Ando Rei

短歌とサウナの話をします

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    わたしの銭湯・サウナ探訪記。

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2021.5.20

日記をさぼってるあいだにいろんなことがあった。心が、こういう日記にかいてみせたりしてすぐ片付くようなものではないふうになって、だれにでもは教えてあげられない。それでばたばたしていた。風呂から溢れた湯みたいに日々はざばざば流れた。床を伝って、冷めて、乾いた。気付いたらいつもの毎日みたいなところに戻ってきてたけど、まだ、何を考えたらいいのかわからない。自分のことよりも、誰かのことを考えたい。 願掛けみたいなかんじで酒をやめていたのだけれど、願掛からなかったのでやめるのをやめた。

    • 2021.5.4

      4連休が終わって仕事、世間はまだゴールデンウィーク真っ只中だから電車が空いている。 涼しいようなそうでもないような、よくわからなくて厚着してしまう。 スニーカーがぼろぼろだけど店がやっていないので買いにいけない。 まだ明るいうちに仕事が片付いたので最寄りの1駅手前で降りて散歩しつつ帰る。 広い公園を歩きながらくるりを聞く。 5月になると、くるりを聞きたくなる。 八百屋で茄子を買う。焼き茄子にして食べた。

      • 2020.5.2

        たしかに部屋へするりと陽が差しているのに雨の音がして、窓をあけたらうちのマンションのちょうど真上にだけ分厚い雨雲がかかっていた。雲のないところはきれいに晴れている。ほんと何故かうちらへんにだけ、押し入れの奥の角っこの中身全部出さなきゃどうしようもないとこに積もり積もったホコリみたいな色の雲のかたまりが君臨していて、そこから大粒の雨がばんばん降ってきてる。ベランダに干してたスニーカーが干す前より濡れた。 こういう時こそ舌打ちでもしたらいいと思うが、いつもそんな咄嗟には舌打ちの

        • 2021.5.1

          5月だ。今日も休み。昨夜は早く寝たので、割と早起きした。夫はもっと早起きしたようで、私が起きたときには既にコーヒー豆を挽き、コーヒーを淹れ、ずるずるとすすりながら、やっと起きたの?俺はもうとっくに起きたけど?と言わんばかりのドヤ具合でこちらを振り返った。そのあまりの優雅さに、私は先程まで眠りながら見ていた「尻からの出血が止まらないが明らかに生理ではなく、血便の比でもなく、もしかして痔なのではないか、と思い悩む」という不思議な夢のことを話すのを躊躇するほどだった。今思えば輸血が

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        記事

          2021.4.30

          晴れ。今日も休み。昨日遅くまで本を読んでいたら起きるのが遅くなった。朝イチでゴミ出すのに起きたけど、ゴミ出したら即二度寝。 掃除して洗濯して少し作業。そのあと遅めの昼ごはんを食べに隣の駅まで行きがてら公園を散歩。ついこのあいだまで桜がいっぱい咲いてピンク色だった公園はもう青々とした葉っぱがざわざわ揺れてる。あと梅の実がずいぶん膨らんでいた。最近は毎年梅の実買ってきて梅酒漬けてるけど、今年は漬けないでいいやと思ってる。去年漬けたのも結局一口も飲んでないし、その前のも余ってるし

          2021.4.30

          2021.4.29

          朝からぱたぱた雨が降っていた。有給を取っていたのに1歩も外へ出なかった。洗濯も買い物も億劫で、ベランダにすら出ていない。 何にせよ今はデパートも臨時休業でやってないし、外で酒も飲めないし、スーパー銭湯とサウナもやってない。仮に雨が降っていなかったとしてもきっとどうせ出掛けなかっただろうな。 午前中はコーヒーを淹れて飲んだのと宅配便を受け取ったの以外はずっとベッドの上でぼうっとしていた。雨のせいか気圧のせいか、もしくはもうすぐ生理が来るからか、頭と腰のあたりがずーんと重い。

          2021.4.29

          Electric rain

          2月に詠んだ短歌 ----------------------- ヘブン、と口に出したら悪い顔になってて もう宇宙しか居場所ないかも 都市生活冷凍して嬉しそうだね 丸の内の日向も猫のおでこのにおい 銀色の球が延々吸い込まれ光に 稀に価値に 君の横顔が他人に 新宿が今日も乱反射を続けわたしは全部避けられている なぜ生きているのかわからないままで吸う空気はつめたくて 吐いた 脳みそがあの春の雨の公園に置いてけぼりで失言をする 電気雨もう虚しさも感じないわたしにさえ

          Electric rain

          名古屋『アペゼ』

          所用で初めて名古屋に行った。 早朝ののぞみに乗り、8時過ぎに名古屋に着いてまず喫茶のモーニング、と思ったけど、新幹線の中でコーヒー飲んだばっかりだったのでやめた。喫茶をやめて朝にすることは、サウナしかない。 名古屋のサウナといえば有名なウェルビーに行ってみたいけど、男性専用で女は入れないので、色々探して『アペゼ』と言うところにまず行くことにした。カプセルホテル併設だからかこんな早朝でも入れてもらえるみたいだし、ネットの評判もなかなか良い。アクセスも良好で、名古屋駅から地下

          名古屋『アペゼ』

          いつかのとある日の「なにか書くことは対象を消費することじゃん」という残酷な、ほとんど絶望に近い気付きが、それからずっとわたしを横にしています

          いつかのとある日の「なにか書くことは対象を消費することじゃん」という残酷な、ほとんど絶望に近い気付きが、それからずっとわたしを横にしています

          秋に4首だけ詠んだ短歌

          嫌なとこばっかみないと決めた日に透けるこもれび秋の空だわ 焼鮭をつまみに酒をのんでいる 夏のアレ 焦げてちぢれてる笑 ぬれまくら 玄関あおく冷めてくのみてた ひとりでびいだまになる 月経の前の乳房の稜線にいまは似てるな人妻未満

          秋に4首だけ詠んだ短歌

          雲にまみれて

          9月16日 思い切ってiPhoneを買い替えたけど、iPhone7からiPhoneSE第2世代への機種変更だったので形や大きさは変わらないし、ケースも変えてないし、iCloudさまさまが壁紙やアプリの配置に至るまで前とまっっったく同じように同期してくだすったので全然代わり映えしないですわ。新鮮味なし。なんと私が朝弱すぎるから10分おきとか5分おきとかバカみたいに刻んで設定してるアラームまでその通り細やかに同期していただいちゃって、気を使わせてほんとにスイマセンと思ってる。こ

          雲にまみれて

          無限切符

          9月15日 夢で、よく知らない家に父といて、家電が鳴っていて、父が出ると「1時間後に速達郵便を届けますので」と言う電話だった。父は、私に「1時間後に待っていたものが届くからそれまでに急いで買い物に行ってくる」と慌てて外出し、本当に数分で帰ってきた。しばらくしてまた電話があり、父が出た。内容はどうやら郵便が届くのはやっぱり明日になりますという内容のようだった。父はそれに激怒し、電話の相手に怒声を浴びせていた。「ついさっきそっちが1時間後に来るって言ったからこっちは急いで買い物

          無限切符

          マイ掌

          9月14日 7月8月に夏休みを1日しか取れなかったので、いま夏休みだ。窓を開けているともはや肌寒い。そして夏休みだからといって別に遊びに出掛ける予定もない。10月頭に友達の結婚式があり、以降自分のことでも色々イベントが続くのでそれまでは体調崩せない。コロナにならなくても今遊びまわったら普通に風邪ひきそうなので、ゆっくりしてることにした。いっそ都内のホテルにでも籠もろうかと思ったが、結局家で「東京ラブストーリー」とジョジョのアニメ観ながらお酒を飲み、買い込んだ肉と野菜をなんか

          マイ掌

          9月13日

          iPhoneの充電が3時間も持たなくなったので中の写真をクラウドに移して全部消し、それでも大して変わらないのであまり使ってないアプリは消し、それでも大して変わらないのでもうこんなスマホいらんと思いよく見てたYouTubeやInstagramを消し、ツイ廃なのにTwitterも消したが、かかってきた電話に出たり調べ物をしてたら結局夕方には虫の息になってしまう。もうだめだと思ったのでiPhoneを新しくした。どうせまた4年くらい使うので、大切に使いたい。 自粛期間の頃、手書きし

          9月13日

          9月12日

           ホームのベンチで電車がくるのを待っていたら空中をなにか緑色のものが横切り、消えたと思ったら戻ってきてまた横切り、ぐらぐら、びゅんびゅん宙を駆ける。やがて緑色は屋根の下に伸びている鉄骨部分に行き着いたようで、近付いてよく見たら蟷螂だった。鉄骨の上やら横やらを、ああでもないこうでもないと歩き回っている。時々また飛び立とうとして、すぐやめて鉄骨に戻る。蟷螂がぴょんと飛び上がるたび、近くで電車を待っていた2、3の他人らは怯え、線路に落っこちそうになりながら遠のいて行ったが、私はなん

          9月12日

          『2DK』(短歌12首)

          伏線は自死したみたい改行の果てにだんだん遠くなるひと それからはままごとみたいに暮らしてるご飯の前にアイスお風呂の後にまたアイス 白かった部屋に箱を買う箱を買う入れ子の城をつくるつもりだ はじめからあったエメラルドグリーンの錆を落として緑の風よ 空腹を2つ埋めるにくやさいたんすいかぶつゆげにおい こえ チューリップ開きすぎてて笑いそうだったの堪えたぶんの虹だよ ベランダで煙草を吸って冷えた手がわたしに触れる雨のはじまり 君のせぼね毎日つついても崩れな

          『2DK』(短歌12首)