円安と安全対策で各地の花火大会が危機に瀕しています。有料席の導入しか対策は無いようです。花火玉は殆どが輸入で警備員は以前の数倍必要ですから・・

こんにちは、真夏が楽しみなDJムッチーです。
夏と言えば、花火大会が楽しみのひとつですね。
僕の住む神戸では、夏じゃなくて秋になってから5日間の開催で花火を打ち上げるみたいです。
神戸の主催者さんは、真夏の夜の花火の意味をあんまりお分かりじゃないようですね・・・お盆休みを夏休みぐらいに思ってる人が運営してるのでしょうね・・幽霊も出やすいかもしれません（笑）
仕方がないので、今年も大阪淀川の花火大会に出かけることにします。

花火の玉はほとんどが輸入品

打ち上げ花火の玉は、原料のほとんどが輸入品で、業者さんによっては玉自を100％輸入品で賄っているという現状だそうです。
これが円安によって、価格が1.5倍に高騰したので、今年は各花火大会が試行錯誤を強いられています。
対策１）大玉の打ち上げ数を減らす
対策２）開催時間の短縮
対策３）安い色の花火で演出（緑～青の花火は激減するかもしれません）
対策４）ドローンショートのコラボ
協賛が少ない地方の花火大会ほどショボくなるような気がしますね。
ドローンショーとのコラボは、実施できる業者が限られるので返ってコストアップにつながるかもしれません。

青や緑が少ない花火大会が多くなっています

安全対策の費用も高騰

京都府亀岡市の保津川花火大会では、2019年の開催日が約3000万円だったのに対して、今年は1億6000万円に上ると試算されています。
予算アップの原因は、入退場時の安全確保のためにかつての2～3倍の警備員が必要で、人手不足の折から人件費が高騰してこの額になったそうです。
しかし、この問題は去年から有料席を導入して解決しているそうです。
保津川花火大会では、規模を拡大して2尺玉を含む1万発の打ち上げ花火が計画されているそうで、有料席の導入の意味が良くお分かりのようです。

昨年の保津川花火大会　青い花火も上がっています

花火の色の秘密

花火の色は金属の炎色反応を利用して作られます。
高校の化学で習ったはずですが、なかなか憶えられなかったですよね。
スペクトル（赤・橙・黄・緑・青・藍・紫）に、「するりとかるくなわばりほどく(Sr)(Li)(Ca)(Na)(Ba)(Cu)(K)」の語呂合わせで憶えるといいよ、とクラスで一番成績の良かった友達が教えてくれましたが、うまく頭に入らなくて困った経験があります。
ところがです、お隣のお兄さんにこのことを相談したところ、地区で一番優秀な高校に通っていたお兄さんは、別の憶える方法を教えてくれました。
「リアカーなき、K村の、動力は、つるべ」⇒「Li 赤　Na 黄　K 紫　銅 緑 は、St 紅」です。なんと覚えやすい、一発で頭に入りました。カルシウムやバリウムがこの憶え方には入っていませんが、試験に出ないので大丈夫で、銅は緑でも正解とのお墨付きまで頂けたのです。
やっぱりお兄さんは、旧制神戸三中、こっちは神戸四中、この1ランクの違いはいかんともしがたいと思ったものです。お兄さんとのこの距離は大学に行っても縮まりませんでした・・・（笑）
というわけで、高騰して電線が盗まれる事件まで起きている銅の炎色反応は、緑～青なので今年の花火に青や緑が少なくなると上で書いたのはこういう理由なのでした。ちなみにバリウムでも緑に反応するので、緑は代替品があるのですが、青は銅がなければ出せないので、青の花火はこれから少なくなるでしょうね・・・・

有料席の導入はいいけど、ケチ臭いことはおよしなさい

赤字になるからと花火大会を中止にするぐらいなら、有料席を設けて黒字にして開催したほうがいいですね。
真夏の夜の花火は、長崎の精霊流しがそうであるように、お盆で帰った霊の供養のために打ち上げるのです。そして、夜空を染める大輪の花火と大きな音は、悪霊払いの意味も込められています。花火は、レジャーのツールではなくて暮らしに根差した日本の伝統文化なのです。
ゆえに西洋の花火より、日本の花火の技術レベルは圧倒的に高いのです。

ただね、去年の滋賀県の琵琶湖花火大会で有料席を導入したものの、主催者は有料席の周りに高さ約4メートルの目隠しとフェンスを設置したのです。主催者は安全対策としていますが、そうではないですよね。
タダ見防止ですよね・・・なんとケチ臭い（笑）
列車にグリーン席をつけたから、自由席からは近づけないようにするようなものですよ・・・明治時代の列車でもそうはしなかったですよ！
例年35万人が訪れる関西最大級の花火大会でこれですから、他でも起こりかねません・・どうぞ、そういうケチ臭い花火大会に出会ったら、SNS等でバンバン批判しましょう！　批判ですからね、悪口はやめましょうね！

琵琶湖花火大会の目隠しフェンス

各地のnoterさんの花火大会レポートが楽しみですね。
それでは、今日はこの辺で失礼します。
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じゃあまたこの次
DJムッチーでした。