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高校にも支援の輪が広がってきた という話

うわぁ、また雪か~。雪かきが間に合わない!!
という夢を見て、「あぁ、夢か・・・」と安心して目が覚めます。
でも、窓の外を見て、正夢だったことに気付き絶望する日々のMr.チキンです。
もう、雪やだ・・・
さて、今日は高校にも支援の輪が広がってきた!というお話をさせていただきます。

自閉・情緒障害特別支援学級の子の高校教育について

以前、noteの記事で

高等学校での特別支援学級の設置数についてはデータがありませんでした
高等学校での通級指導教室については平成30年度から実施されていますが、
数はまだまだ少ないのが現状です。

ということを紹介しました。
昨日の朝、Yahoo!ニュースを見て、福島県の高校での支援の取り組みに動きがあったという記事がありましたので、まとめてみました。

個別支援教育コーディネーター:福島県の取り組み

福島県立高校で、個別支援教育コーディネーターという取り組みが始まったということでした。
記事を抜粋すると

学校と家庭、特別支援教育センターなど専門機関との連携のつなぎ役となり、一人一人に寄り添った支援を展開する
(中略)
各校で支援が必要な生徒を把握し、コーディネーターの教員を中心に支援する。「SOSを着実に拾いあげて相談や指導体制を強化することで、生徒の学びの機会を保障する」(高校教育課)としている。

 また、通常学級に在籍しながら必要に応じて別室などで授業を受ける「通級指導」にも力を入れる。これまで実施していた勿来、本宮の2校に加え、新年度は修明でも取り入れ、課題を抱える生徒を支援する。

 小中学校とは異なり、高校には特別支援学級がなく、発達障害などがある生徒への寄り添った指導が課題だった。通級指導では、発達障害などで周囲の人とのコミュニケーションがうまくいかないなど課題を抱える生徒に対して「どうすればうまく人間関係を構築できるか」など個人に合わせた助言を行い、社会的自立を支援していく

福島民友:支援必要な生徒手助け 不登校や発達障害、9県立高に担当教員

前回の記事の内容について、そのまま対策がなされたのではないかというタイミングでした(笑)
対象が”発達障害”ということなので、自閉・情緒障害特別支援学級からの接続をスムーズにするという意味合いがあると考えられます。
これで一つ、教育を受ける際の選択肢が増えるのかもしれないと期待しています。
なお、学校教育法第八十一条によると、

2. 小学校、中学校、高等学校及び中等教育学校には、次の各号のいずれかに該当する児童及び生徒のために、特別支援学級を置くことができる。

ということですので、高校に特別支援学級を設置することも可能です。ただ、それをしなかったのは高校のもつ校種の特殊性もあるかもしれません。また、インクルーシブ教育の観点から、学びの場を分けるということをしないという選択だったのかもしれません。(もしくは単に教員数の観点から予算がとれなかったのかもしれませんが…)

札幌市立大通高校の取り組み

高校で通級指導教室が採用されることが多くなってきています
これは平成30年度から制度化されたものです。
これから急速に拡大していくだろうと考えています。
だって、あまりにニーズが大きいですから。
平成29年度から実践的に通級指導教室の研究を行ってきた
札幌市立大通高校の取り組みを見てみましょう。

かなり濃厚な支援体制が書かれています。
この実態まではまだ見ることができていませんが、
一番下の項目に通級による指導が挙げられています
2018年の報道によると年7単位まで取得可能だということです。

単位取得ができるという事実は大きい


この単位取得につながるというのはかなり大きいでしょう。
小学校や中学校の通級指導教室も、

通っている学校の授業を抜けて、通級指導教室に移動しなくてはいけないので、自身の受けるはずだった教科学習に参加することができない

という課題があります。
高校は卒業要件に単位履修があるので、その箇所が保証されるのは大きい。
というか、保証されないと実質利用ができない制度になりかねません。

これからも広がっていくことに期待!

今日は高校における特別支援教育の広がりについてお話をしました。
さらに多様化・広範囲になっていくだろうと予想されます。
大切なのは、教育の行き届く範囲がより広くなることが
生活の豊かさにつながる
ということです。
きっと、次年度途中に学校調査が更新されると、様々な取り組みの進歩が見られるようになるでしょう。
これからも、気になる動向がありましたら、お伝えしたいと思います。
では、またね~!




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