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「あなたのやりたいことは何ですか?」自分のWILLを見つけるワークショップに潜入!【ワコール×村田製作所】

こんにちは!村田製作所の広報担当です。

突然ですがみなさん、「あなたのやりたいことは何ですか?」と聞かれたら…
どんな答えが頭に浮かびますか?
私は、おいしいプリン(かためのやつ)が食べたいです。

一方、仕事の中で上司や同僚にこの質問をされて、すぐに明確な答えを出せる人はどれだけいるでしょうか?
自分のやりたいことが分かっていて、さらにそれを言語化することはハードルが高いことです。
「自分のやりたいことが分からない」、そんなモヤモヤを抱えている方もいるかと思います。

さて、今回はそんな「やりたいこと(WILL)」を発掘するワークショップに潜入してきました!

書籍『WILL 「キャリアの羅針盤」の見つけ方』の著者である大川陽介さんを講師にお招きし、
同じ京都企業ですがまったくの異業種であるワコールさんとムラタの従業員が対話を通じて、それぞれのWILLを見つける様子をお届けします😊

『WILL 「キャリアの羅針盤」の見つけ方』

開催の背景

今回のワークショップを開催したのは、ムラタの社内有志団体「みつまめ部」。
「やってみたい。をやってみる」を合言葉に、部署や拠点を横断した社内コミュニティです。

「みつまめ部」の名前の由来

みつまめ部は2022年1月から活動を始め、これまでに新入社員向けのお仕事紹介イベントや、本の著者をゲストとしてお招きする読書会など、さまざまな企画を開催しています。

書籍「「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」」の著者、
三宅香帆さんをお招きして読書会を開催

そんなムラタのみつまめ部のメンバーとワコールさんの労働組合によるコラボで、今回の企画が実現しました!✨
 

ワークショップの様子

今回のイベント講師は、WILL-ACTION Lab.所長の大川さんです。

会場はワコールさん本社の会議室をお借りし、ワコール社員とムラタ社員が集いました!

まずは講師の大川さんによる講話です。

「他責」ではなく自分で楽しくすることを考える

このワークショップをはじめたきっかけや、なぜWILLを考えることが大事だと感じているかなど、実体験にもとづくお話に参加者一同が興味津々です!

その中でも印象的だったお話をいくつかご紹介します。

仕事終わりに飲みに行っては、会社や組織への不満をこぼしていたが、30歳くらいのときにふと他責にしている自分に気が付いた
社内・社外の人と話す中で、自分以外にも他の会社でも同じような課題を抱えている人がいることに気付き、一緒にモヤモヤを解決するための有志団体を立ち上げた。

他責にしていることに気付き、自ら課題を解決しようと一歩踏み出された大川さん。
今WILLを大事にしながら行動を起こし続けられている大川さんにとって、それが人生の転換点となったようです。

さらにこんなこともおっしゃっていました。

会社の方針やVisionに共感してそれを自分自身のWILLにすれば、自分で考えなくてもカッコイイことを言っているように聞こえる。でも、もし明日会社がなくなったらどうするか?を考えてみてほしい。
私は会社がなくなったら、今の自社製品を売り続けている自分を想像できなかった。
だからこそ、まずは自分自身が本当にやりたいことを見つけるのが大事だと気付いた。

 やりたいことは何か?と問われると、どうしても“会社に所属している自分”を前提に、「組織に貢献するために自分がどうありたいか」を考える人も多いのではないでしょうか?
「もし明日会社がなくなったらどうするか?」という問いは、そんな無意識の思い込みに気づきを与えてくれます。

軽快で楽しいトークも交えながら、自分自身のWILLを探す上で大切なことをたくさん教えていただきました。

楽しそうに聞き入る参加者の皆さん


「さらさら」の言葉ではなく、「ざらざら」な言葉で

WILLを考える上で大切にしたいのは言語化に徹底的にこだわることで、それにより自己理解や、思考・イメージの伝達、共感の創出につながるという話が印象的でした。
「ざらざら」した引っかかりのある言葉で表現することで、周りの人にも「この人はこういうことがやりたいんだ!」と覚えられて、つながりが拡がったり協力を得られたりするので、とにかく言語化にはこだわります。

さっそく個人ワークで、その“言語化”に挑戦です!

10分間で、自分自身の過去の体験を元に今の自分と向き合い、未来でやりたいことを探していきます。

ワークシートと記入イメージ
自分のことなのに、言葉にするのが意外と難しい…!

組織と切り離して自分自身のことを考えることはなかなか難しいですが、会社のなかで経験したことも自分の一部。
これまでの人生を振り返り、ターニングポイントとなった過去の経験を思い起こしながら、限られた時間の中で自分自身を言語化していきます。

語ることで磨かれる「WILL」

続いてのペアワークでは、記入した内容を元に、となりの人に自分自身を紹介します。

初対面の人に過去の体験から詳しく自分のことを話す機会って、なかなかないですよね…!
親しい間柄や知り合いだと、言葉にしなくても推測してくれたり、意図をくみ取ってくれたりすることも多いです。

初対面の相手だからこそ、意識的に言語化しないと伝わらない。
限られた時間のなかで伝えることで、「この部分を特に理解してほしい!」という湧き出る感情を感じる瞬間もあります。
不完全な言葉でも頑張って言語化して人に伝えることが、自分の「WILL」を理解する上で大切です。

人に話して、それに対するフィードバックをもらったり、深堀りしてもらったり…そんな他者との壁打ちの中で、確信や新たな気付きを得ていきます。

話を聞きながら、気づいたことをその場でメモ📝

参加者の中には、“今の自分”と“過去の経験”や“未来にやりたいこと”とのつながりが見い出せず、自分の書いている内容が合っているのか不安だったという方もいました。
そんな方も、ペアワークで相手が親身になって話を聞いて深掘りしてくれたことで、少しずつ共通点やつながりが見えてきたそうです!

何度も語ることで磨かれる「WILL」

続いては4人でのグループワーク!
ペアワークで得た気づきを整理しながら、複数人に向けて自分のWILLを語ります。

それぞれがお互いのWILLに興味を持って真剣に耳を傾けていました!

語る時間は1人あたり5分のワークでしたが、参加者の皆さんは「まだまだ話し足りない!」といった空気でした。
その「話し足りない!」という“健全な不完全燃焼”の気持ちが、また次の対話につながる大切なものなのだと講師の大川さんもおっしゃっていました。

今回は限られた時間の中での簡易的なワークショップでしたが、参加者一人ひとりがそれぞれのWILLを見つけるきっかけになったのではないでしょうか😊
このほかにも様々な問いによってWILLを言語化するワークがあります。
今後もムラタのみつまめ部では、拠点を越えた有志のメンバーを募ってWILL発掘を進めていくようです!


参加者へのインタビュー!🎤

ワークショップに参加したムラタ社員にインタビューしました!

Q.今回のワークショップに参加したきっかけと、感想を教えてください


講師の大川さんへのインタビュー!

続いて、講師の大川さんにもお話を伺いました!

Q. 当日のご感想を教えてください
今回のWILL発掘ワークショップは、ワコールとムラタの社員の自主的な企画として実現しました。参加者のみなさんは、他者との交流を通じて視野を広げながら、自身のWILL(意志)を掘り起こし、行動を開始する貴重な機会になったのではないでしょうか?
特に印象的だったのは、初対面の参加者同士でも、ワークの開始直後から活発な対話と自己開示が進んだことです。
みんな語りたいことがたくさんあるんだなと、熱い気持ちになりました!日頃の業務の価値や、自社で働く意義を改めて見つめ直すことができたと思います。

Q.今日の参加者に今後期待されるのはどんなことですか?
ムラタの社員が自分たちの手で「なんとかしよう」という想いから生まれた「有志」の活動“みつまめ部”では、今後も定期的にWILLのワークショップを継続するそうです。
WILLの言語化、共有、そして行動へとつなげていくこの取り組みが、ムラタのイノベーションの創出やキャリア形成の基盤となり、さらなる組織の活性化につながることを期待しています!

―大川さん、ありがとうございました!


イベント主催者へのインタビュー!

最後に、今回のイベント企画者のひとりである、「みつまめ部」のメンバーへのインタビューです!

Q.今回の企画を開催するきっかけは何だったのですか?
WILL発掘ワークショップは2022年にもオンラインで2回開催したことがあるのですが、その際も非常に反響が大きく、100名を超える方に参加いただきました。
社内でもWILLの必要性への関心が高まってきており、いろんな部署でWILLについて考える時間をもつようになっています。
しかし、なかなか部署を越えて話をする機会はないので、みつまめ部で部署や会社を越えてWILLについて話せる場をもてるといいなと思い、開催しました。

ワコールさんとはこれまでもオンラインで交流会を実施し、それぞれの会社の良いところについて共有し合ったり、本社が同じ京都でご近所さんという御縁もあったり、さらに有志活動を活発に行われていたので、今回のイベントを合同で開催することとなりました。

Q. 開催者側から見て、当日はどのような印象でしたか?
はじめは、ワコール社員とムラタ社員とで隣り合って座ってもらったこともあり、ちょっとドギマギしてる印象でした。
大川さんの講話を聴いて皆でワークを始めると、わーっと盛り上がり、時間がきても話し足りない様子でした。
社内で話すときと場所もメンバーも違ったので、自由にいきいきと、リラックスして自分の言葉で話せる場になったんじゃないかと思います。

Q. 今後どのようなことをやっていきたいですか?
みつまめ部メンバーでWILL発掘ワークショップのワークをひとつひとつ実施する「WILLステップ」という活動を8月後半から始動する予定です。
まずは20名ほどの参加者がWILLを発掘する機会をつくり、そこからWILLをActionにかえ、実践し始めるところまでつながると理想的です。

個人的には、「働くひとの心をゆさぶる」「ひとと自分と本でつながる」ことにWILLをもっているので、これからもいろんな企画をしかけていきたいです!
ちなみに私は本が大好きなのでプライベートの趣味として、京都で3店舗、シェア型書店*の棚主をしています。(こもれび書店、灯商店、一乗寺ブックアパートメント)
一乗寺ブックアパートメントでは先日、「推し本10冊で語り合うBOOK BAR」というイベントを開催しました。今後も月1回のペースで続ける予定です。

*シェア型書店…個人の趣味などで集めた本を共有できる新しい書店の形態。 ”本のマンション”とも呼ばれ、ひとつの店舗内に設置された本棚の、それぞれの”棚”を異なる個人(棚主)が運営している本屋。

一乗寺ブックアパートメントで開催したイベントの様子


ムラタのベンチャー留学制度

講師の大川さんが参画する株式会社ローンディールが提供するサービスを活用し、ムラタでは「ベンチャー留学」制度を用意しています。
変化を生み出す人材になるために、ムラタの外に飛び出して半年間ベンチャー企業等で働くプログラムです!

これまでに計10名のムラタ社員がベンチャー留学を体験しており、約半年間の留学期間を経て、復帰後は元の所属部門を中心にその経験を還元されています。

ベンチャー留学OBメンバー、次期留学予定のメンバー、
事務局メンバーの集合写真

ベンチャー留学では、ベンチャー企業の経営者から日々フィードバックをもらいながら、事業開発の戦略立案から実行までを担当し、マーケティングや営業、外部企業との連携や共創に取り組みます。
正解のない仕事に取り組み、スピード感を体感し周囲を巻き込む力を磨き、事業を前に進める苦労とやりがいを経験することができます。

そんなムラタの制度を、ローンディール社さまのnoteにてご紹介いただいていますので、こちらもぜひご覧ください😊


さいごに

今回のムラタのnoteはいかがでしたか?

自分のやりたいことを誰かに共有することは、人によっては恥ずかしかったり、怖かったりすることもありますよね。
勇気を出して話しても受け入れてもらえず、否定されることもあるかもしれません。
しかしその経験すらも、そこで感じたものから新たな自己理解につながっていくはずです。

また、自分の中だけにすべての答えがあるとは限りません。
人に伝えることと同じくらい、相手の声に耳を傾けることも、結果的には自分を知ることに結びつくと思います。
自分のWILLを自分のペースで見つけていきたいですね✨
 
次回もお楽しみに!

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