しづき ふみか

アラサーの統一感のない日記をエッセイと呼びたい

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幸せはムーミンの形をしている

なんのキャラクターが好き?と聞かれたので、"ムーミン"と答えた。 子どもと関わる仕事をしていたときのことだ。 子どもたちは当時の戦隊ヒーローとかジバニャン、すみっこぐらしのキャラクターとかの話をしていたと思う。 その中で少し古いムーミンはあまり知られていなかったようで、なにそれ?という顔をされた。 ムーミンは妖精なんだよ、とざっくりした説明をしたけれど、ちょっと困ったような返事がかえってきたから、すぐにすみっこぐらしの話に戻した。 それが、思いのほか子どもたちに響いて

    • 飛翔する息吹

      道端の小さな綿毛に、娘が息を吹き込んだ。 関係ないけど、最近バグズライフを見たので綿毛に乗って飛ぶことが憧れになりそう。

      • 羨望の教室

        鈍くいることを許される人が許せなかった。

        • 推し短歌をきっかけに推しを語りたい

          というわけで、 7人組ボーイズグループOCTPATHが好きです。 PRODUCE 101 JAPAN season2 のいわゆる落選組からなるボーイズグループ。 まるで、モーニング娘。のような成り立ち。 ちなみにモー娘。が受けたオーディションで合格したのは平家みちよさん。 OCTPATHが受けたオーディションでデビューしたのはINI。 ほんの少し前までは8人組のグループだったけど、今は7人。 グループ名の由来は8に関係するものだし、彼ら自身ずっと8という数字や人数にこだ

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        • マンガ感想
          6本

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          読み継ぐ本

          先日、ふらっと天狼院書店に立ち寄った時に"読継本"という企画と出会った。 その名の通り、本を読み継ぐことで繋がることもできるよ!という感じのこの企画。 どこかの誰かの感想も味わえる読書体験っていいなぁと思ったのと、ワンコインで買える手軽さが気に入ってまずは一冊購入することにした。 購入する本のタイトルはわからない仕様になっているので、前の読み人が書いたメッセージからインスピレーションで選ぶ。 そういえば昔、別の書店でタイトルを隠した本を買った時は自分の好みに合わず、最後ま

          午前にお散歩しよう作戦

          昨年の今頃と比べて、体重が10キロ近く増えた。 ストレスによる過食と運動不足のダブルパンチだとわかっちゃいるけど体が重い。とはいえダイエットしますか?と言われたらそれは話が違うので、どうか今より体重が増えませんようにと神に願っている。 もちろん、そんな都合のいい神などいないので仕方なく重い腰を上げることになった。 大昔通っていたホットヨガ?とか陸上部時代を思い返してランニング?とか色々考えたけど、どれも今の自分の生活には馴染みそうもない。 食事制限はストレスが溜まるので、日

          午前にお散歩しよう作戦

          アラサーに有効な空気清浄機ことスキップとローファーのみつみちゃん

          スキップとローファーの最新8巻がついこの間発売された。 なにそれ?読んだことない。という方は作者のツイッターで1話が無料で読めるので、まずはそちらをご覧ください。 高校生が主人公なのに、なんでこんなにアラサーの私に刺さるんだ?と思ったら掲載誌がアフタヌーンでした。これもしかして少女漫画じゃなくて青年漫画にカテゴライズされるのかな? 最近のアフタヌーンの連載めちゃくちゃ面白いのが揃っててびっくりする。おおきく振りかぶっても青野くんに触りたいから死にたいもダーウィン事変もフ

          アラサーに有効な空気清浄機ことスキップとローファーのみつみちゃん

          人の話を聞くのをやめる、一人親方的働き方のススメ

          仕事に復帰する時期が決まった。 それがあまりにも嫌なので、もっと休んだほうがいいのでは?とか、いっそ転職するか?とかも考えたけど、頭に浮かぶ選択肢の全てが嫌でどうせ全部嫌ならもう進むしかねえなとなった。 かろうじて以前と環境だけは変わるようなので、休職前の反省を活かして次の場所では人間関係をできる限り円滑にしたいなと思っている。思っちゃいるけど方法が思いつかない。思いつくならとっくにやってるし、休職するまで追い詰められることもなかっただろう。 追い詰められた末に休職したのに

          人の話を聞くのをやめる、一人親方的働き方のススメ

          「誰ともわかり合えない」という砂漠を潤す物語たち

          自分の中に確かに存在しているのに、うまく言語化できない気持ちがたくさんある。 言葉として形作ることができないまま、そう感じたという事実だけが心に残ってしまうのは、ちょっとさみしい。 かっこよくいうと、砂漠に1人取り残されているみたい。 だけど時々、思いがけないところで形作られたその気持ちに出会える時がある。私ではない誰かのエピソードとして、誰かが抱いた気持ちとして表現される瞬間がとても愛おしいから、私は物語を愛している。 そう考えるに至ったのは、違国日記のあるエピソードを読

          「誰ともわかり合えない」という砂漠を潤す物語たち

          休職中でも楽しく読めるお仕事漫画こと「税金で買った本」のこと

          休職初期、布団からから出るのにもたくさんのパワーが必要だった頃、貪るようにアプリで漫画を読んでいた。 いろんなアプリを試した中で、特に気に入ったのがマガポケという講談社のアプリ。1つの無料チケットでちゃんと1話分読みきれるところとか、話買いでも購入したのと同じ扱いになるところとか、漫画の種類が豊富なところを重宝していた。 そんなお気に入りのマガポケでたくさん読んだ作品の中の一つが、この度「全国書店員が選ぶおすすめ漫画」に選ばれた。 "図書館お仕事漫画"のキャッチコピーを持

          休職中でも楽しく読めるお仕事漫画こと「税金で買った本」のこと

          よしなが大奥から学ぶ暗記できない日本の歴史

          大学の同級生に「歴史の勉強がしたい」と言っていた子がいた。 私にとって歴史は暗記するもので、勉強するものだという認識が薄かったので、当時はその夢があまりピンと来なかった。だけど、その子が言っていた「歴史は調べれば調べるほど深くて、今わかっていることがすべてじゃい」という言葉とその表情は心に強く残っている。 私がその言葉の意味に少しだけ近づけたのはそれから10年ほど経って、よしながふみの「大奥」を読んでからだった。 同作は、過去2回の実写映画化、1回のドラマ化を果たし、現在

          よしなが大奥から学ぶ暗記できない日本の歴史

          立川ってたのしい

          先日、推しに会うために立川まで行った時、会場近くのGreen Springsをフラフラしていたらめちゃくちゃ楽しかった。 ちょうどクリスマスシーズンだったので装飾がめちゃくちゃ綺麗だったんだけど、それ以上に各店舗の建物の作りがとっても魅力的で、じっくりみて回るためにまた立川に来たいなあと思わせる佇まいだった。 まちづくりってすごい。 各店舗をふらふらみて回った中で1番好きだったのが、SUPER PAPER MARKETさん。 イノウエバッジ店もありました。 併設なのか期

          立川ってたのしい

          私に代わって怒るムーミン

          フラッと立ち寄った雑貨屋さんで、ムーミンが怒っていた。 この表情だけ見ると伝わらないけれど、ムーミンは本来とても温厚な性格をしている。 けど、そんなムーミンも、怒る。 私の知っているエピソードだと、「カバ」と呼ばれて怒っているものがあったと思う。 ムーミンバレーパークで販売してるアングリームーミンのぬいぐるみのタグには、なかなか苛烈な場面が描かれているらしいので、その元ネタもいつか読んでみたい。 そんな、温厚だけど怒る時にはちゃんと怒るムーミンことアングリームーミンのト

          私に代わって怒るムーミン

          ランジェリーショップってテンションあがる

          風呂上がりに鏡で自分の体を見ていたら、なんか胸元のバランスが悪いな?と気づいた。 そういえば、と最後にバストサイズを測ったのはいつだったか数えると、ゆうに3年が経過している。 楽であることと肌のトラブル解消のために昼夜問わず無印のブラトップで過ごしていたこの3年間が体のたるみに表れているような気がして、急激に焦りを感じた。 勢いのままクローゼットの中のブラを見てみると、使い込んでへこたれている。よく考えたら、これを買った日が最後にサイズを測った日だから、3年は使い込んでいる

          ランジェリーショップってテンションあがる

          心の奥にしまっていた"寂しい"の気持ち

          V6が26年間の活動を完結した日、メンバーの1人が"寂しい"という言葉を使ったメッセージをくれた。 思えば、解散した日だけでなく、そこに至るまでの日々の中で幾度となく「寂しいよね」「泣きたい人は我慢しないでいいよ」と伝えてくれていたん。 だけど、そんなに何度も伝えてもらっていても、自分の中の寂しいの感情と言葉が一致したのは11月1日を過ぎてからだった。 まず、解散発表から9月くらいまでの私は、"悲しい"と"辛い"と"怖い"の感情があまりにも大きくて、その3つの感情にの根っ

          心の奥にしまっていた"寂しい"の気持ち

          V6のいる渋谷の風景

          ジャニオタにとって、渋谷は特別な思い出がたくさん詰まっている街だと思う。 番組協力が定期的にあるNHKやアーティストの手書きメッセージが展示されているファミリークラブは渋谷駅から向かうことが多かったし、当時は原宿にあったジャニーズショップも今や渋谷に移転してきた。 コンサートやグッズにお金がかかるからと原宿や渋谷の古着屋で安くて可愛い洋服を探した日々には、どうしたって青春が詰まっている。 そんな青春の街にいま、V6が溢れている。 こんな風にV6がこの街に現れることはもう

          V6のいる渋谷の風景