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弱さを知るおじさん
2024年5月25日 16:02
森見登美彦さんの「シャーロックホームズの凱旋」を読んだ。本書の大きなテーマは「スランプ」実際、作者の森見さんはスランプに苦しんでいて、本作が久しぶりの作品であるとのこと。そのスランプを乗り越えた先に生まれた本作は、まさに凱旋と呼ぶのに相応しく素晴らしい。物語の途中で世界がグルンと回転する感覚。言葉だけでこの世界観を表現するのって、良い意味で人間離れしている。主人公に自分を投影す
2024年5月25日 15:43
池井戸潤さんの「ハヤブサ消防団」を読んだ。テレビドラマでもやっていたけど、そっちは観ていない。あえて小説で読む。そんな自分が嫌いではない。久しぶりの池井戸さん作品。やっぱり面白い。流石すぎる。読んでいて飽きがこないし、信頼してページを捲ることができる。一抹の不安さえ与えてくれない。そんじょそこらの一番人気の馬よりも信頼度が高い。ざっくり感想を述べると、全然思ってたストーリーと違っ
2024年5月12日 07:26
尾崎世界観さんの対談集、「身のある話と、歯に詰まるワタシ」を読んだ。他人と会話を交わすことで、自らの考えが少しずつ変わっていく。それはとても面白いことだなと思った。影響を与え、与えられながら生きていく。それが人間であり人生。言葉にすることの力も感じさせてくれた。尾崎さんは小説も書かれている。日頃感じる生きづらさや葛藤、悲しみや怒りを歌詞や文学へと昇華し、誰かの人生に影響を与えている
2024年5月11日 07:12
外山薫さんの「君の背中に見た夢は」を読んだ。小学受験をテーマにした物語で、家族の葛藤や一つの目標に向かって共に歩む素晴らしさ、周囲との比較、様々な感情を味わうことができた。色々あるが、前向きな終結を迎えている点もすごく心地よい。読後、作家の外山薫さんについて調べてみた。どうやら専業の作家さんではなく、会社員と二足のわらじを履かれているとのこと。素晴らしい人生だなと思った。本書の物語に
2024年5月5日 09:24
ドリー・クラークさんの「ロングゲーム」を読んだ。メンタリストDAIGOが推薦していて知った本。結論。読んでよかった。人生について深く考えるきっかけをくれたし、今自分が満ち足りないのはなぜかを少し理解できた気がする。これから人生という長い長いゲームをプレイしていくのが、楽しみになった。①人生とはゲームだ。楽しむためにある。正直、この本の大サビはタイトルに既に書かれている。人生とはゲ
2024年5月4日 17:39
太田愛さんの「未明の砦」を読んだ。工場の派遣労働者たちのリアル、そしてクソみたいな現状を変えようとする若者たちの姿に、色々と感じるものがあった。♦︎しんどい人見ると、自分の人生がマシに思えて少し心が軽くなる。クソみたいな感想ですみません。でも、実際に抱いてしまった感情なのです。工事労働者のしんどい実態がリアルに描かれていて、すごく大変だなと思いました。そして、今の自分は割と恵