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はじまり

ミャンマーでの生活もあっという間に一ヶ月が過ぎた。
今回はまず、私がそもそもなぜ縁もゆかりもなかったミャンマーに来ることになったのか、をお伝えしようと思う。

それは一言で言えば、旦那さん(日本人)がミャンマーに住んで起業しているから。
もっと言えば、大好きな旦那さんが好きなミャンマーという国に、私も一度住んでみたいと思ったからである。

ミャンマーにもう5年ほど住んでいるという旦那さんと最初出会ったときは、「ミャンマーかー、、東南アジアは色々旅行したほうだけど、ミャンマーは一度も行ったことないな、、」くらいの感想、、
そのときはまさか住むことになるとは思ってもいなかった。ただ、ミャンマーでの暮らしについて話すときの旦那さんの表情が、子どものように無邪気で嬉しそうで、ちょっと嫉妬しちゃうくらいだったのは覚えている。

ミャンマーでの暮らしを決意する前に一度だけミャンマー旅行に行った。

ミャンマーは日本の約1.8倍ほどの国土面積をもつ、土地ごとに実に多様な面をもつ国だった。成田から直行便が飛んでいる国際空港があるヤンゴンは、予想以上に都会だったし、彼が連れて行ってくれたガパリというビーチは海が綺麗なのはもちろんのこと、ホテルもオシャレで、シーフードもとても美味しかった。
きっと今思えば、彼はいわゆる“発展途上国”のミャンマーのイメージとは違う面が見られるプランを立ててくれていたのだとも思う。
でも、私はどちらかというと、都会でもビーチでもない、彼が住んでいる町“ニャウンシュエ”を訪れたときが一番「あ、ここになら住んでみたい。」と思えた。
町に入ってまず一番に目に飛び込んできたのは、広大な田園風景。そしてその背景に脈々と連なる山々。まさにそれらの風景は、自分の故郷福島県にある実家近くの景色を彷彿とさせた。
そのことが、旅で少し疲れていた心をホッとさせたし、やけに私を落ち着いた気持ちにさせた。何よりも、彼がこの町を気に入ってもう2年も住んでいることが嬉しかった。

大好きだった仕事を辞めて、未知の国ミャンマーへ嫁ぐ?ことに対して、もちろん最初は迷いもあった。
人生の選択で迷うときはいつも、それぞれの選択肢のメリット・デメリットをノートにひたすら書き出す。でも、結局最後は“どっちがワクワクするか”で進路を決めてきた。
日本に残って仕事を続けるより、愛する旦那さんと一緒にミャンマーという新天地での生活に飛び込む未来のほうが、なんかイメージできるしワクワクする!
という何とも根拠のない結論に至り、いまミャンマーの田舎町ニャウンシュエにいる。
まだたった一ヶ月ではあるが、やっぱりあのときの決断は間違ってなかったと思える。

「人生の選択に、正しいも正しくないもない、死んだって自分の人生は正しかったのか、なんて誰にもわからない。だから、自分がしたいと思うことをしたらいいよ」
と言ってくれた父。
ミャンマーに行こうと思うと伝えたときに
「それはいいね!!それは、ものすごくいいね!!」
と即答してくれた一番上の兄。
「ミャンマー行く方がキャリアになるじゃない」と、謎のキャリア論をかました母。
「決めたなら、もうあとは進むのみだね!」
と背中を押してくれた二番目の兄。
いつの間にか、私よりよっぽどオープンマインドになっていた家族に支えられていまの私があることを忘れず、これからはじまるミャンマーでの暮らしを旦那さんと一緒に、一歩ずつ楽しみながら進めていきたい。

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