見出し画像

診察日を間違えた



何年か前のある日
私は病院の予約日を間違えました。
予約日の次の日に気づきました。

臨床心理士である白雪姫の
カウンセリングは後から
変更できないので1回キャンセル扱いです。

がっかりしながらも
とにかく薬をもらわないと眠れないので
予約なしで病院に行きました。

主治医の院長先生は休みなので
別の医師でもいいか、と受付で
聞かれたので、大丈夫ですと
答えました。

その日は看板医師がいたので
看板医師が診察してくれるのかなぁと
思ってました。

私の名前を呼んだ医師は
みたこともない医師でした。

院長先生より看板医師よりちょっと若い
のに、休みの院長先生の診察室を使っている。

非常勤の医師はもっと
奥の隅の診察室を使っているのに、
この医師は何者だ?と。

とりあえず診察日を間違えたので
今日薬が欲しくて受診しにきた旨を
伝えました。

で、その医師に調子を聞かれたので
眠れないことを
伝えたら、「可哀想に」と
結構軽く言いながら

「勝手に増やしちゃったけど
 大丈夫かなぁ?😅」


って言いながら
薬を増やしてくれました。

何となく、この先生の雰囲気が
今まで出会った医師の中でとても
明るく、軽く感じたので、
思い切って相談しました。

「先生、院長先生には内緒にして欲しいのですが、」
というと記入していたカルテから
手を離してしっかり膝の上におき
私の方を向き耳を傾けてくれました。

「薬を減らしたくて、
炭酸リチウムが効いてる感じがしないので
実は飲んでいません。」

すると先生は炭酸リチウムの効能を
ものすごくわかりやすく説明してくれました。

「だから、絶対に飲んでいて欲しいのです。」
と、言われました。

私はこの先生のために炭酸リチウムをちゃんと
飲もうと心に決めました。

何だか先生は先生でも小学校の先生みたいな、
医者なんだけど、ものすごく文系な雰囲気の
なんとも不思議な先生でした。
医師には必ずまとってるどんよりした
雰囲気が全くありません。

その医師は後から知るのですが
院長先生のお休みの曜日に
週1だけ非常勤で来てる先生でした。

ちなみに院長先生の休みは
私の担当カウンセラーの白雪姫と同じなので、
白雪姫のカウンセラーを受けるなら
その医師の診察を受診することはできず、
泣く泣く院長先生の診察を引き続き
受診するしかありませんでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?