![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37118328/rectangle_large_type_2_2e475c5c5a5574c76847b3d4c397a3e1.jpg?width=1200)
夢のサンタクロースエキスプレス
先日、久々にnote書こうとして、そうだ、ちょっと動画でも載せようかな…と、初めて旅動画を編集したんだけど、止まらなくなって動画作成だけで終わってしまった。
そんなわけで初めてなのでアラはあるけど、是非見てください。
今回は、この動画の冒頭のサンタクロースエクスプレスのお話。
はじめに
私は乗り物が好きだ。
飛行機も好きな方だけど、特に電車が好きだ。
今までの旅でも、積極的に電車移動を使うようにしている。
![画像17](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37118566/picture_pc_577fd48b62b51f7025ada1d6690edb01.jpg?width=1200)
深夜のヘルシンキ駅
Penなどのおしゃれ系雑誌で、2〜3年に1回くらい世界や日本の鉄道特集号が出る。毎回必ず買っている。飛行機や世界の空港特集も買っている。
そういった雑誌を見ていて、いつか乗ってみたいと思う世界の列車がたくさんある。そのうちの1つが、フィンランドのサンタクロースエクスプレスだった。
※今回は、乗り物好きゆえの、長文&写真の多さになってます
オンラインでチケット購入
チケットはフィンランドの国鉄「VR」のサイトで、簡単に買えた。
日本のツアー会社とかでも購入できるけど、早くに予約したりするとかなり安く買えたりするので、自分で取ったほうがいいと思う。
中学英語くらいあれば余裕(なぜなら私が中学英語程度のスキルなので)
買う時に戸惑ったのは、どこにも「Santa Claus Express」という表記がなかったことだ。
VRのサイト上では「Night trains」としか書いていないのである。
あの名前は他国の観光客向けだったっぽい。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37109488/picture_pc_37f23bb0ba06161c325df5a2cf2fee51.jpg?width=1200)
でもサンタクロースのマークはついてたよ
周りの文字は「Santa Claus Finland」だけどね
予約の仕方は、検索したらちょいちょい出てくると思うので、この記事では割愛(書いてほしいという要望があったら書きます)
戻りは飛行機にしようかなと思ったけど、1時間乗るか乗らないかのローカル飛行機なのに、2人で軽く5万くらいかかるので、往復サンタクロースエクスプレスにした。
ヘルシンキ⇔ロヴァニエミの往復。
行きのチケットを、うっかり高い値段で買ってしまったのだけど(早得があるのに普通料金で買っちゃった感じ)、帰りのチケットは2人で108ユーロ(ちなみに行きは2人で240ユーロ)
もちろん個室。シャワーとトイレ付きのグレードの高い個室にしたのに、1人54ユーロ!!安いよねー。
いよいよ出発
3月のサンタクロースエクスプレスのヘルシンキ発は、一晩で2本の運行。
19時過ぎ出発&朝7時過ぎ到着のと、23時過ぎ出発&昼前到着のもの。
大体12時間の乗車。
列車から朝の車窓を見たい!という理由で、23時台発のチケットを購入した。
事前の調査で、列車の室内シャワーはかなり簡易的なもので、狭いし使うと床も結構濡れる…という情報を得たので、乗車前にサウナに行っておいた(過去記事参照)。結果、大正解だった。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37109319/picture_pc_faa92c7ac51a67e9e60199b680739f59.jpg?width=1200)
VRのロゴ、JRにそっくりなのよね。色も形も。
カフェで時間をつぶし、列車の到着を待つ。他にも同じような観光客は多かった。
意味もなく夜のホームに出て写真を撮ったり、駅内を散歩したり、ソワソワが止まらない。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37108743/picture_pc_f57859d90b8cba4f9a2f3eee6f8ecafb.jpg?width=1200)
夜行列車は多いので、夜遅くまでカフェやファストフード店が開いている。
あと、電光掲示板、好き
発車30分くらい前に列車到着。
車内でやたらワクワクする私
トイレ&シャワー付き個室は2階なので、スーツケースを持ってよいしょと階段をのぼらなくてはいけない。
ドアはあいているので、チケットに載っている番号を探して中へ。
部屋はこんな感じ。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37111143/picture_pc_fdd8eb73ada9c71fccaeafeca676ff4f.jpg?width=1200)
2人用個室。右側がトイレや洗面台になっている。
鍵はカード型。私は下段ベッドにした。
今回、かなり大きいスーツケースを持って行ったので、この狭い空間で開くのは無理だろうと思い、あらかじめリュックに車内で使うものは全部詰めてきた(褒めて!)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37111628/picture_pc_0955ec6a4a0acf65e7f93f2f955c5824.jpg?width=1200)
フクロウ柄の枕。布団はわりと快適だった
寝間着や洗面道具などを取り出しておき、他の荷物はベッドの横にあった荷物置き場に。スーツケースは壁際についていたベルトで固定できた。
定刻通りに発車し、北へ。
途中いくつかの駅で止まって、お客さんを乗せていく。
![画像15](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37115963/picture_pc_16d1be7b612eced198261c105852f9b8.jpg?width=1200)
ベッドの反対側のドアを開けると洗面台とトイレ
この洗面台をひっくり返すとシャワーが出る
つまりシャワーを使うと、トイレが水びたしになるのだ!
(使わなくてよかった)
夢の食堂車
私はどうしても行きたい車両があった。それは食堂車(レストランカー)!
日本には食堂車がある列車が少ない。今でこそ、観光列車的なもので、ご飯を楽しめるものは増えたけど、こういった移動手段の列車にはないと思う。
唯一日本で乗ったことがある寝台列車「サンライズ瀬戸」も、ドリンク自販機しかなかった。
昔は東海道新幹線にあったらしいね。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37113905/picture_pc_76043b2c1d0c0a37914b7295532252ad.jpg?width=1200)
枕元には、電源とか時計とか、電気のスイッチとか
サンタクロースエキスプレスには、シェフのいるようなキッチンはないけれど、簡易的なご飯や、飲み物が買えるレストランカーがある。
以前イタリアで乗った電車には、カフェカウンターみたいなのはあったけれど、お菓子とドリンク程度なのと、その場で食べる場所はなかった。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37111886/picture_pc_77c033983e253cdb41ede93252b49ea9.jpg?width=1200)
個室車両の2階の通路。普通の座席だけの車両もある
発車して10分くらいで我慢できなくなり、「車内探検と食堂車行こう!」という私に「えー別におなかすいてないよ〜もう眠いよ〜」と言う夫。
何いってんだもー!食堂車がメインみたいなもんだろー!日本にはないんだぞー!と無茶苦茶な理論をかまして、レストランカーに連れ出した。
このロマンがわかんないのかもう!もう!って思ってたけど、そういえば食堂車が日本にないも何も、そもそも電車がない沖縄の人だったわ…
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37112713/picture_pc_c745ac4a97bcdf2fc1f86d54796f2975.jpg?width=1200)
レストランカーのレジ。左奥には、サラダとかヨーグルトとか入っている冷蔵庫がある
温かい飲み物を買って窓に向いたカウンター席に座り、夜のヘルシンキを走る車窓を見ながら、私がいかに今幸せか(長年夢だった電車に乗れたから)を語ったりした。
一旦部屋に戻って夫はベッドへ。
私は興奮で全く眠れそうにないので、もう一度一人でレストランカーへ行くことにした。
Googleフォト漁ったらこんな動画出てきた…
追いハーブティーを飲みながら、一人でまったり幸せを噛み締める。
0時過ぎまでワクワクそわそわしていたけど、さすがにサウナの疲れもあったので、部屋に戻って寝間着に着替えて一旦就寝。
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37115375/picture_pc_4628f489e086ff68c8edd21ac917b9e9.jpg?width=1200)
【フィンランドの車窓から】早朝に停まってたどっかの駅
朝のレストランカー
まぁ、興奮してるので早く起きますよね。
夫はまだ眠いというので、着替えもメイクも片付けもすませて、またレストランカーへ。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37112650/picture_pc_c69145fad6931625ddde25bd33891da2.jpg?width=1200)
朝の食堂車。やはり朝の景色を見られる時間にしてよかった
前夜のご飯が結構がっつりだったので、とりあえず紅茶を飲みながら森の中や田舎町の車窓を楽しむ。
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37114748/picture_pc_d6e07eb27048b6f2d9335c5b45ec9be9.jpg?width=1200)
このムーミンの紅茶、かなり美味しいので買って帰った
まだ人も少なく、静かにゆっくりと景色を楽しんだので、一度部屋に戻って夫の様子を見に行くと、まだ寝ている。
先にご飯食べるよ〜と声をかけると、いいよ〜後から行く〜と言うので、PC持って再度レストランカーへ。
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37115335/picture_pc_975f0d93dbf7a11d96ce3f525873e1e6.jpg?width=1200)
朝の日差しと、100%オレンジジュースと、シナモンロール
せっかくなので、今度はテーブル席を利用してみた。
窓際のテーブルは4人がけだったので、通路側の2人席に。
ここで朝食を食べながらこの記事を書いた。
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37115209/picture_pc_0c3f1d38dcb27f18c08030c0695ff4eb.jpg?width=1200)
ビールのポスターだけどおしゃれ
11時過ぎ着なので、朝の時間をのんびり過ごせたと思う。
noteも書き終え、部屋へ。
下車したら今度は3時間くらい長距離バスに乗ることになっている。
乗り換え時間がほとんどないので、レストランカーで買った紅茶を1杯水筒に移し替え、水も買ってバスに乗れるように準備した。
時間通りロヴァニエミに到着。
ロヴァニエミの駅は、ホームと駅の外とまったく境がなく、電車のギリギリまで迎えの車が来ていたりで、不思議な感じだった。
そんなわけで初の海外寝台列車のお話はここまで。
![画像16](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37118428/picture_pc_2c106e9a756f8d230b54014631845ac0.jpg?width=1200)
ロヴァニエミに着いたサンタクロースエクスプレス
何回レストランカー行ってるんだよと思われるかも知れないけど、そんくらい夢だったんだよ!!
いつか他の国の寝台列車も乗ってみたい。
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37115740/picture_pc_ed2329ff69946ab37eeba2e14dd7a8af.jpg?width=1200)
【フィンランドの車窓から】
3月なのでまぁまぁ氷も溶けている川
ちなみに帰りのサンタクロースエクスプレスは、だいぶ疲れていたのもあって、夜と朝に1回ずつくらいしかレストランカーには行かなかった。
4日ぶり2回めの乗車だったけど、やはり幸福度は高かった。
たくさんある夢、コツコツ叶えていかねばね。
![画像18](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37120456/picture_pc_ca2500edf70fb862a1ecf8a0e8f5cd77.jpg?width=1200)
なんと犬連れOKの部屋もある。連れてきたかった…
おわり
今までにない長文になってしまった。
次はフィンランドの北極圏で遊んだ話をどれか書きます。
TOP写真:【フィンランドの車窓から】森の向こうに見える朝日
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