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読書記録28 10月に読んだ本まとめ【12冊+2】

こんにちは、だるまです。10月が終わるのは一瞬でした。今月は授業が始まりヒイヒイ言っていた割にいつも通り。早速紹介します。

1.『スーツケースの半分は』近藤史恵

図書館で何となく手に取った本。フリマで買った青いスーツケースを貸し借りする友達4人と、スーツケースを売った人周辺の幸せな出来事を描いた作品。読後感がものすごくよかったです。

2.『夜想曲集』カズオ・イシグロ

翻訳特集で紹介されていて読みたかった本。
副題が「音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」で、まさに音楽がテーマでした。曲がりなりにもずっと音楽をやっているので面白かったです。第3話「モールバンヒルズ」の空気感が好きでした。

3.『夏子の冒険』三島由紀夫

「かまわぬ」とのコラボカバーで素敵だったので借りました。非常に読みやすく、わくわくする物語。三島自身の物語は壮絶なのに、文章は比較的読みやすく軽快なのだなと思いました。

4.『太陽と乙女』森見登美彦

森見的文章には定期的に浸らなければなりません。

5.『伝わるちから』松浦弥太郎

TSUTAYAで半分くらいまで試し読みして図書館で予約しました。疲れている心にそっと優しく寄り添ってくれる作品。

別のエッセイを購入してしまいました。

6.『とにもかくにもごはん』小野寺史宜

タイトルにつられて。子ども食堂を経営する女性のお話。人間ドラマはできすぎな気がしましたが、子ども食堂の運営など新たなことを学べる本でした。

7.『東京裏返し』吉見俊哉

久しぶりに買って良かった本。新書で1000円しますが、何度も読みたくなる価値ある本です。
これからの東京について考えたいことをまとめてくれています。研究してみたい分野は工学より社会学寄りなのかもしれないと思い始めました。

8.『西洋美術史入門』池上英洋

残念ながら西洋美術史の授業を取れなかったため、参考図書となっていた本を読み漁ることにしました。
その一冊目。
美術史を学ぶのは楽しい、という話から記号としての絵画、技法やパトロンの話までぎゅっと詰まっています。

9.『日本建築集中講義』藤森照信・山口晃

本屋さんで文庫化しているのを見つけて、藤森先生‼︎絶対面白い‼︎と読むことを決意した本です。
センセイ=藤森照信として画家の山口晃と共に日本建築をめぐった連載をまとめたもの。とにかくテンポの良いボケとツッコミが読むものを「のほほん」とした世界に連れて行ってくれます。
図書館で取り寄せて来たのは単行本でしたがこれが正解でした。山口画伯の素敵なマンガやイラストがよく見えるからです。

10.『建築から都市を、都市から建築を考える』槇文彦

2015年。大学の図書館に並んでいる本って、なぜカバーを外されているのでしょう。背表紙の印象は本を選ぶうえで重要な要素であることを認識させられます。
インタビュー形式で槇文彦が建築と都市について語っています。形式のせいか、すごく読みやすかったです。『見え隠れする都市』の内容を知っているおかげもあるかもしれません。
全部共感していたら研究にならないのですが、うなずいてしまう文言が多いです。

11. 『探検!東京国立博物館』藤森照信・山口晃

このお二人の掛け合いが好きなのに加えて、最近行きたいトーハクを紹介されたらたまりません。だるまのニーズが満たされる本です。
所蔵物と建築そのものについてカラー版で紹介されていてますます実物を見たくなりました。

12.『水中の哲学者たち』永井玲衣

往来堂書店で購入した本。
詳しくはnoteに書きましたが、すごく買ってよかったと思いました。

購入した本

『今日もていねいに。』松浦弥太郎

『伝わるちから』を読んでほかも読みたくなったので、ブックオフで購入。101このエッセイが200円で販売されていました。心が優しくなりたいときにちょっとずつ読んで癒されています。

『水中の哲学者たち』永井玲衣

買って待ちきれず2日で読んでしまいました。

今月の一冊

今月は良本が盛りだくさんでした。

これから何回か読むであろう本が多いので選び難いですが、今月の一冊はこちら!

『東京裏返し』吉見俊哉

です。学問的にも知的好奇心をそそられました。本のなかだけで完結せず、実際に街に出てみたいと思わせてくれたのが選んだ理由です。

いつのまにか読書週間に突入しているようです。11月もよき本たちに出逢えますように!なむなむ!

かしこ

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