村井 俊夫

ベーシストであったり、作・編曲をしたり、音楽理論書を書いたりしています。 「音楽理論」という大きな重箱の隅を楊枝でつつくような記事を書き連ねてみます。 村井俊夫ホームページ https://www.muray-web.com/

村井 俊夫

ベーシストであったり、作・編曲をしたり、音楽理論書を書いたりしています。 「音楽理論」という大きな重箱の隅を楊枝でつつくような記事を書き連ねてみます。 村井俊夫ホームページ https://www.muray-web.com/

    最近の記事

    音楽理論「重箱の隅」第22話「楽器の練習・メトロノームを使う意義と使わない意義」

    こんにちは。ベーシストの村井俊夫です。 音楽理論の端っこのほうにある、ふとした事柄、でも割と大事なこと…重箱の隅を楊枝でつつくような記事を書き連ねています。 よろしくお願いいたします。 今日のお題は 「楽器の練習・メトロノームを使う意義と使わない意義」 です。 楽器の練習においてメトロノームはとても大事なツールです。そしてそれを使う際に「いま何を求めてメトロノームを使っているのか」を意識することも重要です。具体的には「パルス(PULSE)なのかフィール(FEEL)

      • 音楽理論「重箱の隅」第21話「リズムがハシる…OK?NG?」

        こんにちは。ベーシストの村井俊夫です。 音楽理論の端っこのほうにある、ふとした事柄、でも割と大事なこと…重箱の隅を楊枝でつつくような記事を書き連ねています。 よろしくお願いいたします。 今日のお題は 「リズムがハシる…OK?NG?」 です。 「リズムがハシる(走る)」ことをOKとするかNGとするか、については十人十色、さらにジャンルによってもまちまちかと思います。 クラシックではテンポの変化は当然ですが、その場合のaccel.(次第に速く)やrit.(次第に遅く

        • 音楽理論「重箱の隅」第20話「アボイドノートの誤解」

          こんにちは。ベーシストの村井俊夫です。 音楽理論の端っこのほうにある、ふとした事柄、でも割と大事なこと…重箱の隅を楊枝でつつくような記事を書き連ねています。 よろしくお願いいたします。 今日のお題は 「アボイドノートの誤解」です。 「アボイドノート」とは「アベイラブルノートスケール内でテンションとして使えない音」、つまりコードに乗せるには不協和度が高すぎる音、です。不協和度が高すぎる音程とは、コードトーンとの音程が「短9度」や「増4度(減5度)」になってしまうケース

          • 音楽理論「重箱の隅」第19話「マイナーオーグメントコードって…ある!?」

            こんにちは。ベーシストの村井俊夫です。 音楽理論の端っこのほうにある、ふとした事柄、でも割と大事なこと…重箱の隅を楊枝でつつくような記事を書き連ねています。 よろしくお願いいたします。 今日のお題は 「マイナーオーグメントコードって…ある!?」 コードネームの「aug」は「5thを半音上げる(増5度にする)」ものです。例えば「Caug」はこのようになります。 ではマイナーコードではどうでしょう。単に「5thを上げる」とすればこのようになります。 果たして「マイナ

            音楽理論「重箱の隅」第18話「スラーについて」

            こんにちは。ベーシストの村井俊夫です。 音楽理論の端っこのほうにある、ふとした事柄、でも割と大事なこと…重箱の隅を楊枝でつつくような記事を書き連ねています。 よろしくお願いいたします。 今日のお題は 「スラーについて」 演奏指示記号のスラー(slur)は「2音以上にまたがり、なめらかに演奏する」ことです。 この場合、バイオリンなどの擦弦楽器でしたら「弓を返さずに、ひと弓で」という指示になりますし、管楽器でしたら「タンギングはスタートのみで」ということになります。

            音楽理論「重箱の隅」第17話「3度がないのも良くなくない!?」

            こんにちは。ベーシストの村井俊夫です。 音楽理論の端っこのほうにある、ふとした事柄、でも割と大事なこと…重箱の隅を楊枝でつつくような記事を書き連ねています。 よろしくお願いいたします。 今日のお題は 「3度がないのも良くなくない!?」 コードの3度の音、例えばコードC(ド・ミ・ソ)の「ミ」は、コードのキャラクター(色味)を最も明確に伝える音です。そのため、アレンジの際には重要視されますが、時には「3度の響かないアレンジ」が功を奏するケースが多々あります。 ①最も頻

            音楽理論「重箱の隅」第16話「誰でもコード進行すごろく~!」

            こんにちは。ベーシストの村井俊夫です。 音楽理論の端っこのほうにある、ふとした事柄、でも割と大事なこと…重箱の隅を楊枝でつつくような記事を書き連ねています。 よろしくお願いいたします。 今日のお題は 「誰でもコード進行すごろく~!」 ある日の野比家での会話。 のび太「ドラえも~ん、コード進行がうまく作れないんだよう~。」 ドラえもん「タララタッタラ~!誰でもコード進行すごろく~!」 ポップスのコード進行の中心になるのは 「メジャーキーダイアトニックコード」と

            音楽理論「重箱の隅」第15話「マイナーキーの正体その拾(最終回)」

            こんにちは。ベーシストの村井俊夫です。 音楽理論の端っこのほうにある、ふとした事柄、でも割と大事なこと…重箱の隅を楊枝でつつくような記事を書き連ねています。 よろしくお願いいたします。 引き続き「マイナーキーの正体」。その拾(最終回)です。 前回まであらすじ コード進行、メロディー構成、の両面からマイナーキーを考えてきました。 皆さんが「キーの呼び名」を使う機会を考えてみましょう。 ①ジャズのスタンダードなどを演奏する時に「何のキーで演る?」という申し合わせ。 ②

            音楽理論「重箱の隅」第14話「マイナーキーの正体その九」

            こんにちは。ベーシストの村井俊夫です。 音楽理論の端っこのほうにある、ふとした事柄、でも割と大事なこと…重箱の隅を楊枝でつつくような記事を書き連ねています。 よろしくお願いいたします。 引き続き「マイナーキーの正体」。その九です。 前回までのあらすじ 旋律素材としてのハーモニックマイナースケールを検討してみました。 さて、旋律のみでマイナーキーを示すとすれば…が今回のミッションです。 次のメロディーを見てみましょう。 メロディーだけを聴いたら、多数決的にはCメジ

            音楽理論「重箱の隅」第13話「マイナーキーの正体その八」

            こんにちは。ベーシストの村井俊夫です。 音楽理論の端っこのほうにある、ふとした事柄、でも割と大事なこと…重箱の隅を楊枝でつつくような記事を書き連ねています。 よろしくお願いいたします。 引き続き「マイナーキーの正体」。その八です。 前回までのあらすじ コード進行について実際の形までたどり着きました。ところでメロディーについてはいかに…。 マイナーキーのメロディーについて、まず考えてみたいのは「HP5問題」です。 「HP5」とはアベイラブルノートスケールでの呼称です

            音楽理論「重箱の隅」第12話「マイナーキーの正体その七」

            こんにちは。ベーシストの村井俊夫です。 音楽理論の端っこのほうにある、ふとした事柄、でも割と大事なこと…重箱の隅を楊枝でつつくような記事を書き連ねています。 よろしくお願いいたします。 引き続き「マイナーキーの正体」。その七です。 前回までのあらすじ マイナーキーダイアトニックコード各面々の機能を整理しました。同じコードでも平行長調内とは異なる顔が見えてきました。 今回は、マイナーキーダイアトニックコードが実際にどのような進行を作るのか、実例をあげてみましょう。

            音楽理論「重箱の隅」第11話「マイナーキーの正体その六」

            こんにちは。ベーシストの村井俊夫です。 音楽理論の端っこのほうにある、ふとした事柄、でも割と大事なこと…重箱の隅を楊枝でつつくような記事を書き連ねています。 よろしくお願いいたします。 引き続き「マイナーキーの正体」。その六です。 前回までのあらすじ 3つのマイナースケールのダイアトニックコード、全てピックアップすると膨大な数に。その使い方を整理しなければ…。 マイナーキーに含まれる全てのコードについて整理していきます。 各音階度上の機能、そしてそこに含まれる各コー

            音楽理論「重箱の隅」第10話「マイナーキーの正体その五」

            こんにちは。ベーシストの村井俊夫です。 音楽理論の端っこのほうにある、ふとした事柄、でも割と大事なこと…重箱の隅を楊枝でつつくような記事を書き連ねています。 よろしくお願いいたします。 引き続き「マイナーキーの正体」。その五です。 前回までのあらすじ 3つのマイナースケールのダイアトニックコード、その混ざり具合で色々な表情を見せるマイナーキー。 次に注目するのは「マイナーキーダイアトニックコードの機能」です。 例えば… CメジャーキーでのFM7(ⅣM7)とAマイ

            音楽理論「重箱の隅」第9話「マイナーキーの正体その四」

            こんにちは。ベーシストの村井俊夫です。 音楽理論の端っこのほうにある、ふとした事柄、でも割と大事なこと…重箱の隅を楊枝でつつくような記事を書き連ねています。 よろしくお願いいたします。 引き続き「マイナーキーの正体」。その四です。 前回までのあらすじ 平行長調の支配から逃れるためにマイナーキーが繰り出した三者は、それぞれが弱みを持つものの、三者の協力体制を築いてマイナーキーを作ることを決意した…。 ナチュラル、ハーモニック、メロディック、これらのマイナースケールはそ

            音楽理論「重箱の隅」第8話「マイナーキーの正体その参」

            こんにちは。ベーシストの村井俊夫です。 音楽理論の端っこのほうにある、ふとした事柄、でも割と大事なこと…重箱の隅を楊枝でつつくような記事を書き連ねています。 よろしくお願いいたします。 引き続き「マイナーキーの正体」。その参です。 前回までのあらすじ 「王様である平行長調の支配」という宿命を背負ったマイナーキー…その脱出劇が、いま、始まる。 Aマイナーキーで見ていきましょう。 まずは基本音階であるナチュラルマイナースケールとダイアトニックコードです。 完璧な王様

            音楽理論「重箱の隅」第7話「マイナーキーの正体その弐」

            こんにちは。ベーシストの村井俊夫です。 音楽理論の端っこのほうにある、ふとした事柄、でも割と大事なこと…重箱の隅を楊枝でつつくような記事を書き連ねています。 よろしくお願いいたします。 引き続き「マイナーキーの正体」。その弐です。 前回までのあらすじ マイナーキーを掘り下げると、結論は「マイナーキーのポイントは濃度」…とは。 中世、グレゴリオ聖歌の時代にはメジャーキーやマイナーキーという理論体系はなく、単旋律音楽なので和音という発想もありませんでした。「モーダルメロ