どこまでも騙し切ってくれ、上手くいかない言い訳を作ってさ。

昨日はそれはそれはいい時間だった。全部夢として脳が記憶しそうなほど淡かった。雨の中、向こうが見えないあの感じを忘れないでいたい。

夢か現実か、妄想か幻影か、見分けが付かなくなる日がいつか来るんだろうか。境目をたどれなくなって、宙で彷徨う指を見つめるだけの日々がそう遠くない未来待っている気がしてならない。自分がそうなりたがっているのか、それから逃げたがっているのか、よく分からない。

ぼんやりしたまま帰宅してゴミ捨てに行くと、雨が上がっていたから少し夜道を散歩した。暮らしの明かりが跳ね返る田んぼが綺麗だった。

夜、食事をして帰ったのに、帰ってからまた食べた。銭湯に行っても帰ってまた風呂に入るような、そんな感じで帰ってからまた晩御飯を食べてしまう。帰宅で疲れるのか、食事は家でするものという意識が抜けないのか、きっと後者だ。前はそんなことなかったのに、気付けばこの様だ。習慣は凄いんだな。

一生こんな気分、関係、気持ちでいたくないなら、一瞬だけ尽くさなくちゃいけない。逆に言えば一瞬で一生の気分、関係、気持ちが変わるかもしれないんだ。なんだかもっと人と話したくなった。

それで朝になるまで起きていて、音楽と酒に溺れていた。息も絶え絶え、寝たのは朝だった。

昼ごろ起きてだらっとして、夕方、風呂に入った。洗濯機を回して、終わるのを待っていたはずなのに、音楽を聴いていたらもう干されるのを待たれている。

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