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質問されると、頭が動き出す ~コーチングの正しい使い方~

昨日はコンサルタント仲間と相互コーチングをやりました。気軽にZoomで集まれる仲間がいるのは、いいですね。

他人から質問してもらうと、自分の頭の整理が進む。私もたくさんヒントをいただきました。

でも注意しておかないと、コーチングの効果が半減どころか、逆効果になることも。今日は、コーチングでの気づきをお話します。

質問されると、自然と考える、脳の仕組み

だれでも質問されると、自然と考えるようになっています。
まあ、スルーしてしまう質問もありますが。それは、受け取り方の問題。

質問として受け取ったら、必ず考えるように脳が動く、というのが原理。
なので、たくさん質問されると、脳に負荷がかかる。ある種のストレスにもなりかねません。

参考までに(↓)こちらで、疑問文(質問)はストレスを与えるという話を紹介しています。

相互の了解があって、はじめて成立するコーチング

コーチングするときは、お互いに今からコーチングするんだな、という認識と合意が必要。いきなり、コーチング的に質問を浴びせちゃダメということです。

質問される側も準備が必要。今から、色々聞かれるんだな、という心構えができてから、質問してあげてください。

質問する側も、相手のメリットやストレス(負荷)を考えながら、適切な質問を選びます。対等な関係というのがコーチングの基本ですが、なかなかここは難しい。つい上から目線にならないように、注意が必要です。

相互の目的を確認して、「今からコーチングしますよ」「よろしくお願いします」という最初の合意、儀式が大切です。

短期と長期、部分と全体、角度の違う質問が、アイデアを広げる

他人から質問してもらう効果で大きいのは、自分では思いつかない質問が来たとき。

自分で考えているときも、自分に対して質問を出している。質問されるから考える、というのが基本動作です。

質問 → 考える → 答えを出す

でも、自分一人で考えていると、どうしても狭い範囲の質問になります。
思考を広げるには、他人から質問してもらうのが効果的!

短期・中期・長期という時間軸の違う質問
部分にフォーカスした具体的な質問や、全体を俯瞰した本質的な質問

色々な角度から質問されると、思考が広がります。

一人で質問を考えて、その答えも考える、というのは大変。
だから、相手に質問してもらうんですね。

深堀り質問で本質に迫る!

角度を変えた質問の次は、深さを変える。

浅い(軽い)質問と、深い(重い)質問

強弱をつけて、ときどき、深い質問が来ると、沈黙が走ります。
少し緊張するかもしれませんが、ここはじっと我慢。
いいアイデアが生まれる瞬間です。

課題の本質を深掘りする質問ができるのは、お互いの関係ができているから。
相手との関係性が弱いと、一気に崩れてしまいます。

深い質問ができる関係づくり。その準備ための、多角的な質問なのかもしれません。

質問してもらえる関係、質問しても大丈夫な関係

質問する側も勇気が必要です。相手を傷つけるかもしれない、嫌われるかもしれない。そこをあえて質問する、責任と勇気を持っている。

質問される側は、相手から注目されている。注目して、気にかけてもらえる関係。

相互に協力しあう関係があって、はじめてコーチングが成立する
いい質問をしてくれる相手、大切ですね



この記事を書いたのは、
もうそうビズ企画 代表 川原茂樹
https://mousoubiz.com/
https://twitter.com/mousoubiz


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