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スーちゃんのスーダラ節でスタコラスイスイスイ。

人間は、脆い生き物だ。そう感じざるを得ない。毎日、刻一刻と過ぎ去っていくものに、追い縋ろうとする。そんなことは無意味だとわかっていても、何度でも何度でもそれを繰り返してしまう。特に、記憶に囚われるとそれが殊更に大きくなっていくような気がする。写真を撮ったり、写真のことを考えすぎることは、やはり今の私には少し、ヘビーなところがある。誤解しないで欲しいのは、それでも構わずにご依頼があればして欲しいということだ。そんなことで負けるようなわたしではない。ただ、私の周りの写真家さんたちが、よく引きこもったりだとか、わたしと同じようにジェニーとお友だちになったりしているのは酷く納得である。写真家という生き物は、みなくていいものも、みる。みなければならないものも、みる。そうして空気のなか、日常のなか、ひとのなか、なんだっていい、そのなかにある総てをある意味で引っ掻き回し、引っくるめ、拾おうとする。だからこそ、インテリジェンスが必要なんだと、わたしの師匠はよく口にしていた。わたしはたまに、ごくたまァに、暗いことを書く。これは自然なバイオリズムで、明るい時もあれば、暗いときもある。というよりも、どちらも常に存在している。わたしはバイオリズムというものを酷く大切にしている節があるため、どうか許して欲しい。からだの痛みが嫌になったり、うんざりすることはよくある。だが、それこそが「生きよう」とする道標であることも確かだ。心の痛みは、目には見えない。言ってみれば内臓の痛みだっておんなじだが、それでも、なんとはなしにその二つには溝があるような気がして非常に厄介だ。何かのドキュメンタリーで、人間が感じる心の痛みとからだの痛みは、反応している脳神経が全く同じであるという研究結果を放送していた。これはなんというか、既になんとはなしにわかっていたようなことではあったのだが、いざ研究結果と言われると非常に感動に似たなにかを覚える。みんなきっと、心のどこかではわかっているのにお互いがお互いを傷つけることがやめられない。そういえば、わたしはPTSDになったまま放置しているが、これも脳内構造が変わってしまうのだということを聴いた。フム。というよりも今気づいたのだが、彼女(PTSD)に名前をつけていなかった。かわいそうだ、みんな名前があるのに。よし、ここで彼女に名前を聴いてみよう。もしもし、亀よ、亀さんよ。違った、PTSDさん、お久しぶりですこんばんは。こんなお時間ですが、あなたの名前を教えてください。フムフム、フムフム、フムフムフムフム。そうか。彼女は芳子•スカーレット•アダムソンだそうだ。めんどくさいのでスージーと呼ぶことにしよう。PTSDのスーちゃん、よろしく頼むよ。ウム。スーちゃんも、最近、よく見かける気がする。私の前を、全速力で通りすぎる。ぴゅーーーっと、ぴゅっ、ぴゅっ、ぴゅーーーーっと。思わせ振りなくらいに、全速力で。何をしているんだろうかと思ったりもするのだが、スーちゃん大概は淋しがり屋なので、仕方ない。近しい過去のことを、思い出しすぎているのだろう。過去に追い付かれそうになると、スーちゃんが現れる。いや、もっと厳密にいえば、過去に追い付かれそうになって沈みそうになっているとき、だ。本来のわたしは、過去というものがとにもかくにも苦手だ。ちょっとやそっとの類いではない、もう根本から本当に本当に苦手でどうしようもないのである。そりゃ、得意なひとなんていないとは思うが、その辺の感覚がもう少しオオラカになればいいのになァという願いがなくもない。そうすればもう少し、寝る時間も確保することができただろうに。我ながら、哀れなやつだと思わざるを得ない。そういえば紙の手帳を買おうと思い、何日も経った。一度は書店に赴いた。その昔、モレスキンが大好きで、さらにいえばピカソの真似をしてその手帳を使っていた。黒のハードカバーに、シンプルでかつ美しいクリーム色の紙質がお気に入りだった。しかしながら携帯電話というものが普及してから、全くといっていいほど紙媒体の手帳を持たなくなった。まず、紙に書くのが億劫で、さらにいえば持ち歩くのも億劫になってしまい、もっといえばなぜか未来をガンジガラメにしてしまう気がして嫌になった。そこからもう何年も、紙の手帳は持ち合わせていない。それでもフト、思ったのは、携帯が壊れた暁にはどうするのだろうということだ。自然災害が起きたら、天変地異が起きたり鞄や何やらを失くしたらどうなるのだろう?と。こういうときほど、紙の手帳は本領を発揮するのではないだろうか。あまり重くとらえ勝ちかもしれないが、自分自身の、ちょっと先の未来を石碑にでも刻む、と思えばすこし、楽しいのかもしれない。そう思うと、やはりなんとはなしに欲しくなってきてしまった。よし、今日は帰りにもう一度、書店を覗いてみよう。そんなこんなでわたしは常日頃、どうでもいいことを考え感じあぐねている。考えるのをやめろといわれても、無理だ。だったらばこの脳味噌ごと切り取ってどっか水槽かホルマリン槽にでも浮かべてくれと思う。そうしてこそ初めて、わたしは思考という人類の"進化の産物"とオサラバできるのだ。酒を飲みすぎると、脳細胞が溶けるのだという。たまにはそんな夜があっても、いいのかもしれないなァ。

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レストランショーやります!!!


日にち 2/16(木)、2/23(木•祝)
3月からは、毎月第3木曜日に踊ります🎵遊びに来てね!

時間 20:00から

チャージ ¥500+ご飲食代

場所 高円寺Rumi
杉並区高円寺北3-2-15
BOLBOL2号店 Rumi 1階

⭐ご予約はわたしか、直接お店にお電話ください。

電話番号 03-5356-6640

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MINAMI

ベリーダンサー/写真家。
キャッチコピーは"砂漠のSlow Dancer" 10代の頃、ドバイの砂漠でベリーダンスに出逢い、帰国後、独学で踊り始める。その後、トルコに何度も渡り研鑽を積み、2015年、韓国ベリーダンス大会FIDにて総合優勝を果たす。レストランショーやイベントなどで活躍する傍ら、現在は自身のベリーダンススクール"THE LIQUID HAREM"を主宰し、後進の育成に努める。中東音楽だけでなく日本の歌謡曲や演歌、どんな音楽でもボーダーレスに踊ることで、ベリーダンスの美しさや素晴らしさを伝えている。

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💃砂漠のSlow Dancer MINAMI

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