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夏休みのスペインday1 バルセロナ(カサ・ミロ、グエル邸)

念願の念願の念願の…スペインに行けることになりました!どのくらい行きたかったかというと、5年ほど行きたい国ランキングの3位以内にあった国です。ここ2年ほどは、最も行きたい国でした。今回は家族との旅行ということで、いつもより気を張らずに旅を楽しめそうです。

仕事を終えて、羽田集合。ここから乗り継ぎを挟んでバルセロナまで19時間。最初の目的地はドイツのフランクフルトです。

フランクフルト空港の朝5時半。妙な時間にご飯を食べて、時差になれないままのハイテンションで降り立ちました。

乗り換え時間は1時間半ほど。さっそく海外のトイレで洗礼をうけながら(いつものこと)、ルフトハンザの飛行機に乗り込みます。

フランクフルトからバルセロナまでは2時間弱なのです。ヨーロッパ内の飛行機は、家族とは別にチケットを取った私だけ席が離れていました。

着陸のときにどこからともなく拍手が起きて、これがラテンか!と思ったり。さあ、待ちに待ったバルセロナです。ホテルはRoyal Passeig de Gràcia。ガウディ建築であるカサ・ミロまで3分ほどという好立地でした。

ファミリールームという、ふた部屋が繋がっているタイプの部屋で、バスルームもお手洗いもそれぞれについていてよかったです。(大人5人の家族だと、そもそも1部屋で泊まれることがほぼなく、結構大変なのです)

窓から見える景色が、すでにヨーロッパを感じさせます。建築学科を出た父が、30年ぶりのバルセロナに興奮気味なのが新鮮でした。

さて、ホテルに荷物を起き、カサ・ミロへ。チケットはその場で買うことができましたが、夜は完売していたので、事前にオンラインで入手したほうが安全そうです。

羽田空港で買った地球の歩き方と、中で借りられるオーディオガイドをもとに回っていきます。

ガウディが大切にするのは、曲線。そう言われているとおり、波のうねりを感じさせる作りです。

まず入ると油絵のような匂いがして、色も一色ではなく混じり合っています。不安な気持ちになってもおかしくないのに、不思議と落ち着くのです。

ここはアパートだったということで、子ども部屋、女中さんの部屋、書斎、、などと続きます。

どこも非常に日当たりが良くて、気持ちがいいのに驚きました。こういう心地よさも計算されているようで、それが100年ほど前のものとは信じられません。

キッチンに入ると、そこの生活がぐっと近く思えます。料理をする場所に優しい日がたくさん差していると、その家は住む人に寄り添っているなと感じるのは私だけでしょうか。

昔の建物特有の重い絨毯の湿り気や、かびっぽい匂いを感じた記憶もありません。

この家は、非常に風通しのいい家でもあったようです。そしてもちろん、それもガウディの計算なんだそうです。

階段を登って、屋根裏部屋へ。ここは建物の断熱のために必要だそうです。クジラの体内での呼吸がイメージされているのだとか。

言われてみればなるほど、なにか大きな生物の体内に飲み込まれているようでもあります。ここが人の住む場所だなんて。美術館かなにかのように思えます。

そして、屋上。砂漠のような色のうねりが連なっています。初めて触れたガウディ建築は、大きな波の中に包むかのように、心地よい不均衡を教えてくれました。

さて、歩き疲れたので涼みましょう。グエル邸まで向かう途中のレストランにふらりと入ります。サラダやパエリア、サングリアを頼んでランチ休憩です。

スペインは直射日光は暑いものの、日陰は風が涼しくてとても心地よいです。その代わり屋内の観光地も冷房が聞いていないことがあるので、定期的に涼むのは大切だと思いました。

さて、ランチの後はグエル邸です。ガウディに惚れ込んだよき友達ということで、グエルの名のつく名所はたくさんあります。

ここはその筆頭。外観は特に屋上のカラフルな塔(モニュメント?)が印象的です。

どこへ行っても、かわいいタイルを見つけることができます。

この建物は比較的直線的でした。ガウディっぽいのかと言われると私にはあまりわからないのですが、それでも窓の柵の揺らいだような曲線などは、他の建築と似たものを感じました。

屋内に入ると、やはり涼しくて驚きます。大きな窓から光が差し込んでいる様子は、ずっとみていられます。

オルガンの音が響きました。自動的に鳴る仕組みなのか、しばらくベンチで音楽を聴いていました。

屋上は落ち着いた雰囲気から一転し、遊び心に溢れています。カラフルで形もさまざま。お気に入りのモニュメントを見つけるのも楽しいかもしれません。

私は木のような、この緑のもこもこが好きでした。

ただ、時差ぼけと長距離フライトの体には直射日光は少し辛く、初日から体調を崩せないので、ゆっくりと散策しながらホテルに戻ることにしました。

屋上から降る階段の手すりの影すらアート。ここから来た道とは別の道でホテルまで30分ほど。

少し道を変えてみると、また新しい観光地にぶつかります。ブランド物のお店の前で買ったものを強盗されているところも目撃したので、着いて早々、気が引き締まる1日でした。

ジェラートはベリーとレモン。ベリー系は少し甘かったので、レモンが正解だったかもしれません。

この日は1日目ということもあり、早めに眠ることにします。本当は昼寝して夜に出かけようかと思っていましたが、気づけばみんな寝落ちていたのでした。2日目は私がスペインに来たかった理由、サグラダファミリアに行ける日です。楽しみでしかありません。



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スペイン旅行を題材にエッセイも書きました


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