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マッシュの思考

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2024年6月の記事一覧

真横から見た机の上、みたいな構図で毎日を捉える。

このところ無性に静物画が気になっている。何が好きなのかよく分からないのになぜか見たくて調べてしまう。こんな画面上で目にすることを見るなんて言っていいものか。本物が見たい。せめて本で、紙に印刷されたものを見たい。

大きめの図書館に行きたい。この間読んだ本で得た知識をなぞるように濃くしていく。夜中、そんな時間を過ごして、寝た。

今朝は昼前には起きてぼんやりテレビを見ていた。うるさい番組だった。バラ

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誰かの受け売りでもそれはパロディってことにしてくれないか。

離したくない友人に連絡する文面を頭の中に書き留めている。無意識なのにここ数日ずっと浮かべては消してを繰り返してしまう。

掴んでいたいなら文字でも言葉でもちゃんと伝えるべきだ。

夜は寝なかった。ギターを弾いて、ちっとも上手くならねえなぁと嘆きながら朝になった。本当は音楽を聞いていたり他のことをしたりする時間の方が長かったんだ。だから上達しなくても仕方ないんだ。言い訳がしたいだけで、本当のところな

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起きたらベッドの上で逆さまだった。

布団を枕にして、枕に足を乗せていた。こんなこと初めてに近い。

そして寝過ぎている。朝に寝たけれど、起きたら夕方はやりすぎだ。一度昼に起きたんだろう。その記憶がなくてまるで時間が飛んだような感覚に襲われて戸惑ったふりをしているのだ。なんと哀れなやつだと拾われたいね。

ずっと暗い部屋だけど、一度明るくなって暗くなっているんだ。少し目を離した隙に途轍もない変化が起きて、また視線を戻したときには何もな

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ここにある生活とデペイズマン。

まるで歌詞の聞き取れない音楽に夢中になっている。これまで日本語に固執してきたのはなんだったんだ。日本語なんだけど崩して聞き取れないものと、外国語でそもそも聞き取れないものはそんなに違うだろうか。

側から見ればどっちも同じようなものかもしれないけれど、やっぱりなんとなく違う。言葉は空気を伝える。自分と同じ言語が生活に馴染んでいるからだ。つまり、日本語以外の生活を送ったことがない自分には、他の言語で

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見えないことは隠れているだけなんだ。

起きたつもりが寝ぼけていて、時計を見てやっと意識が鮮明になった。想定よりだいぶ遅くなったがまだ間に合う。急いで着替えて、食事をするとわずかに余裕が残った。

自転車屋に寄ってタイヤの空気を入れてもらう。空気が入ると少し高くなる。景色は変わらないけれど漕ぐときに足が伸びる感じがする。空気に摩擦を付けて進むなんて凄い発明だ。

まるで浮いている自転車に乗って目的地まで行く。雨が降るかと思っていたのに、

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どこまでも騙し切ってくれ、上手くいかない言い訳を作ってさ。

昨日はそれはそれはいい時間だった。全部夢として脳が記憶しそうなほど淡かった。雨の中、向こうが見えないあの感じを忘れないでいたい。

夢か現実か、妄想か幻影か、見分けが付かなくなる日がいつか来るんだろうか。境目をたどれなくなって、宙で彷徨う指を見つめるだけの日々がそう遠くない未来待っている気がしてならない。自分がそうなりたがっているのか、それから逃げたがっているのか、よく分からない。

ぼんやりした

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惹きつける様ってどんなだろうね。

着信音で目が覚めたら正午だった。早起きの決意はどうなったんだよ、と苛立つ気持ちを捉えながら起きた。

寝る前に書いた詩が残っていた。ほとんど眠っている意識で難しい言葉を引き出して、黒々した詩だった。

食事をして、あとは音楽に費やしたと言い切ってしまえればいいけれど、隙間があまりに多くて怠惰だった。無駄にしか見えない時間や知識がいつか活きるなら、今日は偉大な日になるだろう。

正しさは振り返ってか

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あとは誰が誰だか見分けのつかないアニメを見た。

今日は早めに目が覚めて、文字を読んだら頭が冴えてきたからそれから起きていた。食事をして、気づけば昼が過ぎて、見たり聞いたり弾いたりしていたらもう夕方になった。

こんなに時間があるんだから少しは上手くなっていればいいと思うけれど、分からない。正解がないものへ向かうのは明確な終わりがないということだ。でもまだ始まりから数歩先くらいのところで佇んでいる。

ああ、これを三日坊主と呼ぶんだな、と昨夜寝る

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好きなようにすればいいよ、規則なんてもう時代遅れだし。

誰かが勧めた新しいものがたまたま目に入ったから、頭にも入れてみる。コンピュータは賢いから一度見ると次から次に新しいものを紹介してくる。これじゃまるで馬鹿のひとつ覚えみたいだ。

もう今は知りたくない。新しいものを受け入れる体力や精神力がないだけなのかもしれないけれど、とにかく今は今好きなものだけを流し込みたい。麻薬みたいに酔わせて、魔法みたいに光らせて、真夏みたいな夜を過ごしていた。

やりたかっ

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みんなみたいに普通に紛れれば認めてくれるのかな。

凄く嬉しい報せがあった。ただの報せ、まだ行方の分からないことだけど、それでも嬉しくて涙が出そうだった。あまりに身勝手だから今泣くべきじゃない。ただ今がちょっと感傷的なだけだ。

久しぶりにこんなに神様に祈った。こういう都合のいいやつの願いは蹴落とされるかもしれない。でもたまには救いようのない馬鹿も掬ってくれるかもしれないから自分は信じ続けたい。

いつだって信じるのは一方的だからもう慣れた。裏切ら

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忘れるもの、忘れたくないもの、一列に並べて全部愛してるって言いたいよ。

起きたら夕方だった。まただ。徐々にこのゆがみを元に戻すなんてできるのだろうか。やるなら一気にやる方が早そうな気がする。それが少々強引でも荒療治ってことで治らないかな。

そうやってなおしたいことがたくさんある。修理も治療もやり尽くさないと正しさに近づけない。善悪と同様に正誤にも正解はないのかもしれないけれど、自分の中にある正しさに近づきたいし、常に正しくありたいのだ。それが誠実さだと思っている。自

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本も読んでいないのに朝になった。

ラジオを聞いていたら朝になった。もうそのまま起きていた。

朝方、この部屋は暑くなる。あたたかくて心地良いのは冬だけで、まだ梅雨も来ていないのにもう暑い。それに冬だって、日が低いから保てるほどの熱が溜まることもない。

とにかく朝方暑くて窓を開けた。空気を通せば涼しくなった。

窓を閉めて食事をする。それから音楽を聴いて、ギターを弾いていたら暑くなって、今後もっと暑くなるという事実に絶望した。

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朝まで引き伸ばした時間を舐めて溶かした。

昨夜は時間が速くて追いつけないまま朝になった。いつもと違うことをしたつもりはない。でも気付けばすぐに時間が過ぎていった。

思えば昨日、昼に起きてからなんだかずっと速い。隣で物凄い速さで走っている時間を、歩きながらぼんやり見ているような感覚だった。そのまま朝になった。

映画を見たんだ。音楽を聞いて、食事をして、お笑いなどを見て、気付けばカーテンの隙間から光が差し込んでいた。朝にいる自覚もない。

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