【今日のnote】「オノマトペ」がなんかスキ。
どうも、狭井悠です。
毎日更新のコラム、45日目。せっかく東京にいる週末なのですが、追いかけなくてはならない仕事の締め切りは毎日何かしらあるので、いくつかの遊びのお誘いを断ってしまっています。
僕の人生は、フリーランスのお仕事+書きたい創作の執筆>プライベートの構図なので、これはトレードオフっすね。すみません。会えるタイミングのときに、全力で逢いましょう。
さて、今日は「オノマトペ」についての話です。
なんか、オノマトペって良くないですか?
かわいくて、間の抜けた感じがスキです。
ちなみに、オノマトペって何? という方もいると思うので、以下に意味を引用をしておきましょう。
自然界の音・声、物事の状態や動きなどを音(おん)で象徴的に表した語。音象徴語。擬音語・擬声語・擬態語など。
▷ イギリス onomatopoeia フランス onomatopée 「オノマトペア」とも言う。
きらきら、さらさら、ぱしゃぱしゃ、どかん、ごしごし、ごろごろ、ぐらぐら、ゆらゆら、ひらひら、ぱらぱら、ころころ、しとしと、ゆるゆる、ぴかぴか、ぽかぽか、のろのろ、とろとろ、ぽろぽろ、わんわん、にゃお、ガオー、グルル、ガンガン、ドンドン、ガシャガシャ、ガー、ゴー、ゴゴゴゴゴゴ……などなど。
けっこう、日本語って、オノマトペ雨あられという感じがします。
で、僕が好きなオノマトペというのは、特に「ひらがな」を使ったオノマトペです。
カタカナのオノマトペは、なんだかカクカクとしていて、ちょっとたくさん目に入ると疲れます(個人的な好みの話なので、そう思わない方もたくさんいるかもしれませんが)。
でも、ひらがなのオノマトペは、どこか「ちょっと休憩しようかね」という感じが文体に付加される気がしていて、使いたくなるときが多いです。
試しに、カタカナのオノマトペを多用した文章と、ひらがなのオノマトペを多用した文章の例文を並べてみましょうか。
それぞれ、印象はどうかな。
まずは、カタカナのオノマトペ例文。「今日は暑いからモリバコーヒーで休憩する」という趣旨の文章ということでいきましょう。
今日はギラギラとした太陽がガンガン照りつけている。ムワッとした熱風が吹いてきて、汗がダラダラと流れる。水分が抜けて、身体の芯がカラカラに乾いてしまいそうだ。道端で見つけたモリバコーヒーにビュンと入って、キンキンに冷えたアイスロイヤルミルクティーを頼んだ。グビグビと飲み干し、ホッと一息。店内もクーラーがガンガンに効いていて気持ちがいい。もうちょっと、休憩する。
次に、ひらがなのオノマトペ例文。
今日は太陽の光がさんさんと降り注いでいる。きらきらと輝く日光は美しいけれど、これほどぽっぽしていると、少々、やりすぎかもしれない。お気に入りのTシャツも、汗でびっしょりだ。身体の芯から水分がしゅわしゅわと蒸発していくような感じがする。たまらず、道端で見つけたモリバコーヒーにすすっと入って、ひんやり冷えたアイスロイヤルミルクティーを頼む。ごくっごくっと飲み干し、ふう、と一息。店内にはクーラーの風がさらさらと流れていて、川の中でのんびりしているみたいに気持ちがいい。もうちょっと、休憩する。
いかがでしたか?
カタカナのオノマトペ例文のほうが、どことなくイケイケな感じがしますね。スピード感があるイメージです。書いていて、加速していくような感覚がありました。高速道路でグッとアクセルを踏み込んで、ビュンと走り去っていく感じ。僕が最初に言った「たくさん目に入ると少々疲れる」というのは、この加速感にあるのかもしれません。
一方、ひらがなのオノマトペ例文は、ぜんぜんスピード感は出ず、むしろ、書いているとゆっくり減速していくようなイメージでした。落下傘でゆらゆらと揺られながら着地していく感じ。やっぱり、文体に一息いれるようなときに使うのが、ちょうど良いのかもしれませんね。
さて、今日はオノマトペについて、さらりと書いてみましたが、「イメージが伝わりやすい効果的なオノマトペの使い方」とか、「素敵なオノマトペが使われている文学例文集」とか、「有名なキャッチコピーで見つけるイケてるオノマトペ特集」とか、オノマトペの話題だけで何記事も書けそうな感じがしました。
これからまた、思いつくタイミングで、オノマトペについての記事はぼちぼちと書いていきましょうか。
ちなみに、僕の毎日更新コラムでは、締めの文章で必ず「ぽんぽんぽん」というオノマトペをいれるようにしています。
タヌキが陽気に腹太鼓を叩いているような感じがして、まぬけで良いかなと思って、いつの間にか定着したオノマトペです。
皆さんも、文章を書くときはぜひとも、オノマトペを意識して利用してみて、その楽しさを実感してもらえたらと思います。
なお、僕が幼少の頃からずっとイケてると思っているオノマトペは、高村光太郎著作「智恵子抄」の「梟の族」に出てくる「きいたか、きいたか、ぼろすけぼうぼう」と、宮沢賢治著作「やまなし」の「クラムボンは、かぷかぷわらったよ」です。
どちらも、やばいオノマトペですよね。「ぼろすけぼうぼう」と「かぷかぷ」。ふつうに文章を書いていたら、ぜったい思いつかない綴りなのに、口にすると気持ちよくて、何回も言いたく(書きたく)なってしまう。
もしも、皆さんお気に入りのイケてるオノマトペがあったら、コメントでこっそり教えてくださいね。
今日もこうして、無事に文章を書くことができてよかったです。
明日もまた、この場所でお会いしましょう!
よい日曜日をお過ごしください。それでは。
ぽんぽんぽん。
サポートいただけたら、小躍りして喜びます。元気に頑張って書いていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。いつでも待っています。