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その他の映画評

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自分が書いた映画評をまとめています。もうひとつの【いいところを語る映画評】と区別しています。 よろしくお願いします。
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2023年11月の記事一覧

映画感想文「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜」埼玉にお世話になってるから持ちあげます

映画感想文「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜」埼玉にお世話になってるから持ちあげます

現在公開中の「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜」を映画館で鑑賞しました。
感想を書いてみようと思います。

ふだん自分は映画感想文を書いていて、「面白かった」とか「のれなかった…」とかぐじゃぐじゃ書いてるのだけど、まず断っておくと、今日はタイトルにあるように持ちあげます。

というのも自分、埼玉にはいろいろお世話になっている。
まずnoteの今(2023年11月28日現在)の固定記事は、埼玉・東

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映画感想文「月」 主語は「私」

映画感想文「月」 主語は「私」

映画館で現在公開中の「月」を鑑賞しました。
感想を書いてみようと思います。

まず最初に伝えたいのは、この作品に携わった方たち(監督・キャスト・スタッフ)の勇気に敬意を表したいということ。
この作品は、神奈川・相模原で起きた障害者殺傷事件をモチーフにした原作小説を、石井監督が脚本も兼ねて映画化したものです。
今作ではその事件も描いています。

事件を描くべきかそうじゃないかはいろいろ意見があると思

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映画感想文「どですかでん」 大人の絵本のよう

映画感想文「どですかでん」 大人の絵本のよう

黒澤明監督の「どですかでん」を配信で鑑賞しました。
感想を書いてみようと思います。

黒澤作品はひと通り観ています。
モノクロの作品から、後期のカラー作品まで。
この「どですかでん」(1970年)は黒澤監督の初カラー作品なので、氏の年表的には中期ぐらいの作品になるのでしょうか。

一般的に氏の代表作といえば、戦後のモノクロ作品になるんだと思います。
「羅生門」「生きる」「七人の侍」「用心棒」「天国

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大学もの映画感想文「アニマル・ハウス」「モンスターズ・ユニバーシティ」

大学もの映画感想文「アニマル・ハウス」「モンスターズ・ユニバーシティ」

最寄り駅で大学祭のポスターをいくつか見かけました。
そっか、そういう季節ですよね。
ここ何年かは開催されなかったこともあるだろうから、学生たちは嬉しいだろうな。
めいっぱい楽しんでほしいっす。
って、そんなことわざわざ言われなくても楽しむのが学生なのだ。

というわけで大学ものの映画を2本、配信で鑑賞しました。
感想を書こうと思います。

アニマル・ハウス

1978年のアメリカ映画。もう半世紀近

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映画感想文「浮き雲」アキ・カウリスマキ

映画感想文「浮き雲」アキ・カウリスマキ

9月の終わりにそろそろ秋(アキ)の出番というオチで、アキ作品の感想文を書きました。

で今、秋の真っ只中なのだから、アキ監督の映画じゃん!ということで「浮き雲」を鑑賞しました。某大手サブスクです。
アキさんの映画を観るのは今年5本目。ファンなのでございます。
って季節関係ないっすね。。。

96年のフィンランド映画で日本公開は97年。
97年の映画界の大ニュースといえば、邦画ではジブリ「もののけ姫

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映画感想文「ドミノ」 うーむ🤔嘘のつき方が正直な作品

映画感想文「ドミノ」 うーむ🤔嘘のつき方が正直な作品

映画館で現在公開中の「ドミノ」を鑑賞しました。
感想を書いてみようと思います。

最初にこの記事のトーンをお知らせすると、タイトルにあるように「うーむ…」という感じです。
※ネタバレなしで感想を書くのが難しい作品なので、ネタバレあり。
これから観に行くよって方は退避してくださいませ。

はい、ロバート・ロドリゲス監督作品。
ロドリゲスさんはタランティーノさんとよく一緒に作品をつくられているので名前

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怖い映画感想文2本「ノック 終末の訪問者」「バーバリアン」 入口は面白い、出口はご自身の目で

怖い映画感想文2本「ノック 終末の訪問者」「バーバリアン」 入口は面白い、出口はご自身の目で

配信で「ノック 終末の訪問者」と「バーバリアン」を鑑賞しました。
作品についてあれこれ書こうと思います。
で、ネタバレなしでいこうと思います。

ただ最初に正直に言うと、自分は両作品とものれなかった…。
でもタイトルに書いたように入口は面白かったので、そこら辺を書こうと。
もしご興味持たれたら、出口がどうなっているかはご自身の目でお確かめくださいあそばせ。

ノック 終末の訪問者

今年(2023

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