【読書記録】まんがで読破 人間失格
感想
葉蔵の生き方は常識的にみれば、世間から外れた、褒められない生き方だと思う。
けれど、「人間は何を考えているか分からない」「拒絶することが怖い」というのは、分からなくもない。
「幽霊なんかの類より、よっぽど人間の方が恐ろしいことをする」
そんなことを、日々のニュースをみていてよく考える。
ちょっとしたきっかけで、人生は良くも悪くも転がっていくものだとつくづく思う。
置かれた環境、出会う人などで、簡単に影響されて、人生が変わっていく。
それは面白いことでもあるけれど、坂を転げ落ちていくような人もいる。
葉蔵は「素直でこどもらしくて可愛い人間」を演じて、不信な人間社会に溶け込もうとしていた。
考えたことはなかったけれど、自分も、世間から逸脱することや、「他人と違う」ということを恐れて、拒まず、自分を抑えて、無難を『演じている』といえるのかもしれないな、と思った。
恐ろしいことは、『自分』を隠して生きることかもしれない。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?