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北海道・礼文島
8月6日(火)8:20
「ホテル利尻」の送迎バスに乗り港へ。
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フェリーに乗り、隣の礼文島へ出発。
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れいぶんとう、ではないよ。れぶんとう。
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ペシ岬は鴛泊港から徒歩約20分。登る時間がなかったので、フェリーから眺める。
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フェリーの所要時間は約45分。礼文島に到着。
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写真右が「ホテル礼文」。今夜の宿。部屋はビジネスホテルのような狭さ(13㎡)だが、温泉ホテルである。フロントに荷物を預け、桃岩(ももいわ)トレッキングへ出発!
港で運良くタクシーを拾えたので、登山口まで乗った。ドライバーによると、タクシーは港に常時待機している訳ではないらしい。繁忙期は観光タクシーとなり出払ってしまうそうだ。
また、登山口まで急勾配が続くので、レンタサイクルは無理だろう(電動アシストも厳しそう)。バイクか、本数は少ないが路線バスもある。
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右側の道はバイク・車の通行可。この道を登った奥にも駐車場があり、トイレも完備されている。我々はこの登山口でタクシーを降りた。この先も車が通れる事を知らなかったため「登山口まで」と言ったからだ。ここから桃岩展望台を目指そう。
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静かだ。ウグイスの鳴き声しか聴こえない。
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半分ほど登った地点で振り返る。アスファルトだから歩きやすい。と思ったら、残り300mは土階段だった。
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花を見ながら桃岩展望台へ。
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礼文島は「花の浮島」と呼ばれている。標高の高い山はなく、どこまでも緑の丘が続くような島だ。
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夢で良く見る風景・・・
子どもの頃に走り回った草原・・・
50年程前、両親とカーフェリーに乗って利尻島・礼文島を訪れた。マイカーで島内を巡った。当時20代後半の父は、札幌から何時間も掛けて稚内まで運転したのだ。しかし、稚内を出航した途端、天候が急変。カーフェリーは上下左右に大きく揺れた。母は、酔い止めの薬を飲んで眠りに落ちそうな私と弟を抱きしめ「沈没するかも・・・乗らなきゃ良かった」と真っ青になって泣いていた。父はビニール袋を手放さなかった。乗客は全員、ビニール袋を握り締め、船内の床に倒れ込んでいた。それほどまでに酷く揺れたのだ。
そして、やっとの思いで辿り着いた利尻島。
漁師「たまげたー!こんな嵐で良く無事だったなあ!ワシらも今朝、漁に出られんかったさ。したっけフェリーが1隻、稚内を出たって言うべや。もう心配で心配で、ワシら(漁師)みんなここ(港)に集まったんだ。奇跡だ奇跡!嬢ちゃん怖かったろう?大丈夫かい?」
私「寝てたぁ。大丈夫ぅ。」
漁師「吐かんかった?」
私「はい!」
漁師「おぉ!そうかそうか!子どもは強ぇなぁ!父ちゃん母ちゃんヘロヘロだべさ!がははは♪」
見ず知らずの漁師のおじさんが、幼い私の頭を撫でてくれた。その翌日、利尻島から礼文島へ渡ったのだ。もう波は穏やかで、フェリーは全く揺れなかった。マイカーで礼文の海岸や丘の上を走った記憶がある。
あの日と同じ曇天・・・
あの頃と変わらない風景・・・
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そんな事を思い出しながらトレッキングしていると、ズルルッ・・・!?滑った。スニーカーもデニムの裾も泥だらけになった。
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登山道は前日の雨でぬかるみ、滑り易くなっていた。登山靴を持っていない私はタウン用のスニーカーで歩いていた・・・もうすぐ頂上!
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わ・・・ガスってる・・・
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ベンチに座り、海を眺めながら霧が晴れるのを待った。20分ほど経ち、徐々に視界がクリアになったが、これが限界っぽい。
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この撮影ポイントは・・・!
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星空写真家・プラネタリウム映像クリエーター:KAGAYAさんの写真。桃岩展望台で撮影されたものだ。夕日よね・・・星空ではないのはなぜかしら?霧が出たか・・・曇天だったか・・・
ミッション終了!(笑)
遠くに見える小岩は「猫岩」。自分の写真を拡大すると・・・
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猫背の猫!?時間がなくて海岸に降りて見る事は出来なかった。
あっと言う間にまた霧が立ち込めた。香深港に戻ろう。午後は定期観光バスの旅が待っている。
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港への近道は、石ころと泥だらけ。諦めてタクシーで来た道を下った。途中で路線バスと擦れ違う。しまった!時刻表を確認すれば良かった。結局、50分ほど歩いて港へ戻った。
12:30
ランチしようにも、どこも定休日ばかりで閉店中。私だけ大行列の店に並び、家族が周辺の食堂をリサーチ。しかし、ここと隣の食堂以外、どこも営業していなかった。向こうも並んでいる。ランチ難民寸前だ。
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ここは「ホッケのちゃんちゃん焼き」で有名。1時間以上並び13:30過ぎに入店。すると・・・
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えっ?・・・店内はガラガラ。どうりで誰も出て来ないはずだ。外は長蛇の列だが、3組程の客しか入れていない。なぜだろう??何か事情があるのだろう・・・。諦めて帰る客が続出した。我々もバスの出発時刻が迫り、ちゃんちゃん焼きを諦めて素早く出来るものを注文。
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料理が出て来るまで20分近く掛かった。
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バフンウニかなぁ?ムラサキウニも混じってる?店員の方に「今日はダブルも出来るよ」と言われたが「シングルで十分です」と答えた。だってこれ1杯 8,400円!高っ💦家族と分け合って食べた(家族は温蕎麦も注文)。
しかし、味わっている暇もなく掻き込み、直ぐに店を出た。小走り。
14:00
香深港フェリーターミナル内で代金を支払い、定期観光バスに乗り込んだ。思い掛けずランチに時間を要した為、我々が最後の客となる。もう2階建バスの1階席(出入口付近)しか空いていない。1ヶ月以上前に事前予約して良かった。定員約50人。満席と言う人気ぶり。
14:15 香深港 出発
岬めぐりのバスは走る~♪
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礼文ブル〜✨
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晴れると真っ青になる海。
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どこを写しても絵になる。
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晴れは一瞬。もう曇天。
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海の向こうに見えるのが「トド島」。トドが寝そべっているように見える?
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スコトン岬には、土産店がある。
(店舗写真を撮り忘れた💦)
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この牛乳クッキーはスコトン岬限定商品。他店では購入出来ないようだ。
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製造元を見ると札幌だった😆食べ慣れた味だけど美味しいよ。
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午後コースは、澄海岬とスコトン岬だけを巡る旅だった。港に戻る途中、車窓から野生のゴマフアザラシを見た。拡大すると・・・
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ガイドの方に「あれがそうよ!」と言われなければ解らなかった。バスを降りて見られなくて残念。でも会えて良かった。
16:40 香深港 到着(終点)
定期観光バス礼文Bコース、所要時間 2時間25分間。事前予約必須。
「礼文島リボンプロジェクト」実施中!
収益金は自然公園の補修や高山植物の保護・増殖に充てられる。1,000円以上寄付すると高山植物のバッジ(10種類以上の中から選択)を頂ける。
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●本日の宿
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温泉ホテル。湯は近くの温泉施設「うすゆきの湯」から供給されているそうだ。あちらは源泉掛け流し。こちらは加温・循環ろ過。温泉施設まで歩いて直ぐなので「うすゆきの湯」を利用する方が良いと思う。
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🍽夕食
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小鉢のイクラ(金粉付)とウニをご飯に乗せてみた。本当はウニもイクラも脂質異常症の天敵だけれど・・・。
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夕食はちょっと良い感じだったんだけどなぁ・・・
2024年8月7日(水)
🍽朝食
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朝食はこれが全て。かなり淋しい。思わず「えっ!?これだけ!?」と心の声が漏れてしまい、スタッフの方にびっくりされてしまった。
しかも、私は事前にトウモロコシのアレルギーがある事を申告。チェックイン時にフロントの方から「厨房に伝えました。どうぞご安心ください」と言って頂いた。だが・・・
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これは・・・どういう事!?・・・私は重篤な症状にならず発疹が出るだけだからマシな方だけれど、クチコミに書いたら1発アウト。誰も泊まらなくなるのでは?(書かないけれど)
このホテルは外国人の若いスタッフを積極的に採用している。人手不足の礼文島で、一生懸命働いている姿がとても印象的だった。
10:00
チェックアウト。香深港へ。
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桃岩荘の皆さんが宿泊者の方をお見送り。恒例の歌とダンスによるお別れの儀式だ。桃岩荘は、1967年(昭和42年)に開設されたユースホステル。50年程前に礼文島を訪れた時も同じ光景を見た記憶がある。
もしも次回、また礼文島を訪れる機会があるならば、もっと広い部屋に泊まり、ゆっくりとトレッキングして、ホッケのちゃんちゃん焼きを食べたり、源泉掛け流しの湯に浸かってみたい。レブンアツモリソウ(特定国内希少野生動植物種指定)の咲く6月に。
☆おまけ情報(知っておくと便利)☆
帰りは、礼文島からフェリーで利尻島(鴛泊港)へ、港から路線バスに乗り利尻空港へと向かった。空港到着は12時過ぎ。フライト出発時刻は14時過ぎ。この1本の路線バスを逃すと交通手段はない。
港にタクシー乗り場はあるが、常駐しているとは限らない。フェリーが到着する時間にタクシーがあっても、繁忙期は観光タクシーとなり出払ってしまうそうだ。
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現在、利尻空港にはレストランがない。空港周辺にも食堂はない。鴛泊港のフェリーターミナル前には、2軒ほど食堂やカフェがあるものの、テイクアウトはやっていない。生うに丼は1万円だった。
また、港近くに小さなスーパーはあるが、弁当の販売はない。セイコーマート(コンビニ)までは徒歩約15分。
鴛泊港フェリーターミナル2Fには食堂 丸善がある。しかし我々が前日に通った時は休業で、営業日の確認が出来なかった。なので、ホテル礼文で弁当を注文した。空港でランチする為に。
もしも丸善をご利用の場合は、営業日やテイクアウトの有無を確認した方が良いだろう。ちなみにこの日の丸善は営業しており、テイクアウトメニューはチラシ寿司か、いなり寿司だった。
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売店には菓子パンと珈琲がある(パンは売り切れ必至)。フリースペースのテーブルで弁当を頂いた。
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朝食とほぼ同じメニューやんか💦
トウモロコシー!!(怒)
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帰る日に限って晴れるなんて・・・
でも直ぐに曇るよね、きっと・・・
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礼文島かりんとう饅頭はホテル部屋の茶菓子。持って来た♪(笑)
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実は私、和菓子は余り得意ではない。でもこれは美味しい。礼文島のお菓子かと思ったら夕張郡長沼町産ではないか!?新千歳空港で売ってる?札幌市内にはあるの?見たことがないかも。
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利尻山は石屋製菓「白い恋人」のモチーフとなっている。
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利尻礼文サロベツ国立公園は、今年50周年。記念事業を展開中。
3回に渡る利尻島・礼文島への旅日記をお読み頂きありがとうございました。あなたの旅のご参考になれば幸いです。どうぞ素敵な旅を✨
名倉一美
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