もっと子どもは失敗していい。失敗こそが学びだから。
「失敗や間違い」=「悪いこと」と感じている大人は多い。
でも、どうして「失敗はいけない」「間違ってはいけない」と思ってしまうのか。
それはきっと、「いい結果こそが大切」だという教育を受けたから。
その「結果」を出すまでの「過程」を重視するのではなく、どんな「結果」を出すのかを重視した教育スタイルがスタンダードだからだと思うのです。
だから、子どもを見ている時、子どもが”自分でやろう”とすることについ手や口を出してしまう。
・失敗しないように
・間違っていることに気付けるように
・より早くより少ない回数で成功できるように
でも、0〜6歳の子どもは、失敗をせずにできるようになりたい!などとは、これっぽっちも思っていない。
0〜6歳の子どもが願っていることは、
「一人でするのを手伝って」
・自分でできるようになりたい
・自分で失敗をしながら繰り返しやりたい
・自分で間違いに気付いて発見したい
・自分でトライ&エラーをしたい
子どもはそう願っているのです。
0〜6歳の子どもにとって、この世界は初めてのことだらけ。
大人にとっては、どうってことないことでも、子どもにとっては大きな課題で自分の力で乗り越えるべき課題。
でも、どんなことでもたった1回やっただけではできるようになりません。
例えばこんなとき。
子どもが「自分でやる!!」とやる気満々で牛乳パックからコップに牛乳を入れようとする。
「あ〜、絶対こぼすな〜」と思ったとしても、それは止めるべきではないのです。
こぼしたら確かに仕事は増える。でも、子どもがやる気満々で「自分でやる!!」と意気込んでいるのに、止める理由があるでしょうか。
「絶対こぼすから、お母さんがやってあげる」と子どもがやろうとしていることを奪ってしまったら、
"やらせてもらえなかった”
"私にはできないんだ”
ということを子どもは感じるでしょう。
しかし、例えこぼしたとしても自分でやることが許されたのなら、
コップからこぼれる牛乳を見て、
・こんなに入れたからこぼれちゃったんだ
・次からは気をつけよう
ということを自分で学びます。
そして、溢れた牛乳の拭き方、服も濡れたのであれば着替えることなど、必要な対処方法を大人に示してもらうことができたら、自分で対処する方法を学びます。
溢しても、こうやって対処すれば大丈夫だ!と自信にもなります。
そうすれば、牛乳を溢してしまったことは失敗なんかではなく、「できるようになるための学び」になるのです。
こうやって、一つ一つトライ&エラーを繰り返しながら、子どもは「できる!」を増やし、自立へと向かっていきます。
だから、子どもはもっと失敗していいんです。
失敗こそが、学びに繋がり、子どもの心を育んでいくのです。
そして、これから大きくなっていく中で、「失敗」をマイナスなものとして捉えず、「失敗」を通してどんどん自分を成長させていくことのできる人間になっていくのです。
もっと子どもに「失敗」を許してみて下さい。
きっと、お子さんの輝いた笑顔に会えるはずです。
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