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土曜お昼の公園にて/猪木や人間や最近のことを考えていた

猪木は死なないと思ってた。
私にプロレスを教えてくれた人からそんなLINEが来た。

学生プロレスを経て、プロレス記者になった人だ。
「旅芝居を好きならプロレスもきっと」
おかげで私はプロレスを(も)観るようになり、
旅芝居とプロレスを経て、より「人間」を考えるようになり、
で、今は大好きな踊り子さんを観るストリップ劇場が心の拠り所だ。

猪木を観たのは一度だけだ。
プロレスを見出して、あちこち観ていた頃。
デビュー50周年記念興行、IGF@大阪府立体育館でだ。
スタン・ハンセンの呼び込みで現れた猪木は、
リング上で筆を持って習字で「道」って書いていた。
サックスの生演奏に合わせて歌を歌っていた。はちゃめちゃ。
でも会場にいた老いも若きも男も女も皆、猪木が出てきた瞬間、湧き立った。「あの猪木を」、って。わぁわぁ盛り上がった。
うん、「元気ですかーっ」 もう何もかもどうでもよくなったもの。
で、私もうれしくなって、グッズ、「ト・ウコンドリンク」を買って帰った。なつかしい。

人はいつか死ぬ。死ななくてもいつか会えなくなる。
会いたくても。会いたくなくても。人間だから。
そんなことは当たり前のことなのに、当たり前すぎて我々は普段意識しない。
意識したくないから意識から無意識で消しているのかもしれない。

でもそんなこともこの2〜3年で、
以前よりも皆が身近に感じるようになったのではないか。
未知だったアイツの出現によって、マスクなんかがマストになったご時世で。
消えたようできっとずっと消えないのであろう厄介なアイツは
やはり、我々の行動にも考え方にも影響を与えたのだと思う。私もそのひとりだ。

人見知りやけど人付き合い下手やけど、会えるときに会っておこう、会いたい人に会っておこう。
ウザがられても「好き」ってめっちゃ伝えよう、言いたいこと(まだやはり気も遣うけど)言おう。
伝えて、うわあ、私やばいやつやん、とかっていつもなるけど、悩み反省ばかりだけれど、
それでも下手やがまっしぐらやが、それが己、今の己なのやから、恥かきながら、人を信じながら、悩んだり考えたり行動しながら、会おう、伝えよう。なーんて。

ツイート代わりの短文長文を出来れば一日一個?アップしよかな、としているのもそのひとつだったりする。
でも、ネットよりリアル、ネットはツール、ということは先日呟いた通り。
人間が好きやけど人間が苦手、でも人間がええなと思いたい。これも先日呟いた通り。

猪木は、いや、猪木も、一言じゃ言い表せない、
いつもの私の言い方をすると、
“めんどくさい”“ややこしい”人かもしれない、いや、そうだと思う。
表裏数々のエピソードを近しい人々から聞き、笑ったり、考えたりする。

でも猪木がいなかったら、帰ってこなかったら?
今の日本のプロレスはなかっただろうし、
だから今、今日、日本で世界で、胸いっぱい、何も考えられへん状態の人はたくさんいるんだろう。本当に、たくさん。
リング上、リング下の、いろんな人の気持ちに思いを馳せていたら、わあああっ、となる。
あの、あれほど、愛され、影響を与えた人となりを思うと。

そんなこんなで、仕事原稿行き詰まりの間、🚲を走らせ、
川沿いの、土曜お昼の近所の公園でちょっと佇んで、ぼぉっとした。
元気ですよー、世界が笑う、みたいな晴れが、なんだかうれしかった。

そういえば、武藤敬司ももう引退なんよなあ。
信じたくない、気持ちを図ると辛すぎるからだから
「えー、そんなん言うてもまた帰ってくるって。プロレスラーと旅役者に引退はないねんて。大仁田、大仁田(笑)」なんて笑って言うのだけれど。
でも昨夜は2年前に引退した縁あった役者の曲リストなんか聴いちゃったりしていた。
「未練はあるけど悔いはないかな」と言った彼の最後の舞台と会話を私は一生忘れない。
今、ちょっと苦しいむずかしい旅芝居界のことやそこにいるちょっと許せはしない人々のことをを考えたりしたからかもしれない。

この夏終わり秋はじめから、
今まで以上に強く、
大好きな大好きな踊り子さんと大好きな仲間たちと様々な皆と一緒するストリップ劇場とその世界のことを考えるようになった。

つまり、「人間」のことを。
皆の気持ちや生きてることを。

様々な嬉しい縁に出会っているからも大きい。

なんかまたとりとめもなくなってしまった。

ということで、最後はネタ話でシメておくことにする。

プロレスに出たことがある。2度ほど。社会人プロレス団体のリングだ。
とはいえ、決して安くない入場料をとるし、ファンもガッツリついている団体だ。
そこで私は元WWEのスター、TAJIRI、いえ、グレート・ムタ並の毒霧を吐いた。
毒霧は深夜の公園で稽古をした。やり方は勿論内緒。
しかもまさかの話。
客席に、高校時代に縁が深かったセンセイ(プロレスファン)が偶然来ていた。
好きだった? いや、それ以上の関係の、いやいや、ややこしい関係ではないが。
すこしだけ色っぽい関係だった気はしないでもないその人とリング上から目が合った。
この人にもまたなんとかツテを見つけて連絡した方がいいかな、なんてね、うん。

すべての人が、ちょっとでも良い今日を、明日を。あ、週末を。
元気で、ちょっとでも笑えて、笑えることが多くあったらいいな、きっとあります。

■omake■
いつの話やねん、ですが当時の話(笑)

プロレスのこと、最近、書いてるようで書いてない。あ、書いてるか。

トップ写真は何か月か前に行ったGREATにて(笑)


◆◆◆
以下は、ちょろっとですがいつもの自己紹介 。
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大阪の物書き、中村桃子と申します。 
構成作家/ライター/コラム・エッセイ/大衆芸能(旅芝居(大衆演劇)やストリップ)や大衆文化を追っています。
普段はラジオ番組の構成や資料やCM書きや、各種文章やキャッチコピーやら雑文業やらやってます。
現在、lifeworkたる原稿企画2本を進め中です。
舞台、演劇、古典芸能好き、からの、下町・大衆文化好き。酒場好き。いや、劇場が好き。人間に興味が尽きません。

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