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カナ編

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娘(カナ) 小学四年生でASD、中学2年生でASDからくる視覚過敏がある事がわかりました。 市立小学校→病弱支援校中学部→県立高校と進み、去年県立高校から転校して現在は病弱支援校…
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#子育て

『もしかして』が生まれた日

『もしかして』が生まれた日

カナには
『もしかして』
がありませんでした。

自分に見えている事だけ、聞こえた事だけが本当で、それだけが事実だったカナ。

人は言ってる事と思ってる事が違う事がある。
それは、ウソをついてる事とは違うこと。
何も言わなければ、何も思ってない訳ではない事。

この辺りが全く入らなかったカナ。

世間一般で言うところの、『空気読めない』よりもっと上をいってる感じで、小学校高学年辺りから女の子のお友

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障害の説明を親がする②

障害の説明を親がする①の続きです。
良かったらこちらをご覧になってから、読んで下さい。

困り事の内容と、その手立てもわかったのに、『困ってる』事が伝わらない...

この状況を変える為に最初に私がした事は、学校にアーレンシンドロームを知ってもらう事でした。

視覚過敏がどういうものか?
学習するのにそれがどの様に障害となるのか?

私が行った講演会の資料を渡したり、当時書きの困難のためにお世話に

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障害の説明を親がする①

障害の説明を親がする①

カナが小学校5年生の秋に検査してわかった特性の中に
書きに困難があること
不注意が高い
がありました。
連絡帳を書きたがらなかったのも、漢字を書くと点が足りない棒が足りないになるのは、このせいだと思っていました。

ですがカナ中二の春。
それだけではなかった事がわかります。
同僚の娘さんが
『ピンクの眼鏡をかけたら白い車が白に見えた!』
と喜んだ話を聞いて、アーレンシンドロームを知る事になります。

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静かな環境の重要性

カナにとって静かな環境とは、音と対人関係の2つの側面があり、そのどちらも可能となったのは、支援学校ならではだったと思います。

カナは人が大好きです。
人見知りが無い分、誰とでもすぐに仲良くなりますし、おしゃべりも上手です。
ただこの頃は、内向きのカメラ(客観視)が全く機能していなくて、思い込みがあったり、空気読みや人との距離感の取り方が下手すぎて、トラブルを起こす事が沢山ありました。

特に小学

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特性上の問題?

特性上の問題?

カナは学ぶ事が好きです。
私がそれを感じる様になったのは、カナが中学生になってからでした。

特に小学校高学年時代は、とにかく授業を受けられる状態でなかったというか、席に着く事もままならなかったので、家で勉強の話をする余裕もありませんでしたし、本人も学習を楽しむ余裕は無かったと思います。

特別支援学校に入学して、同級生の居ない環境となり、対人関係のトラブルがほぼ無くなった事で、落ち着いて学習に取

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宿題が出ない

宿題が出ない

前回『最初の違和感』で授業の半分が遊びになる事を書いたのですが、ほぼ同時進行で宿題が出ない事にも悩んでいました。

対人関係を正常に築くには、まだ時間が必要なカナの為に、中学は病弱支援学校を選びましたが、高校は周囲の子供達も大人になるし、本人も望んでいたので集団へ帰るつもりで、入学当初から県立高校への進学を希望していました。

その為に学校は1人で安心して学習出来る様に、学校外の活動は出来るだけ大

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最初に感じた違和感

最初に感じた違和感

平成28年春 カナは病弱支援学校中学部1年生になりました。
病弱支援学校全てがそうなのかは分かりませんが、1人1担任で細やかな対応にとても好感を持てました。

例えば、カナは自由な時間とか、暇な時間が苦手でした。する事がないというのが不安だった様で、学校が長期休みになると
『する事がない!何したらいい?』
と私の職場に電話するのが日課でした。
ですから私にとって長期休みの『イベント探し』は職場の同

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病弱支援学校を選んだ理由

病弱支援学校を選んだ理由

現在高校1年生のカナがASDだとわかったのは小学4年生の秋です。
それまでも『なぜ?』という行動は沢山ありましたが、なかなかそこに結びつきませんでした。

発達障害だとわかった頃には2次障害も発症していて、カナは苦しくて限界状態、私は娘に特性があることがわかっても具体的にどうしたらいいのか?カナの気持ちも行動も相変わらず理解できず、問題行動を起こす娘に戸惑っていました。

親子で困っていたそんな時

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