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『再読だけが創造的な読書術である』 永田希(著)

読書好きな人には、そそられるタイトルの本

『再読だけが創造的な読書術である』
永田希(著) 2023.3

速読多読をオススメしている私は、再読する本はほとんどないのですが、また読みたいというのは、その人にとってのベストセラー。この本も、何年か先に、また読みたくなる本です。

前著「積読こそが完全な読書術である」

「積読こそが完全な読書術である」 永田希(著) 2020.4

3年間に出版された衝撃のタイトル『積読こそが完全な読書術である』は、
積読に後ろめたさを感じる人は少なくないが、全然問題ない。
むしろ積読自然な状態
世界はすでに積読状態である(情報が溢れかえっている)
というメッセージ。

本を集め、本のビオトープを育てる、という大胆な発想
読書家から、蔵書家へ
そういう自由な発想で、本と向き合えばいい

本の読み方ではなく、本とのつき合い方の新たな提案
自由になれる1冊です。

「積読」 → 「再読」 という進化系

今回は、
積読→多読→再読、という進化系のテーマ提案

要するに「わがままに読んでいい」という結論
当たり前なんだけど、展開が超スリリング!

読書に「完全」はない

  • 読書に「完全」はない、再読だけがある(前著タイトルの全否定ww)

  • 「わからない」ことを受け止める

  • 不完全なまま、再読して、語る

  • 以前は読めなかったことが、読めるようになった、自分の変化に気づく

不完全を受け止める、というあたりが哲学的で、本質的なところ。
わかる、わからないという二元論に陥るな! というメッセージか。

読むより、語ること

  • 読むことより、語ること(語る資格を得る)

  • 虚構を語る

  • 既知情報×未知情報のイノベーション(創造的読書)

  • 創造的になると、孤独になる

本に読まれるのではなく、主体的に読む。
創造的に、本からはみ出してもいいんだよ。というメッセージ

ビオトープ(積読)→ テラフォーミング(再読)

前著のテーマ「本のビオトープ」は、自分好みの本を集め、環境をつくることを楽しむのもあり、という発想

テラフォーミングとは、地球外の環境に人間が住める環境をつくること。月や火星に移住するように、未知の領域に出ていくイメージ

イノベーションは組み合わせから。様々なジャンル、古典とベストセラー、速読と遅読、積読と再読、自分の知見、見解を掛け合わせる。自分だけの文脈を創造する、大地創造のような読書スタイル


わかったような、わからないような
その不完全さが、読書の楽しみでもあるのです。
お後がよろしいようで、、、


この記事を書いたのは、
収益の柱を増やす「未来実現パートナー」 川原茂樹
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