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今熱い!東南アジアのインターナショナルスクール

アジアの中でも中国、台湾、韓国ではなく、東南アジアに行ってみたい、という方は多いのではないでしょうか。東南アジア通の人に「初めて東南アジアに行くならどこがいい?」と尋ねてみると、口をそろえて真っ先に出てくる答えが「タイ」です。一度訪れると、リピーターになる人が多いタイの魅力。幼少期から何十回とリピートした私もまさにタイにハマった日本人の一人。私が小学生の頃のプーケットは魅力的でしたが今や開発が進みすぎて人だらけ。個人的にはサムイ島が好きなリゾート地。そんなタイのインター事情に興味を持ち話題にあがった翌日にチケットをとり息子のスクール視察に行ったホットなタイです。

タイ経済の最新動向と2019年以降の経済成長の見通し。2019年の国内総生産成長率見通しが3.8%とされているタイ。同年3月に実施された総選挙では、軍政の暫定首相だったプラユット政権が続投する結果に。現状では、2015年に同政権にて提唱された、デジタルおよびITを根幹とする次世代型産業育成を目的とする「タイランド4.0」による、イノベーション主導型の経済路線への転換が進みつつあります。 また、世界一の親日国として知られ、ASEAN諸国の中でも「先進国」とされているタイですが、高齢化による労動力の不足や、輸出依存度の高さ、さらには「中進国の罠」も懸念されているのが、タイ経済の状況です。 その一方で、先述の長期ビジョン「タイランド4.0」は、2036年までに1人あたりのGDPを13,000ドルまで上げることで、高所得国の仲間入りを目指す目的を掲げ短期的には堅調なものの、中長期的には穏やかに下降傾向にあるとされているタイ経済です。

米経済誌フォーブスがまとめ2019年版の世界長者番付で、10億ドル以上の資産を持つ富豪は前年から55人減り2153人になりました。1位は米アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏で資産1310億ドル、2位は米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏で965億ドル、3位は米投資家のウォーレン・バフェット氏で825億ドル。タイからは前年より1人増え31人がランクイン。タイ人のトップは食品大手ジャルーン・ポーカパン・フーズ(CPF)、通信大手トゥルーなどを展開する大手財閥CPグループのタニン・ジアラワノン(謝国民)氏(79)で152億ドル(世界75位)。2位はアルコール飲料大手タイビバレッジ、不動産大手TCCランドなどを展開する大手財閥TCCグループ創業者のジャルーン・シリワタナパクディー(蘇旭明)氏(74)で145億ドル(同87位)。3位はタイ免税店最大手キングパワーのアイヤワット・シーワタナプラパー氏(33)で59億ドル(同290位)。

そしてさらに面白いのが世界で最も裕福な王族に推定資産350億ドル(約3兆8000億円)でタイのプミポン・アドゥンヤデート(Bhumibol Adulyadej)国王(80)を選出された。プミポン国王は、第2位に選出されたオイルマネーで潤うアラブ首長国連邦(United Arab Emirates、UAE)大統領のハリファ・ビン・ ザイド・ナハヤン(Khalifa bin Zayed al-Nahyan)アブダビ首長(60)を資産額で大きく引き離した。プミポン国王は、世界最長の62年間にわたって王位の座にある。他の国王と比較して、資産の透明性が高かったことがプミポン国王の1位獲得につながったそうです。

そんなタイへは近年欧米からの駐在員の数も激増しインターナショナルスクールが乱立し、色んなカリキュラムと立地の学校があります。今回私が目を付けたのがバンコクから車で約2時間半、スワンナプーム国際空港からは約1時間半で香港やシンガポールにも短時間でいけるというアクセスの良さと美しいビーチと多彩なマリンスポーツが年間を通じて楽しめる場所(Village)。そんな田舎にも質の高いインターナショナルスクールが数多くありました。中学・高校はもとより、ナーサリーやキンダーガーデンから、様々なカリキュラムを揃え、多国籍の子どもたちを受け入れています。今回は世界的に一定の知名度があるスクールを複数見学しにいきました。タイのインター校の主流となっている欧米式の教育体制。特に私達が見学にいった場所は8割はイギリス系のインターが集中していました。ディスカッションを中心とする授業や、活発なスポーツ活動と「自ら考え、学び、動く姿勢」が求められます。日本の学校で見られがちな「受け身・横並び」の教育とは大きく異なり、積極性を必要とされます。また、かなり早い年齢からのPCを使ったIT関連や3Dプリンターでの設計技術、心理学など日本のカリキュラムでは珍しい授業が多いです。

アメリカ式:学校にもよりますが、科目やカリキュラムの選択肢が多様。IB取得やAP取得の選択が可能なところや、一般過程の科目を選び、大学受験の際にはSAT(全米共通学力評価試験、日本でいうセンター試験に相当)を受験するなど、比較的個人のニーズに合ったプランが立て易いのが特徴。卒業時には卒業証明書が発行され、全米を始め世界各国の大学進学に必要な教育修了証明となります。タイの場合は五歳児から入学となっているケースが多いようです。

イギリス式:IGCSE(国際中等普通教育証明書)や IB(国際バカロレア資格)などの単位取得を目的としたカリキュラム。1学年ごとではなく、日本の低〜高学年のように2〜3学年で学習段階が区切られ(Key Stage)、必修科目と学習内容が定められています。

カリキュラムに関しては、レベルに差はありますが総じて類似した理念に基づいています。スポーツなどの活動に関しても、人気スポーツはどの学校もクラブ活動として存在し、その他の活動も類似的であります。なにより私達が魅了されたのが先生の質。もの凄い情熱と愛が溢れ出る先生達と自分の子共達が触れ合える時間に最も魅力を感じました。広大なキャンパスとリアルな雰囲気も魅力的で多数の卒業生を毎年OxBridge,Imperial College of London,London School of Economics, King's College London等イギリスの名門大学に送り、更にHarvard,MIT, Princeton, UCLA, Yale等のアメリカのトップ大にも非常に強いインターばかりで勉強になった視察の一週間でした。

話は変わりますがいつも海外にいくと日本人の教育熱心な根強いイメージに驚きます。そこで今回私が気になったのは、その教育が活かしきれているのか?というポイントです。そこで参考にしたのは「労働生産性」。労働生産性とは、労働者1人あたりがどれだけ効率よく成果を出しているか、という指標です。OECD加盟国のデータを見ると。

1位「アイルランド」
2位「ルクセンブルク」
3位「米国」
4位「ノルウェー」
5位「スイス」
6位「ベルギー」
7位「オーストリア」
8位「フランス」
9位「オランダ」
10位「イタリア」

なんと!教育レベルの認識と大分というか、かなりづれています。労働生産性ではとくに欧州勢が上位を占めており、アジア勢はゼロ。日本はというと20位。いい大学出てるけど仕事ができない、という人が多いのはこういうことかもしれません・・・教育レベルが高いのに生産性悪いってのはなんとかしたいですね、日本人として。日本は少子化も進んでますし生産性があがるような体制や教育を整えないと。

日本の政府もとうとう本腰を入れて動きはじめていますが、どうなるかは分からないことで。限りある時間を親の判断で何事かに投資して、言うまでもなく、部分的にせよ、子どもの代わりに決断して実行するわけですから、そこは親の責任な訳で。改めて主体的に動く大切さに気付かされた視察旅となりました。


読んでくれてありがとうございます! 頑張っているチームのみんなに夜食をご馳走しようと思います。