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|4|マウントとの付き合い方

人間社会、めんどくさいですよね〜

ま、私は専業主婦だし、働いてないから変な人とほとんど関わんなくていいから、全然関係ないけどw

こういうのを、俗に「マウント」といいますよね。

イラッとしますよね。
何かに対して、もっと上にいる、安全である、豊かである、有利である物事や事例などを示すことで、優位性を暗に示し、何かを牽制するやり方です。

ちなみに、ときどき誰かが
「〇〇してる奴、みんな〇〇」
みたいな構文を使っているのを見聞きしますが、
これは個人の統計学に基づいた私見の一般化で、「みんな」とまるっと一般化することによって注意を分散させ、なんならちょっと共感すら覚えさせようという意図も含まれていて、自分への誹謗中傷のストレートな跳ね返りを防止しているだけのセコいやりかたですから、私の中ではマウントとは少し違う位置付けです。
この構文については、その台詞がどう聞こえるかで安直に判断しちゃっていいと思います。
僻みに聞こえたら僻み。恨みがましく聞こえたら恨み節です。
バカにしてるように聞こえたら、バカにしています。
「それってあなたの感想ですよね!!😺」
で一刀両断。笑


また、バージョン違いで「ブラックマウント」というのもありますよね。

「俺さー、今日マジで寝てないんだよね」

巷でよくある、寝てない自慢。

「◯億円の仕事任されて、マジでキツイんだよね」
「休みなさすぎて死にそう」
「家族の世話と仕事で自分の時間なんかないっすよ、泣きそうです」
忙しい、疲れている、泣きそう、死にそう…
聞いている側が優しいと想像力が働くので、この人は助けが欲しいのではないか、とか思ってしまいますが、全然違うんです。


対応として、大丈夫?なんて心配してみましょう。
彼らは平然とこんなことを言います。
「あ、全然平気っすよ〜。そういえば、来月久しぶりにハワイ行くんすよね〜!」
「あ、全然、助けてくれる人いるんで〜」
「いざとなったら金でなんとかするんで」
「子供たちも皆んな元気で健康ですし、妻も元気でやってるし、なんも問題ないっすよ」


このブラックマウントがどう優位性を生み出しているかというと、
自分の状況を悲観的に見せることによって、相手から有形無形の何かをもらうという構造になり、自然と自分の方が支援を受ける立場、情を受ける立場になる、という優位性です。

小さい子がぐずったり泣いたりすると大人が注意を向ける、というのと同じ構造を、大人が賢ぶって堂々とやっている…と、私は分析しています。

今日はこんなマウントのあれこれについて、私の考えを書いていきます。
ご興味のある方、お立ち寄りください。



なぜマウントがウザいのか


世の中でウザいものといったら、街中のキャッチ、ビラ配り、ティッシュ配りの人たち。

なぜウザいんでしょう。
考えたことありますか笑

私の結論は、「そいつらに必要なだけの行動だから」です。
こっちには必要ない。ムダなものなのに、わざわざ注意を向けさせられ、暗に何かを要求されている気がするからウザいのではないかと。
そう思うのです。

これが好きなアイドルやお気に入りの作品のチラシやブロマイドならどうでしょうか。
「とりあえず、嫌じゃない」のではないかと思うのです。

マウントに話を戻すと。
マウントがウザいのは、それを使うそいつらが、自分の為だけにやっているセコい行為だからです。
もっと正確に言うと、相手が自分の為にやっていることが、こっちにとっては気に入らないからです。

なので場合によっては、マウントと気づかないこともありありだと思います。
全然嫌じゃない、っていうパターンですね。


最近メジャーな“謝罪マウント”


これ、そういう言葉が世間にあるわけじゃないですが、最近よく見ません?
「本当に申し訳ありません!!」
っていきなり謝ってきて、ぐいぐい商品アピールを始めるやり方。
よく聞いてみると、「凄すぎて」何かしらの制約・制限があるから謝っているらしい。
凄すぎて数に限りがある、凄すぎて売れすぎていて早くしないと売り切れる、割引が凄すぎる…
「こんなに凄いもの作っちゃって(凄いことやっちゃって)ごめんなさい!!」
ってなんか、勝手に騒いでるんですよね笑
何かの効果や影響について大きく印象付けたい意図があって、多分ほんとにただの誇張なんだと思いますけど、いきなり謝るから「なに!?」って注意を向けちゃうのが人間心理。

類義語として、「もうやめてほしい」「助けてください」「涙目」「鳥肌」「門外不出」なんかもよく見かけます。
いずれも「凄すぎる」というニュアンスみたいです。全部向こう都合の自作自演ですが。

煽り文句も、いろいろあって面白いですよね〜!
やってんねぇ〜😆ってかんじ。


マウントへの対応の仕方〈基本編〉


正直、なんでもありですよ。
正解なんかありませんよ。
コミュニケーションというところに落とし込んだ場合、マウントはほとんど「大喜利のネタ」です。
ただ厄介なのは、止めてもらうことができない、という点。相手の脳みそまでは弄れないし、口を物理的に塞ぐこともできないですから。

ただ、自分に本当に辛い感覚があって、相手に悪意があると感じる場合や、自分の精神の安寧のために心底どうにかして対処したい場合、これは真面目にやんなきゃいけない話になってくるんです。

どんなマウントであれ、「あっ、これ、マウントだ!!」とわかったら、どうしましょうか。

「自分はちゃんとしていたいし、守りたいものがある…人に対して失礼なことなんかしてはいけないのはわかってるけど、どうしたら穏便に対処できるんだろう?」
そんな真面目な場合なら、こんなかんじでどうぞ。
礼節を弁えている大人におすすめ。
ポイントは、穏便に済ませる、刺激しない、適度な距離を置く、好印象に留めるです。

例:
「そうなんですかぁ」
「はぁー」
「へぇー」
「ほぉー」
「うんうん」
「いいな〜」
「そういうふうに言われると、少し残念です」
「あ、ちょっと別件いいですか?(話を逸らす)」
「あ、そういえば…」
「後で聞くでもいい?」
「今忙しいので、またお時間とりましょうか?」
「【鉄壁の沈黙】(°-°)」
「え、ごめんなさい!考え事してて聞いてなかった!もう一回話してもらえますか?」
「その件で何か、こちらに協力できることはありますか?」
「お辛かったら、専門の機関を頼るといいですよ」
「自分より、〇〇さんとかに話したほうがいいと思いますよ」
「すいません、自分にはよくわからなくて〜」
「〇〇ってことで意味合ってますか?」
「だれも〇〇さんにはかないませんよ〜」(「だれも」で他人事感を出す)

…etc.

※そのマウントに意味や価値があるのかないのか、評価しない。すぐに攻撃とは受け取らずに、とりあえず横に置く感じにするのがベスト。

多少カバードアグレッション気味になっても、たぶん問題ないと思います。


マウントで遊ぼう!〈上級編〉


マウントに慣れてきたら、相手との距離感や関係性、将来的なことも加味した上でコミュニケーションで遊んでみよう!
やられるとモヤモヤする、という陰キャにおすすめ。
やられっぱなしではいられない、別にそれほど怖くない、どうにでもなれ、潰す。
いろんな意図で相手にやり返してみましょう。

ポイントは、相手とその場にユーモア(ブラックジョークを含む)が通用するかどうかの判断と、自分にそれなりのトーク力とキャラ基盤があるかどうかで対応を見極めることです。

例:
「で?」
「その程度で?」
「その顔で?」
「ふーん、で、いつ頃死にそう?」
「助けて欲しい?」
「その話、全然おもんねえわ」
「黙れ😃」
「それ以上は言うな…聞かなくてもわかる(ドヤ)」
「〇〇ってほんと、自分のこと大好きだね〜🤗」
「草」
「もしかして、喧嘩売ってる?」
「やってんねぇ!!」
「そんなんで同情してもらえると思ってんの?」
「ダッサ」
「だる。」
「ちっさ」
「へえーーしゅごーーい」
「凄すぎてもはや拝ませて?」
「足りないわ〜もっとマウントちょーだい♡」
「え、そんなに儲かってんならこっちにくれない?てかよこせや💢」
「だいぶ羨ましくはあるよ?」(ローレン・◯ロアス風に)
「そろそろ危機感持った方がいいよ」
「は?誰に言ってんの?☺️😠」
「聞いてやってもいいけどさ、いくら出せんの?🤑」
「そういうこと話しちゃってさ、大丈夫そ?」
「その話さ、何回目だっけ?」
「あなたのこと好きだけど、そーゆーとこはキライ。」
「自分の知り合いで〇〇さんっていう人がいるんすけど、だいぶマウントひどいんすよねー😃笑」(本人の前で)

…etc.

※そのマウントに刺激されたお返しに取っ組み合いに行きつつ、肉は抉らない・骨までは断たないくらいの、適度な抜き・スルー力があるのがベスト。

演技力、演出については各人に任されています。自己責任で。


ただ、ここまで書いておいてなんですが、マウント性質の人は息をするように自然にマウントをするので、絶対に変わることはありません。
相手を変えようとすることは諦めてください。

また、彼らで遊ぶと、応じてもらえると思って逆に遊び相手にされる可能性があるので、本気で不愉快な相手や、本気で精神状態・健康状態の良くない相手にはやってはいけません。


優しい世界でハンムラビ法典


日日是好日、日日是縁日、日日是毎日…
会話に特に意味がないときがあってもいいだろ、と私は思います。
不確かなものは全て芸術、アートです。
コミュニケーションというアートは、誰にでも自由なものであってほしい。

なんでもありのところに過剰に対策やマニュアルを求めても、どうせイレギュラーに悩まされる日々。
人間関係をテキトーにやるのはどうかと思いますが、テキトーでもいいくらいの、その程度の人間関係がやっぱりちょうどいいなと思うのです。


マウントへの応じ方のセンスなんてぶっちゃけどうでもいいんです。やってる側はいつだって自分が有利だと思いたいんです。
マウントに反応するってことがもう、相手に有利な状態でコミュニケーションが始められちゃうんですから。

それならば、面白くない会話しかできないその人と、こっちの都合のいい時だけテキトーに遊べばいいのでは?
なんなら勝ちに行ってもいいし、勝てたら面白そうですよね笑

私見ですが。
百歩譲ってマウント人間のいいところを挙げるとすれば、その人の存在が話のネタになること。
アピール精神が強めで鈍感な自己愛つよつよ
タイプが多いので、アピール系の仕事をしてもらうと重宝すること。(有能な人が多いのが玉にキズ)

万が一そこそこの関係性を作れてしまうと、案外気を遣わないコミュニケーションでやり合えて楽しいですよ。笑

ときには、自分が使ってしまうというのもネタとしてあり。

ただ、勝つも負けるもないところではありますが、失敗は存在するので気をつけて。

ではこのへんで〜

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