夏休みのスペインday2 バルセロナ(グエル公園、サグラダ・ファミリア)
スペイン2日目は、午前中をバルセロナで過ごし、午後に電車でマドリードへ移動です。私が今回の旅で最も楽しみにしていた、サグラダ・ファミリアに行く日でもあります。
朝食はホテルのビュッフェ。昨日は夜ご飯という夜ご飯を食べていないので、ここでしっかり食べておきます。
朝7時半のテラスは明るく、そしてとても涼しくて驚きました。こんなに夏の朝が快適なんて、バルセロナ最高!
家族でわしゃわしゃ食べていると、鳩に囲まれることに。ホテルのお兄さんが定期的に追い払ってくれました(優しい)
日曜日の8時台の道路はまだ空いていて、人はほとんどいません。でも涼しいので、身軽に散歩する分には快適でした。
昨日は混雑していたカサ・ミラもまだ空いています。この朝はグエル公園とサグラダ・ファミリアのツアーに申し込んでいたので、9時前にホテルを出てバスで向かいます。
グエル公園行きのバスはすでに混んでいて、ぎゅうぎゅうになりながら向かいました。
そこからツアーの待ち合わせ場所までは、5分ほど歩いて向かいます。
ちょっとした街並みが絵になるので、写真を撮らずにいられません。そして木陰は涼しいので、休むのにももってこい。
待ち合わせ時間まで15分ほどあったので、グエル公園の入り口まで行ってみることにしました。
すでに賑わい始めている公園前。でも、9時半くらいの門のところは写真が撮り放題だったので、空いている時間はおすすめです。
あとでツアーで歩いてみてわかるのですが、丘をそのまま活かしている元住居地なので、勾配がけっこうあります。
入る前から、石やタイルの感じが可愛らしいです。
公園に入ると、自然がとにかくいっぱい。ガウディは自然界に曲線しかないことから、直線を使うことを嫌ったそうです。
曲線、自然、カラーが特徴的な建造物が、ここでも堪能できるのでした。子供達が遊んでいるのも、またいい。
ちなみにこのツアー、大忙しで、半日いても楽しいと言われるグエル公園を1時間半ほどで回りました。
この場所には公立の小学校もまだあるそうで、こんなところで過ごす子供時代ってどんななんだろうと想像します。
このタイルと曲線が印象的な広場が、ご近所のミーティングスポットになっていたとか。
カラフルなタイルは思わず写真を撮ってしまいます。広場は陽を遮るものがあまりないので、かなり眩しかったです。
石の回廊もありました。この中を通ると、自然に包まれている感じがします。
広場のひとつ下の階にいくと、日陰でひんやりとしています。
ここには天井に模様があって、その色がやっぱり鮮やかなんです。
ゆっくりと自然と建築を楽しみながら過ごしたいと感じる場所でした。また来ることができたら、今度は半日くらい公園の中でゆっくりと過ごしたいです。
正面入り口の方には、有名なオブジェが。
たくさんの観光客で賑わっていましたが、写真も十分に撮れる場所でした。
歩き回って暑いので、バス停のワゴンで水分調達です。日陰は涼しいと言っても、やっぱり歩くと汗をかきます。
観光バスで移動し、歩いていると急に現れるサグラダ・ファミリア。その大きさというか、重厚感は、かなり圧倒されるものがありました。
空港のような厳重な手荷物検査をして、やっと中へ。ベルトなどもとる警戒っぷりです。
息を呑むとはこのことか、というほどの美しさでした。よく晴れた日だったので、ステンドグラスからたくさんの光が差し込んで、それが真っ白な空間に色を添えています。
そして、その天井の高さ。ガウディが何もかもに意味を込めて緻密な設計をしたといいますが、鐘が美しく響くようにということも考えられているのだそう。
入って左手側が、東向き。太陽が登る方向ということで、生命の誕生をイメージした青や緑をふんだんに使ったステンドグラスです。
そして右手は西向き。太陽が沈むことから、死を連想した赤がテーマの色です。手前に緑があるのは、再生を意味しているから。そうして命の営みを表現しているそうです。
そして彼は非常に敬虔な(ガイドさんはエクストリームと言っていた)キリスト教徒だったそうですが、この教会の建築をすることでさらに信仰を深めていったそうです。
私が今まで訪れた教会の中で、もっとも美しい教会だったかもしれません。もうすこしキリスト教の勉強をすれば、より面白いかもしれませんでした。
正面には裸のキリスト。裸の神というものが尊敬に欠くということで、デザインの変更を求められたこともあったそうです。
教会の中では、帽子やサングラスの着用は認められません。また、写真もポーズを撮るのは禁止だそうです。
この後は、受難のファサードに登ります。上までエレベーターで行って、階段で降りてきます。
塔の隙間から街を見下ろすと、結構な高さです。そして下りが長くて細い螺旋階段なので、注意が必要でした。
サグラダファミリア駅からメトロでホテルに帰り、荷物を受け取ってまたメトロへ。大きな駅まで出て新幹線のような特急でマドリードを目指します。
なのですが、ホテルの荷物受け取りで軽い遅延があってバルセロナの高級街をスーツケースで爆走。特急に乗り遅れるかと思って走ったところ、30分以上の遅延がありました。なぜか非常に尿臭い一等車に乗り、3時間かけてマドリードへ。
着いたのは夜8時。ホテルに行って今日は完結かと思いきや、ここから一波乱ありました。まず、ブッキングドットコムで案内されたホテル住所が異なっていて、それに大きなスーツケースを転がして20分弱歩いた後に気づきました。マップ上の目的地の場所には、ホテルは何もなくて、近くのパブのお姉さんに聞くと、そのホテルは駅前だと!大人5人でスーツケース4つではタクシーも難しく、また歩いて戻ることに。
ただ、調べても別の住所が出てくるので、正確な住所がわからないまままた駅まで20分。手当たり次第に道沿いの店で聞き回りますが、知っていたり英語以外で案内されたり、やっとあるホテルで住所を教えてもらった時には9時でした。
言われた住所まで15分かけて歩くと、そこはエントランスのないエアビーのような場所で、電話をかけても繋がらず。出てきた観光客に事情を話すとオーナーの電話を教えてくれて、そこで昨日送ったコードで銀行振り込みのみ受け付けると言われました。この時点で9時半。だんだんと暗くなり始めていて、そもそもオンラインバンクも使えないので無理だと交渉。結局レセプションがないのでどうすることもできず、無理だから別のところを探すことに。
グーグルマップで近いホテルを探し、たどり着いたのはマリオット系列のACホテルでした。夜10時に飛び込んできた5人組でしたが、なんとか部屋が取れて2時間ぶりに15キロのスーツケースから解放されました。
ホテルで荷物を下ろしたら、どっと安心しました。辺りはもうかなり暗くなっていたので、このまま泊まる場所が見つからなかったらどうしただろうと。この時飲んだぬるいファンタオレンジの味は、忘れられそうにありません。長い長い1日でした。
明日はマドリードから南下します。いい日になりますように!
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