【取材した怪談240】忠告
40代の哲也さんに憑いている霊は、もう祓うことができないらしい。
出生時から憑いているそうだ。
これまで3人の霊能者に鑑定してもらったが、「強力すぎて除霊は無理」、「こちらの命にも危険が及ぶから関わりたくない」と匙を投げられた。
1人の霊能者の鑑定によれば、その霊は女性で、「江戸よりも前の時代」に生きた人物。
彼女は小さい集落で夫と暮らしていた。
だがその夫が、その土地で起きた犯罪に関して村の権力者に無実の罪を着せられ、処刑されてしまう。
強い強い恨みを抱いたまま、彼女は夫