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ひとり旅@海を渡って北九州 備忘録


思いつきで壇ノ浦へ旅立った私。

なんだかんだと書くのを先延ばしにしていたら時間がたちすぎて、旅も1か月以上前だから記憶もあやふやなところが出てきた。すぐ記録しないから・・・。


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お目当ての壇ノ浦古戦場跡へたどり着いたのは朝9時半。メインディッシュが早すぎる。
さてどうするか。


あらかじめGooglemapで調べている時、
関門海峡がなんと歩いて渡れるらしいと知った。
そんなの行かないわけがない!

入口は壇ノ浦古戦場趾の目の前にあった。

「人道」って初めて聞いた

我らが兵庫県にかかる明石海峡大橋には、「舞子海上プロムナード」や年に1回「明石海峡大橋海上ウォーク」というのがある。
でもこの関門海峡では海の上を歩くのではなく、海の中を通る。

下関側は地下55m、門司側は地下60mまで下り、780mの海峡を渡る。

いざ。

ここから始まる〜と思うとワクワクしてきた
1キロ近くあるとさすがに終わりが見えない
まだ100m
県境!

5分ちょっとくらいで県境へ着いたと思う。
このトンネルの上は海なんだなと思うとドキドキ…。海底(よりもっと下と言うべきか)を歩いてるなんてなんか不思議。

足を踏み出してみたけど、足先だけしか写ってなかった

朝10時前だったけど割と人の行き来が盛んだった。自転車乗りらしき人達も、自転車を押して通行されていた。

もう門司側の方が近い!早
本日2回目の九州に到着
黄色のいるか可愛い。バナナみたい。
出口を抜け地上へ出ると門司側からの関門橋!と鳥居


そして鳥居をくぐると、和布刈神社という神社があった。
「和布」で「わかめ」と読むからわかめかる神社?と思っていたら、和訓で「め」と読み、「めかり」神社 と読むらしい。この辺り一体も和布刈という地域で、そういえば、門司港駅にこんな銅像を見かけた。

撮り忘れたのでWikipediaから引用。
下部に和布刈の由来などが書いてあったはず。

和布刈神社で行われる和布刈神事の様子らしい。
ちなみに和布刈神事は、和布を刈る祭事。昔は縁起物として朝廷に献上していたようだ。

謡曲「和布刈」と神事について

元明天皇和銅三年とあるように和同開珎の時代には既にここで神事が行われていたらしい。

念の為和同開珎(いらん写真)

和同開珎といえば奈良時代に使われていた、日本で最初の流通貨幣。奈良時代って700年代とかなんですけど。
神社の社伝には仲哀天皇9年創建とあるらしい。仲哀天皇って西暦100年代終盤の人らしいので、かなり歴史のある神社のようだ。

巨石信仰もあるみたい
ふぐの形のおみくじが可愛い

歴史ある神社だけど、社務所は建物も中の雰囲気も新しかったし、ホームページを見ると海洋散骨も受付ているらしい。

神社は海ギリギリに構えている。
壇ノ浦に小さい船が浮かんでるとすぐ戦いの場面を思い出す

神社からも関門海峡が一望。というより神社が海の際に建ちすぎてる。古い神社だし、壇ノ浦の戦いもここから見守っていたのだろうか…。

大河ドラマでは、源義経や畠山重忠が船上で戦っている最中、九州方面に回っていた主人公義時や源範頼はこの和布刈の辺りから戦を見ていた。
もちろん創作部分かもしれないけど、今海に浮かぶ船を見て、こんな風景を見ていたのかなと切なくなった。潮の流れで戦況が変わったというけど結構穏やかな海だなと思った。瀬戸内海だしな。まさか本当にいるかが?

あと帰ってから知ったのだけど、この神社や人道出口の裏の山に和布刈公園というところがあり、壇ノ浦の戦いの壁画や門司城趾があるらしい!リサーチ不足!!次の機会には行きたい(;_;)


そして門司港駅に戻るため、駅へ向かった。

北九州銀行出資らしい
観光のトロッコ列車!こういう系か!

近くに電車が走っているらしいとは調べていたのでそれに乗るかと思っていたら、観光のトロッコ列車だった。乗り物全般なんでも好きなので、わー!とテンション爆上がり!
でも周りを見ると子ども連れや夫婦などなど。女ひとりは私だけ。私と一緒でこういうのが好きな友達がいるので、ちょっぴりその子の顔が浮かんだ。やっぱりこの辺りは和布刈公園もあるしまた来るべき。その時は友達を誘おう。

天井には門司港のレトロ建築たちが描かれていて
トンネルを潜る時には、関門海峡にいる魚たちに変わった!

ごちゃごちゃ考えていたけど、出発してみればわー!きゃー!と言いそうだったのをぐっとこらえなきゃいけないくらい楽しかった。窓がないので風をきって気持ち良い!
20〜30分で門司港駅に到着。お昼ごはんには少し早いので辺りを散策。

九州鉄道記念館!外からだけパシャリ
旧0哩標(の端)と、門司港駅の旧駅名「門司」
今は別に門司駅もある。

正直、ここまで来ると疲れきっていた。バスで眠り浅いわ朝から歩き回るわでちょっと無理しすぎだったかも。九州鉄道記念館も外見を見学しただけなので入らなかったのが心残り…。やっぱりまた行きたい…。


海辺にて、朝イチに唐戸市場で買った海鮮丼とふぐのフライをお昼ごはんに。
門司港をぶらぶら、お土産を買い回った。


なんだかんだ1時間半ほどいて、13時前に小倉に戻ろうと駅に。

終着駅ってなんかいい。終着駅であり始発駅。
赤い電車!可愛い!特急いさぶろう・しんぺいという
博多〜門司港間を走る観光列車らしい。いいなあ!


私は普通列車に乗車。

私が乗った電車
小倉駅の改札前。全体的に可愛い。


小倉へ戻った。本日2回目。
朝来た時にも思ったけど、改札前のこのスペース、円形なのも天井からぶら下がるカラフルな布も可愛い!なんの布なんだろう?
天井だけじゃなくて切符売り場も円形の壁に沿って作られていて可愛かった。
その円の真ん中で佐賀県の民芸品の催し物が行われていた。いいなと思ったお茶碗があったけど、割らず持って帰る自信がなく…泣く泣く我慢。


休みたいけどまだ行き足りない気分だったので、休めて尚且つ観光な所へ。

メーテル!!
(反対側のパネルが反射してしまってるのはご愛嬌)

京都に漫画ミュージアムがあって出来たての頃家族で行ったことがあったけど、北九州にもあるとは知らなかった。『銀河鉄道999』の松本零士氏など漫画家の方々に北九州出身者が多いらしい。そういえば、駅前にもメーテルとてつろうが座るベンチがあった。

©️九州旅行ナビ

別にファンとかではなさそうな小倉民がメーテルの隣に座って携帯いじっていたのはちょっと面白かったな。


そして私は知っている。この展示の最後に、漫画がたくさんあることを!!

九州まできてコナンを読む女


入場料480円で再入場ありで時間制限なし(当日限り)はコスパ最強では??近くに欲しい。


まあまあ長居をし、コーヒーショップとお土産売り場をウロウロすれば、帰りのフェリー乗り場へのバスが来た。


夕方18時頃阪九フェリーの乗り場へ到着。
バスに乗ってる時、なんか大極殿みたいな建物あるやん、なんやろ?と思っていたらそれがフェリー乗り場だった。

バスからの大極殿
フェリーからの大極殿

ちなみにこの大極殿、平城京の大極殿を模したものらしく、ガチで大極殿だった。阪九フェリーなのに何故奈良?何故平城京?しかも神戸行きだし。

フェリーの全景は撮れなかったけど、船内にあった写真
結構大きな船に乗ってんだなと思った(他人事)
晩御飯のおともに大好きな九州だししょうゆのポテチを食べた。お土産だったのに、我慢できず…笑
船で読書とか優雅でうっとりした(気分屋)
ちなみにこの時も熱帯読んでた


ちなみに船室は予算の関係上スタンダード個室。寝室のベッドみたいな部屋もあれば大人数で床で寝る部屋もある。雑魚寝は以前してしんどかったのでちょっとだけ贅沢をしてスタンダード。

阪九フェリー公式ホームページより

2段ベッドになっていて、硬めで薄いマットレスと掛け布団と枕。コンセントと貴重品入れも完備。もう、めちゃくちゃ十分です、ありがとうございます。歩き回って疲れていたのと昨日がバス寝だったこともあり、ぐっすり寝られた。

あと!阪九フェリーで感動したのが、大浴場があって、しかも露天風呂があったこと!!
初めて露天風呂に入りながら出航しました…お湯が熱めで5月の夕方の冷えた風と相まって気持ちよかった。


翌朝7時に六甲アイランドのフェリー乗り場へ到着。住吉まで帰ってくると圧倒的ホーム感。
(住吉で旅!と言っていたのは何だったのか…)

かくして私の超弾丸壇ノ浦への旅は終わった。


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振り返ってみると、1ヶ月以上前の事なのにわりと鮮明に思い出せた。弾丸な旅ほど印象に残りやすいのか。本当はちょっと日記としてメモ残してたんだけど。後でまとめて読んだだけで読まなくてもだいたいそんな感想が頭に残っていたみたいでよかった(笑)

次はどこへ行こうかな。

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