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福島県への風評加害・情報災害問題

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情報災害としての福島県への風評被害問題および自主避難者問題について
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2024年8月の記事一覧

放射線デマの現在

放射線デマの現在

放射線を可視化するデマがなければ成り立たなかった反原発運動と、流言飛語の現在について。

加藤文宏

放射線デマとは何か この記事で扱う放射線デマは、福島第一原発事故にまつわる事実に反する扇動的で謀略的な宣伝だ。謀略的な宣伝と書くと組織が行うもののように思われるかもしれないが、個人がいいかげんな噂話を生み出したり拡散させる行為もあった。
 下掲のスクリーンショットは、Yahoo!知恵袋へ2011年

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鴨下家は福島を代表するのか 鼻血は何だったのか

鴨下家は福島を代表するのか 鼻血は何だったのか

・2024.9.2 21:50 赤坂プリンスホテル避難所の様子を伝える報道、広報等のスクリーンショットを追加。

加藤文宏

1 はじめに 鴨下全生氏がX/Twitterのアカウントから「レジ袋で鼻血を受けながら歩く子供 避難所でよくある光景」とポストしたのは記憶に新しい。ポストで示されたリンク先では、

と福島第一原発事故が発生した直後の避難所で経験したことを語っている。
 鼻から出血するほど被

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水耕栽培の成功を喜んでいた鴨下祐也氏が原発事故の被害者に転向した理由と騒動の発端

水耕栽培の成功を喜んでいた鴨下祐也氏が原発事故の被害者に転向した理由と騒動の発端

『当事者が語り部化してアンタッチャブルな存在になる』で鴨下家の自宅がALPS処理汚染水差止訴訟原告団事務局として使用されていたことについて書いた。
これら鴨下家にまつわる事情を会員限定記事で論考し明らかにする。

鴨下祐也氏は2012年2月に、いわき市で行っていた水耕栽培を土壌汚染の心配がないものと評価し、野菜の甘さに顔をほころばせる学生を見て「あの時、続けると言ってくれたことに感謝したい」と言っ

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当事者が語り部化してアンタッチャブルな存在になる

当事者が語り部化してアンタッチャブルな存在になる

加藤文宏

はじめに 学生で活動家の鴨下全生氏によって、有害なデマとして名高い原発事故にまつわる被曝と鼻血との関係が蒸し返された。しかも、レジ袋や洗面器に鼻血を受けざるを得ないほど出血した子供が、いつ、どこにいたのか問われても頑なに説明を拒み続けている。彼は他の話題でも、私は事実しか話していないと言いながら出来事を証拠立てる具体的な情報をまったく語らない。
 馬鹿げた話で、誰も真に受けないなら放置

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鼻血デマと公務員宿舎明け渡し裁判をまとめる

鼻血デマと公務員宿舎明け渡し裁判をまとめる

加藤文宏

当記事の内容

 原発事故にまつわる被曝で鼻血を流す人の噂は、2011年3月14日に『Yahoo!知恵袋』へ投稿されたものが初出と言ってよいだろう。この噂話は広がることなく消え、のちにツイッター上などでインフルエンサーが鼻血を話題にしたものの否定されて消えた。その後、5月19日発売の週刊文春5/26号の『肥田舜太郎 内部被曝患者6000人を診た医師が警告する』と題する記事が注目され、6

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