【博物館訪問】KeMCo(慶應ミュージアムコモンズ)訪問レポ
早慶戦で盛り上がるこの頃、こども霞ヶ関見学デーでご一緒した慶應義塾のKeMCoさんをミュゼさぽメンバーで訪問してきました!
霞ヶ関の記事をまだ読んでないという方はこちらから是非お読みください↓
東京タワー🗼の真横、慶應義塾大学三田キャンパスに隣接するKeio Museum Commons
入口からお洒落な雰囲気が、、自動ドアは鏡になっておりメンバー全員驚いていました。早速KeMCoさんのオフィスへ。簡単に自己紹介などを行いました。
では本題へ戻って、、
「是非皆さんに見ていただきたいイベントが丁度今日あるんです!」
そう担当の方に言っていただき、オフィスからワンフロア上がると、
魅力的な展示の数々!
留学生とKeMCom(KeMCoのメンバー)が班を組み10日間の北海道研修の成果を“展示”という形で発表。現地で見学した展示の感想を付箋に書きシェアしたり、それぞれの班が展示の解説を行ったりしていました。
ただ文章による展示だけではなく、日本やインドネシア、カンボジア、中国など様々な文化的バックグラウンドを持つメンバーの良さを活かしたカードゲーム、スタンプ、ステッカーなど体験型のものも。
アイヌ文化や北海道が歩んできた歴史について国籍や人種が異なるからこそ生まれた問いや学びがあり聞いていて新しい発見ばかりでした。
文化交流×展示という試みは、いずれ早稲田でも開催してみたいです。
オフィスに戻った後、KeMCoの学生スタッフが作った冊子「CoZ」を見せていただきました。
企画から完成まで約1か月ほど、取材からデザインまですべて学生が行っているそう。
冊子の装丁から取材内容まで、現在KeMCoで行われている「臥遊」展に沿ったものになっており、有料にした方が良いのでは……?というほどのクオリティ。なんと製本はミシンで一つ一つおこなわれているそう。
みなさんもKeMCoを訪れた際にはぜひ手に取ってみてください!(手作りのためあまり部数がたくさんあるわけではなさそうです。ロビーには見本があるのでそれを見て、気に入った方に取っていただく方式。)
最後に先ほど話題にも上がりました「臥遊」展をみせていただきました。
慶應義塾と常盤山文庫の所蔵品による展覧会です。
臥遊とは、CoZにある紹介によると
この意味にある通り会場内には工夫がいっぱい。
まずエントランスには展覧会の巡り方が!
一周目は自由に、二周目は解説冊子を手に。
作品にはキャプションがほぼ無く、一周目は全く知識を入れずにまさに「画が表現する世界に想いを馳せ、心のままに楽しむ」ことができ、二周目はこんな背景、ストーリーがあったのか!と学びながら鑑賞できるシステムになっていました。
また展示室には座って楽しめるようなクッションやベンチが設置されていました。
床に座って楽しむための掛け軸を本来の目線から鑑賞することによって見え方も変わってきます。
そしてこちらはKeMCoのメンバーの方がアニメーション制作に参加されたという作品。雪舟筆「山水画」がどのような筆順で書かれたものかを考察し、アニメーションという形で再現したものです。
初めの運筆ではその全体像が全く想像もできず、抽象画を見ている気分になります。しかしやがて山々や枝が完成していくのに伴ってそれが実体を持ち、素晴らしい山水画になるのを見ていくと、最初から全て設計し筆を運んだ雪舟の創造力の高さに驚きました。(そしてこの難しいアニメーションを作られたのが学生であるということにも驚き、、、!)
最後にこちらはエントランスに創られた「プチ禅空間」。
スクリーンで映し出された大画面の禅画を、靴を脱いで茣蓙(ござ)に座って眺めると同時に香りや落ち着いた音楽で五感を使って禅空間でくつろぐことができます。
展覧会を見終えて一息、最後に臥遊の世界観に浸るのにぴったりの空間でした(私たちはここで数十分まったりしながらお話を伺いました)。
美術や博物館に興味を持った学生が集まる私たちとKeMCoさん。この共通点を活かして今後何かイベントなど企画していければと思います。続報をお楽しみに!
なお、KeMCoでは12月1日までこの展覧会「臥遊」を開催しているそうです。禅の世界にゆらゆらと浸る素敵な時間を是非過ごしに行くのはいかがでしょうか?
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(担当:佐々木)