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【取材した怪談237】着色

「女友達で、オーラの色が見える人がいるんです」と、二十代女性Bさんは教えてくれた。オーラとは、人体から発せられる肉眼では見えないエネルギーの一種である。

先の彼女の発言を受けたとき、「対面した時に相手のオーラが見える」という意味だと思った。実際そのようだが、その女友達はそれだけではないらしい。相手が打ったメール文の黒文字も、着色されて見えるそうだ。

「以前、彼女からご飯か何かにLINEで誘われた時、私が色々あって気乗りしなかったんですが、いつもと同じように『オッケー』みたいな文字を打って返信したら、『ほんとは来たくないでしょ』と返されました。私のネガティブな感情の色が文字に着色されてたらしいです。私から見たら普通の黒文字なのに」

──だから、彼女にはLINEでも嘘をつけないです。
そうBさんは最後に付け加えた。

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