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無限切符

9月15日

夢で、よく知らない家に父といて、家電が鳴っていて、父が出ると「1時間後に速達郵便を届けますので」と言う電話だった。父は、私に「1時間後に待っていたものが届くからそれまでに急いで買い物に行ってくる」と慌てて外出し、本当に数分で帰ってきた。しばらくしてまた電話があり、父が出た。内容はどうやら郵便が届くのはやっぱり明日になりますという内容のようだった。父はそれに激怒し、電話の相手に怒声を浴びせていた。「ついさっきそっちが1時間後に来るって言ったからこっちは急いで買い物から帰ってきたんだぞ」「だいたい明日じゃ速達の意味がないじゃないか」と、普段の穏やかな父からは想像もできないような大声で電話の相手を攻めていた。やがてガチャンと電話を切ると、父は私のところに来て、とても寂しそうな様子で「今度みんなで行く旅行の、お母さんの分の切符がこのあと届くはずだったのに、今日は来ないみたいだから間に合わないかもしれない」と言った。私は「速達なのに?」と言った。とても残念な気持ちになって、寂しい気持ちで目を覚ました。父と暮らしていない、知ってるいつもの部屋だった。

明日まで眠っていれば、もしかしたら母の分の切符が届いて、母も一緒に家族で旅行に行く夢を見ることができたのかなあ、と思う。だいたい、切符がなければ夢の中でさえ死んだ母は一緒に旅行にいけないのだろうか。きびしい。

もだもだと昼過ぎまでベッドにいた。5連休ですっかり昼夜逆転してしまった。夏休み最終日。ずっと家にいて家のことや家でやりたかったことは捗ったけど、本当に何にもしなかったな。都内でいいからちょっとくらい遠出すればよかった。

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