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2050

友人が毎夏枝豆を送ってくれる。
本場の茶豆は食べる前に茹でているときからもう美味しくて満足で、
もう夏の主食は枝豆でええんちゃうかとか、
枝豆を食べすぎたら枝豆になるんかなとか、
そういや志村けんのコントでスイカを食べすぎてスイカ人間になるってやつがあったなとか、
スイカ人間は「映え」るけど枝豆人間はなんか画的に弱いなとか、
そんなこんなでこの夏も枝豆を堪能した。
 
添えてくれたかわいいイラストとお手紙にこんなことが書かれていた。
 
「日本に四季はなくなったね! 夏と冬のみ!」
 
先日、演劇をやりながら中学校の教壇に立つ学生時代の劇団の後輩から連絡があった。
なんでも学校の文化祭的なやつで生徒がやる芝居の脚本を書いているらしい。
書いているが途中で行き詰まったとのこと。
 
「「そんなんわしに訊くな! わしを利用するな!」って怒られるかもしれませんけど相談させて下さいっ」
 
詳しく訊くと内容は環境問題だと言う。
 
「2050年問題っちゅうのがあってですね」
 
え、知らん。「なんで知らないんすか!」すみません。
 
「温暖化が進んで地球環境が悪化するんですよ。
水不足とか食糧問題とか。川とか枯れて、あと、四季とかなくなるんすよ!」
 
先日いつものヘアサロンに行ったらいつもの兄ちゃんとなんだか「暑い大喜利」になった。
 
開口一番、「今日、えぐないっすか暑さ。僕チャリ通なんすけどちょっと今日体感としてヤバい」から始まり、「10月まで暑いらしいですよ」「ぎゃー」
 
「僕こないだサマソニ行ったんすけど」「え! いいなー!!!」
「めっちゃよかったす。でも、ちょっとあれっすよね。夏のイベントってもう夏にやるもんとちゃいますよね(笑)」
 
こういうの、冗談だけど冗談のレベルではないのはいろんな報道でも見知ること。
 
花火大会のこととか。そして、
 
「高校野球とか?」「いやー、あれ、ほんまにね」
「ドームでやったらええんちゃうん、京セラでやったらいいやん(笑)」
「でもそれ、たぶん「なんかちゃう」って感じなんでしょうね(笑)
 あっこ(甲子園)に行きたい、みたいな」
「そうなんですよねー、それなんやろうなー」
 
帰り道、わたしはすっきりとした頭で「時代とアップデート」とか「変えること、変えなくてはならないことと、変えてはいけないことと」とか、考えたりした。
 
27年後の夏は、どうなってるんやろな。てか夏はくるんかな。
 
枝豆はサマソニは花火大会は高校野球は。
 
てか生きてるかな。

皆スイカ人間になるのかな。

かもね。

◆◆◆
以下は、すこしだけ自己紹介 。よろしければお付き合い下さい。

構成作家/ライター/コラム・エッセイスト
中村桃子(桃花舞台)と申します。
大衆芸能、
旅芝居(大衆演劇)や、
今はストリップ🦋♥とストリップ劇場に魅了される物書きです。

普段はラジオ番組構成や資料やCM書き、
各種文章やキャッチコピーなど、やっています。

劇場が好き。人間に興味が尽きません。

舞台鑑賞(歌舞伎、ミュージカル、新感線、小劇場、演芸、プロレス)と、
学生時代の劇団活動(作・演出/制作/役者)、
本を読むことと書くことで生きてきました。

某劇団の音楽監督、
亡き関西の喜劇作家、
大阪を愛するエッセイストに師事し、
大阪の制作会社兼広告代理店勤務を経て、フリー。

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