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【旅の休憩所②】京都のご先祖もお坊さんかと思いきや、おじの衝撃的な発言が!!

山形から帰ってしばらくして、実家で父の50日祭が行われました。仏教でいう49日みたいなものでしょうか。京都のおじ(母の弟)が、上は白色、下は水色の神主の装束で、A教の神事を執り行いました

式の間、「テンテケテン」とリズミカルなお筝の音色が流れ、とても風情が感じられます。昔、母の葬儀のときは、平安時代みたいに優雅な雰囲気の式だったので、義理の母が感激し、「私の時もこんな葬儀にしてほしい」と言い出して、A教の支部に見学に行ったぐらいです(私もお義母さんも、信者じゃないから無理です……)。

まさか、夫側の親族も宗教好きだったとは、結婚から十数年目にして初めて知りました。

▼祖父方の先祖はお坊さん?

神事が終わり、お茶を飲んでくつろいでいるとき、私はおじに、京都の祖父方のルーツを尋ねることにしました。

実は、かなり昔に、「京都のルーツはお坊さん」と、誰かから聞いた記憶があるのです。もしそれが事実なら、山形の曾祖母と同様、ルーツは仏教のお寺ということになります。こうなればもう、うちの家系には宗教好きの血が流れている、と言い切ってもいいのではないでしょうか。

しかし、そうであれば、お寺の名前さえわかれば、私のルーツは簡単にわかるはず。先祖探しって、意外とラクなんだなあと思いました。

今から思うと、甘いとしか言いようがありません。いや本当に。

▼誰それ? 知らない……!!

「このあいだ山形に行ってきたんですけど」と、私はおじに話しかけました。

「まさか戦国時代の先祖がいるなんて、すごいなぁ。おじさん、知ってたんですよね? ……で、今度は京都の先祖を調べようと思っているんですけど

するとおじは、「ああ、あっちの先祖は確かにすごいね」とうなずいたあと、なぜか「ふっ」と微笑み、こう言い放ったのです。

「でも、こっちの先祖はもっとすごいよ。
 なんたって、戦国大名だからね!!!

・・・・

  えっ。

   ええっ?!

     戦国大名?!!

固まっている私に、おじが続けました。

「筒井順慶っていうの、知らない?」

……確かに、母の旧姓は「筒井」ですが、順慶って誰?  初めて聞いたわ。

「し……知りません」

興福寺の僧兵だよ。家系図があるから、今度見せてあげる

興福寺の僧兵? どこかで聞いたような気もするけど……なんだっけ?
家系図?? そんなものがうちにあったの?

頭がフリーズして、よく働きません。
何もかも、わからないことばかりです。

私は18歳のときに家を出て、上京してから幾星霜。もしかして私の知らない間に、うちは戦国大名の末裔ということになっていたのでしょうか。

私は何が何だかわからず、軽くパニックに陥りました

こうして、私のルーツを訪ねる旅・第二章が幕を開けたのです。

(続く)

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