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海外への憧れと趣味の話

子供の頃から「外国」に憧れていた。
英語が好きなのでいつか海外に関わる仕事がしたいですなどとでかい口を、高校の推薦入試の面接で言った記憶がある。
結局海外に関わらない職業になっちゃったし、なんなら2年で理系に行っちゃったうえに英語のレベルも低いんですけど…(先生ごめんなさい)

同級生が家族と海外旅行した話を聞いたり、バイト先の先輩が海外一人旅をしたり、果ては妹が中国へ留学することになったりと、周りの海外経験が羨ましくて仕方なかった20代前半。
ついに海外旅行に行く機会が訪れたので、よく行く人にアドバイスを求めたら、「旅行会社で飛行機とホテルのパックで取ると楽だし安いよ」と教わった。
そのとおりにしてバリに行った。
セントレアができる前の名古屋空港からバリに直行便が出てたの、今考えるとなんかすごい。

その後数年また海外に行く機会がなく(お金がなく)、20代後半でL.Aやハワイに行き、2回めのバリに行く機会が訪れた。
最初に教わったとおり、毎回旅行会社で航空券とホテルのパックを使っていたのだけど、その2度めのバリでひどい目にあった。

早めの夜に到着する便だったので、チェックインしたら夕飯でも食べに行こうと思っていた。しかし、空港に迎えに来てくれていた現地のおっちゃんが「チョットマッテ、モウ1組イル」と言う。
どうやら同じ便で同じパックの人がいるようなのだけど、30分待っても出てこない。おっちゃんも焦っているのがわかるが、税関を逆走なんてできないので、誰も確かめに行くことができない。

じりじりとさらに1時間待って、ようやく出てきたのは2人の20代後半くらいの日本人女性。ものすごい数のブランドの袋を持っていた。そして怒っていた。
どうやら行きの成田空港の免税店で、規定量以上のブランド品を買ったらしく、税関で止められていたようだ。

待っていたおっちゃんにも私達にもなんの言葉もなく車に乗り込むと、大きな声で電話をかけ始めた。
「聞いてよ!税関でブランド品全部あけられてさ!超むかつく!!!信じらんない!バリ嫌い!」
バリのせいなの…?ムカついてんのはこっちだ。夕飯食べそこねたわ。

Bali
そのムカついたバリ島で見たケチャ。素晴らしかった。

そんなことがあったので、その後の旅行は航空券+ホテルのパックも使わず、自分で飛行機もホテルも手配することにしている。
他人のせいで自分の時間が失われることの無駄さに、我慢できなかった。

自分で手配し始めてからわかったのは、自分でやったほうが飛行機の時間やホテルの場所、機内の座席などを好きなようにどうにでもできるし、他人にあわせず動けるのは非常に快適だということ。
確かにパックのほうが安いとは思うけれど、絶対旅行会社では扱っていないような素敵なプチホテルを見つけたり、移動手段に困らない時間の飛行機を取ることができる。

そして私は、いかに効率がよく快適な旅ができるかを考えるのが好きだということがわかった。もはや旅をするより、旅を計画して構築するほうが趣味だといえる。
空港からホテルまでの道のりを考えたり、どの航空会社に乗ってどの席に座るかを考えたり、どの街にホテルを取って何を食べるか考えたり、とにかく「旅の行程」について「考える」のがすごく好きだということがわかった。

そんなわけで、私の旅は「考えること」から始まる。
DropboxPaperや、Googleのスプレッドシート、MapなどのITサービスを駆使して、旅のしおりを作る。
今は夫と旅行をすることがほとんどなので、夫の希望を聞いて最適化した旅を組み立てる。そんな話などを次回から書こうと思います。

TOP写真:イタリアのどっかの広場(有名なとこだけど名前忘れた)

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