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新卒から6年お世話になった会社を辞める話

はじめに


こんにちは。札幌人事マン(No.7)です。
今回は新卒から約6年お世話になった会社を2023年11月末で退職する(転職する)事になりました。経緯や、お世話になった心情などを書いていきたいと思います。

約4000文字(10分)くらいのボリュームです。

※あまり興味がないかもしれませんが、私の簡単な経歴・自己紹介は下記に記載しております。



1.新卒入社した企業との出会い~入社まで

私の就活タイミングは2017年3月~6月の時期(2018卒)で、「売り手市場」と呼ばれる環境でした。北海道企業も小売・建設業界を中心に求人倍率が高い環境でしたが、インフラ・銀行・食品メーカーなどの人気企業では買い手市場(求職倍率高い!)でした。私自身は道内国立大出身ではあるものの、大学で1年留年している事と出身高校の偏差値が高くない事から、過信しないようにしていました。

【当時の就活軸】

  • 生まれ育った北海道に居続けられること(道外転勤なし)

  • 安定した企業、歴史のある企業であること

  • 待遇面が一定水準以上であること

  • 社会に提供している価値が分かりやすく、幅広い世代から必要とされている事

当初は道内飲料メーカーや農協を中心に受けておりました。
結果はほとんどES落ち、最終面接まで進めた企業は0と大苦戦。
5月ころから道内機械系メーカーを数社受け、そちらの感触がとても良く、「評価していただいている」と感じ志望度が高まっていきました。

最終的に大手自動車部品メーカー系列の事務系総合職にて内定承諾をし、就活終了となりました。系列企業の営業系総合職と内定承諾を悩みましたが、当時採用担当だった先輩の「お前めっちゃ爽やかでいい子やん!一緒に仕事したいわ!(気さくでとっても親しみやすい言い方です)」の声に心が動き、決断しました。


2.入社からの略歴、様々な思い出


入社して最初の5日間は集合研修で、その後6か月は製造現場で技能工として実習を受けていました。製造自体は生産ラインで機械化されているので、機械の合間作業(投入、材料補充、治具交換、回収など)を行うイメージです。
実習終了後は、希望していた人事総務部署に配属となりました。
といっても事務系は合計3人の入社でしたので、事前にある程度決まっていたのは後で知った話です。

【キャリア概要】

  • 2018年-2019年:新卒1年目-2年目 製造実習や事務タスク中心にこなす日々

  • 2020年:採用活動の実施企画立案・社内調整・分析・実行・報告まで一連の流れを推進する

  • 2021年-2022年:孤独な採用担当・・・

  • 2023年:異動と新たな気付き 給与計算・社会保険事務担当へ

1~2年目は人事総務配属となり、上司と一緒に実務をやりながらレベルアップしていくという環境でした。A先輩案件で紙帳票のExcel数式化をしながら、B先輩の下について採用担当としての実務をこなす(メール送信・イベント案内など)といった進め方です。Excelを通じてPC操作に慣れつつ、採用で集まったデータ(経年のエントリーKPI、選考通過KPI、属性別DMエントリー率分析、属性別SPI分析等々・・・)を分析しB先輩に報告、次の活動への作戦会議など、よき相棒になれるよう食らいつく日々でした。

3年目からはB先輩にフォローしてもらいつつ、自ら採用スケジュール・実施企画の策定~各部提案~実行まで一通りやらせてもらいました。採用に協力していただく各部門の管理職~担当者(イベント登壇先輩社員)への企画説明・出演交渉・実施報告など、協同してプロジェクトを進めていくにあたっての重要な経験を積むことができました。
各部門へ企画実施決定後の進捗報告や依頼内容の言った言わない(すれ違い)など、きめ細かいフォローやコミュニケーションがとても重要である事を身をもって学んだ日々でした。
また、この頃にはイベント登壇(説明会・インターンシップ司会)も増えてきて、人前で話す事自体は好きなのだと気づくことができました。
イベントでは中身のある事を話せないと参加者に魅力が伝わりにくいため、他部署の先輩社員や同期、製造現場のベテラン社員等から幅広くネタを仕入れたり、こちらもきめ細かいデータ収集の重要性を学びました。

4年目-5年目は一人採用担当でした。
というのも、当時の新卒採用(総合職)は年2-3人目標とボリューム少なく、1人区未満という計算だったためです。そのため、中途採用(総合職)、新入社員育成、部内SE、社内コミュニケーションツールの推進担当など様々な分野の業務を兼務している状態でした。
様々な分野の業務を経験することは、その分野ごとに社内外の関係者と情報交換や作戦会議をするため、それぞれの知識や進め方などが新鮮でした。一方で、自分と同じ利害関係(同じ部署)の方がいないため、プロジェクト取りまとめ担当としては苦悩する日々が続きました。

苦悩することが多い反面、新しく作成したインターンシッププログラムの評判が良く内定承諾にも繋がったり、30人/年ほどの学生さんと面談を通じて「皆さんが納得のいく就職活動にしてほしい」という視点で情報提供できるようになったり、得るものがとても多いと感じる時期でした。

6年目を迎えるにあたって人事労務への異動が決まりました。
自分としては人事業務の幅が広がるので是非ということで、具体的には給与計算と社会保険事務担当としてスタートしました。
採用業務は市場分析・企画・社内調整がメインで、早くスピーディーにプロジェクトを回していく事が求められていました。一方で労務業務は多少時間がかかっても確実にタスクをこなすこと、各種法規・対応事例・会社規定理解を進めながら事務タスクをこなすことが求められます。
今は給与計算や社保手続き等をアウトソースできる環境でもありますので、実務として手続きの1から10を知ってなくてはならない状況ではないところも、多少のギャップを感じていました(勉強する必要はあります!)
特に健康保険組合との給付金申請が煩雑で苦労しました。給付金事務部門の方の知識量とクセに慣れるまで半年はかかったと思います。

採用と労務、それぞれ進め方が異なる部分に面白さを感じる反面、やはり自分は大人数でワイワイと会社を前に進めていく採用(育成)という業務が好きなのだと気が付くことができました。


3.転職に至った経緯、「自分を変えたい」という思い

新卒入社してから6年間、転職というものを具体的に考えたことはございませんでしたが、とある1社への転職に対して思い切って決断するに至りました。その際に考えた自分の軸は下記になります。

  • もう一度採用・人材育成の仕事に取り組みたい、プロジェクト推進したい!

  • 多くの関係者(採用チーム、採用ターゲット、外部協力会社)と仕事がしたい!

  • 北海道内でのブランド力、BtoC業界へのチャレンジを希望

  • 待遇面の良化

今回転職することになる1社を求人サイトで見つけ、上記4つの軸をすべてクリアできる!と判断し、内定まで縁を持たせていただくことができました。どれか1つでも欠けていたら実現しなかったと思います。
新卒就活の時からひそかに憧れていた業界・会社でしたが、当時はチャレンジすることもしませんでした(できませんでした)
それから6年間の人事経験を基に評価していただき、チャンスをいただけたのも、新卒入社してからすぐにチャレンジさせてもらえる環境や、採用の推進担当として任せていただけた経験あっての事だと思っています。

ただ、個人的に前職へ忌憚のない意見を申し上げるならば、
自分に限らず1人に兼任タスク且つ業務改善や推進力を求めすぎなのではないかと感じる場面が増えてきておりました。
社員1100人規模の会社で、採用人事2人(大卒/高卒・内1名は人材育成兼任)、外部人材採用1人、給与1人、社保事務1人、制度人事1人、総務庶務2人、経理1人って、通常タスクを回すことで精いっぱいな感が否めません。
個の集まりになってしまい、気軽に相談できる環境ではないんですよね。皆さんの会社の体制はどうでしょうか。

自分自身も様々なタスクに忙殺される中、チームで仕事をする面白さや部門間で協力してプロジェクトを進める面白さを忘れかける場面もありました。自分の取り組み次第ではあると思いますが、思い切って環境を変える事でもう一度その面白さを感じるチャレンジがしたいという思いもあります。

様々な事があった6年間でしたが、自分と向き合ってくれて背中を押してくれた先輩、上司の方にはとても感謝しております。本当にありがとうございました。お世話になりました。


さいごに

これまで自分自身の軸や前職への思いを書きましたが、私のマネージャーからもらった一番印象に残っている言葉を紹介させて下さい。

「担当者はその業務に一番詳しいんだから自信を持ってやろう」

マインド全振りの格言よりよっぽど自分に力をくれた言葉でした。
新卒3年目で、初めて採用の企画から実行まで担当するにあたって企画(あるべき姿と現状のギャップ、それを埋める活動企画案)を練り、マネージャーに相談した際にかけてもらった言葉です。
よほど自信なさげだったのでしょうね笑
ただ、自然と「マネージャーの言う通りだな」と腑に落ちたのも事実で、心が楽になり、その後堂々と役員へ上申できたという思い出があります。

長くなりましたが、1サラリーマンの1ストーリーと思って下さい。
最後までお読みくださりありがとうございました。


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