見出し画像

リスクを取らずに会社内でプチ起業②

自分で起業するリスクを取れないビビリだったが、会社内ではリスクがとれる。
自己資本を使わずに済むし、最悪もし失敗しても生活が脅かされることはない。
ただ、成功してもお金を総取りすることもできないけど、とりあえず自分の経験値
をあげることが最優先だしそれがのちに生きてくると思った。
逆に何もしなければスキルも経験値も上がらない。
だからとりあえずやってみた。

まずは、現状の把握だ。
一番簡単なのは売り上げをあげることよりも、何にお金と時間、人を使っていて、無駄なことをあぶり出して経費削減することだった。

現場に行って自分で作業等をしてみると結構削減できる点はあった。
この作業ってそもそもいるの?
この作業を場所を変えたら輸送コストや人件費削られるんじゃない?
ここを片付けてスペースを作ろう

あとは今思えばめちゃ感謝していることがあって思い出したからかくと、
会社員限定の話かも知れないが、
おじさんから、最初の頃とんでもなく雑用をさせられていた。
しかも、みんなが嫌がるような仕事。
例えば、長年使ってなかった倉庫の片付けや溝掃除、屋根上の掃除とか水回りの清掃、粗大ゴミをかき集めて焼却場に持って行ったり。。。
僕も最初ははい!と言って素直にやっていたが、ずっと続きすぎると不満に感じてきて手が止まり口が動き出した。
なんで俺だけ、、、
周りで見ている従業員も最初は頑張れーって感じだったが、途中から流石に可哀想だって雰囲気になってきた。
それである一人の上司が、おじさんに言ってくれた。
あれはいくらなんでも理不尽すぎる。と。
でもおじさんは頑なに、いや、そんなことない。
と言って、その姿勢を変えずに僕に指示をしていた。
今日はここ片付けてって。

僕が毎日素直に取り組んで埃まみれの薄暗い倉庫で作業している時に、おじさんはきて言った。
なんでこんな事をさせるのか教えよう。

僕が22歳で、部署の責任者になり人の上に立ちその後、若くしてどんどん昇進していくのがある程度予測できたからそうなった時に、今の時代いくら年功序列が薄れ実力社会になったとはいえ、人間の感情の進化はまだ追いつかない。
嫉妬や、失敗してほしい、引きづり下ろしたいっていう雰囲気やそう考えてしまう人は寂しい事だが少なからずあるし、いる。
そうなった時に、この作業とかが生きてくる。
あいつそれでもあんな汚いところや、みんなのやりたくない作業とかやってたもんな、
あいつが昇進するのもわかるわ、応援しようってなる。
実際、本当にその流れになっていた。
感謝したしおじさんマジすげーって思った。
まあ、めちゃくちゃ本読んでるし、実力も本当にすごくて天才タイプだった。
本当に仕事人間でメチャクチャハードワークなおじさんに教えられたことが、僕の中で今でもすごく生きている。

そんな感じで経費を削減し、より効率的な部署になったところで、
販売している商品のリブランディングと市場の見直しを行った。

そもそも自分が担当している商品の販売市場の規模が小さい
ということに気づいた。
当然だが市場の規模が小さいととれるパイもそれに応じて少ない。
リブランディングをすることで類似しているより市場が大きく単価の高いところに足をかけることによって顧客の層と単価をあげることにしようと決めた。
具体的にいうと
商品買えずに売り方を変える。
ボディクリームを売るのに、ドラックストアに並べるのか、化粧品売り場に並べるのか、エステサロンと同じブランディングで売るのかで、同じ商品でも違う客層にアプローチして違った価格で提供できる。
そんな感じだ。

そんな感じで、商品をリブランディングし、市場を広くし、今までアプローチしてこなかった層に認知をしたことで売り上げが徐々に上がって行った。

また、オンラインストアも考えた。
おじさんに提案したら、前やってたけどプラットホーム代も高いしやめたけど採算取れるならやってみていいよと言われた。
実際やってみようと思ったがWebページを作らないといけないのか、それで業者に頼んだらお金もかかるし選択肢がありすぎてどの会社がいいかとかわからなかった。
自分が詳しくなければ詳しくないほど足元見られて価格が高くなる。
無知の代償だ、と思った。
車や家、保険やケータイなど生涯お金を落としたり大きなお金が動くものに限ってあまり詳しくない。
だから払わなくていいお金を払っていることが多いんだなと実感した。

とりあえず、自分で一回作ってみてわかることが増えてから頼むか決めようと思った。
実際今は、プログラミングができなくてもノーコードで素人でも最低限度のものが作れるとわかった。
ざっくり自分で作ってみて運用したら意外と回った。
とりあえずユーチューブでもなんでも調べれる時代でやってみるもんだなと思った。

そんな感じで一年頑張った結果、前年対比1.8倍の売り上げになっていた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?