見出し画像

マイ掌

9月14日

7月8月に夏休みを1日しか取れなかったので、いま夏休みだ。窓を開けているともはや肌寒い。そして夏休みだからといって別に遊びに出掛ける予定もない。10月頭に友達の結婚式があり、以降自分のことでも色々イベントが続くのでそれまでは体調崩せない。コロナにならなくても今遊びまわったら普通に風邪ひきそうなので、ゆっくりしてることにした。いっそ都内のホテルにでも籠もろうかと思ったが、結局家で「東京ラブストーリー」とジョジョのアニメ観ながらお酒を飲み、買い込んだ肉と野菜をなんかしら調理して食べ、ネットショッピングして過ごしてる。急に部屋の収納が不便に感じて、箱とかを買った。あと、やっとマイバックも買った。1つ持ってたんだけど、サイズが大きくもコンパクトでもなく半端だし、普通の布製なので洗いすぎて朽ちてきつつあり、なんとなく見た目が弥生時代っぽく、どんぐりとかが入ってそうな布袋なのであんまり気に入ってなくて。畳んでもゴワゴワとかさばるし、買い物に行くときに気が向いたら持っていく程度で、普段は持ち歩いてすらいなかった。

新しいマイバックは大きいやつと小さいやつを1つずつ買ってみた。大きいのはたくさん買い物したときにドサッと入れられて肩から掛けられるやつ。小さいのは、コンビニ弁当を買ったときや足りない食材をちょこっと買い物した時に使えるコンパクトなやつ。折角買うならとこだわって選んだら2つ合わせて3000円くらいした。レジ袋を束で買えるなと思ったけど、そういう問題ではないのだろう。束で買わないにしろ、レジ袋なんて別に大した値段でもないし、どのくらい環境に良いかよくわからないし、ゴミ袋の代わりにもなるし、都度買えばいいかなと思うが、でも、さすがにマイバック買った方がいいかなって先週思ったのだ。

先週末、家でごはんを作ってるとき、買ってあるとばかり思っていた長ネギが家のどこにもなく、仕方なく近所に長ネギだけ買いに行った。長ネギのためだけにわざわざどんぐり袋を出して持って行くのも面倒だったので、小銭だけデニムのポケットに入れて手ぶらで行った。駅前の商店街にある八百屋で無事長ネギをゲットし、例の如く「袋いりますか」と聞かれたけれど、やはりこのあとたった数分持ち歩いてあとは食べるだけの長ネギのためだけに袋を買うのも憚られ、また袋を買ったって長ネギは袋から飛び出すので、断った。

結果的に私は、買い物客で賑わう駅前の商店街をネギ1本だけ手に持って歩くことになった。向かいからやってきた見知らぬ少年が「ネギの呼吸! 強いのか?!」と私の前に臨戦態勢で立ち塞がり、こちらがリアクションする間もなく母親に「やめなさい!」と怒られていた。母親は私と同い年くらいだろうか、私を避けるように少年の襟元を引っ張って通り過ぎていった。刀は鞘にしまっておけば良かったと心から思った。それからかっこいいマイバックが欲しいと思った。

写真は、ネギと同じような理由でマイバックに入れることもレジ袋を買って入れることもせず、手で直に持って帰ってきたものたちの一部。缶ビールなどは袋に入っていないと信号待ちなどで無意識にあけて飲み始めてしまう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?