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夏の終わりを十月の雨は告げる

聴こえたかい?

やあ、久しぶりです。またnoteをあげる季節がやってきましたね。

なぜなら新曲が出たからだ!
"HELLO, NEW WORLD"というタイトルだ。イェ!
楽しみにしててくれた人もいると思う、でも一番この日を楽しみにしていたのは僕です。

というか、ミニアルバムが出ます。
"WAGON TRACKS"というタイトルだ。イェイイェー!
今回その中から、シングルとしてこの曲が出たというわけだ。

アルバムの話は、また出たときにでもじっくりお届けするとして、今日は"HELLO, NEW WORLD"について少し書けたらなあと思います。


デモをさかのぼると、この曲を作り始めたのは去年の10月。そうか1年も前だったっけか。
聴き返すとほとんど構成やアレンジは自分の中で固まっていて。
ただ、歌詞がまったく違った"October Rain"というタイトルの曲でした。
マジで原型が1ミリも残っていません。こんなことをしたのは初めてだったかも。

最初にできた歌詞もそれはそれでよかったんだが、
なにか少し薄暗いな、という印象を感じ始め。
曲を書く人ならわかると思うんだけど、メロディの持つ温度感と歌詞の温度感のバランスが取れないといい曲にはならないんだ。この曲は、このメロディにそぐうような言葉を積み上げないといけないと思い直し、いったん全部ボツになりました。

自分が歌いたいテーマをしっかり見つめなおして向き合えば言葉は自然と降りてくる。この歌はまず、「自分とロック・ミュージックの出会い」について歌うのが一番良いと思った。
鬱屈とした少年時代、彼らの音楽に出会っていなかったら現在の僕はいないだろう。精神的にも物理的にもね。10代前半の頃のことは、生傷っぽくてずっと記憶に蓋をしていたような気分でもあったんだけど、24になった今なら素直に振り返られるかなと思えたんだ。

さあ、そこからが長かった。変に明るかったり、暑苦しい歌詞ができたり、メロディの力に引っ張られすぎて軽薄な歌詞になりそうだったしで、、、「ハローニューワールド」っていうフレーズも、あまりに月並みというか、誰でも思いつきそうな言葉だな、とか悩んだんだけど、、、でもメロディのハマりが良すぎて自分でもこれ以上のもので埋められる気がしなかった。誰にでも浮かびそうな言葉だからこそ、みんなに伝わるかもしれない、というのはあるよね。

まあ、最後には納得できるものが出来たと感じたからリリースしたのでみんなは安心してね笑
個人的には、最後の最後に書けたCメロ
「崩れそうな暗闇も この響きで照らして生きてきた 君もそうだろ?」
ここのフレーズを生み出せただけで乾杯。結局はこの言葉を歌えれば僕は満足だったかもしれない。


音楽的な面でいうと、今までになく複雑なドラムパートをほぼデモ通りに叩いてくれたドラムの山本をはじめ、
ともすればぐちゃぐちゃになってしまいそうなアレンジメントをしっかりバンドの演奏として肉体化してまとめあげてくれたメンバーに本当に感謝です。8小節の短い尺の中で、渋くなおかつ最後のサビに引き継いでくれたギターソロが最高なんだよな。

MVも前回、前々回とお世話になった皆パラさんに作ってもらいました。
シンプルだけども、曲のメッセージに沿った、どういう意味かわかる映像になっていて。というかいつもカッコよく仕上げてくれてありがとうございます。

この曲でまた、Kamisadoのことを知ってくれるであろう人々に早く出会いたいな。


























3歳ぐらいのとき カーラジオに合わせて歌いだした

5歳のときには 父親のCD棚を片っ端から漁りだした

7歳のときには はじめてギターのCコードを鳴らした

好きな音楽を分かり合える友達はいなかった
学校から帰ると家でひとりで歌っていた

14歳のとき 人間不信で学校に行けなくなった
我慢して行くときはウォークマンをこっそり持って行って
アジカンの「ファンクラブ」を聴いていた。

話してくれる友達はいた
けどもう信じられなくなっていた

16歳のとき the pillowsを知った GRAPEVINEを知った
彼らのおかげでイギリスやアメリカのバンドもたくさん知った

世界は、意外とちょっとマシかもしれないと思えるようになれた

18歳のとき 街に出て書き溜めてきた曲を歌った
バンドも組んでみた けどなにかが足りなかった

21歳のとき 信頼できる人たちとバンドを始めた
Kamisadoというバンドだ

そして 25歳 今は君の前で歌っている

これがオレの物語
君のも聴かせてくれ

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