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ベネデッタ(ポール・バーホーヴェン監督2021年)【あなたがさっき紹介してくれた映画を私も紹介してみたの。すぐ観にいってね「え、でも」ひどいっ。口答えするなんてひどいっ】

中世ヨーロッパ、女子修道院に入った女の子ベネデッタ。
(以降ベネちゃんと呼称)
当時の宗教は、少し前のロックミュージック並みに人気があって、
主人公ベネちゃんも当然ながら、はまったのでした。

なんですが、やはり禁欲が求められる中、
欲求不満になったり、
妄想の中でイケメンのイエスに熱い視線で見られちゃったり、
挙句の果てに現実世界でもイケメンイエスの視線を感じて、
おかしなことを言ったりやったりし始める立派なやば子になりました。

さらには聖痕現象を発生させ、
キリストと同じ傷痕をつけたりまで。

そこで誰かが、
「聖痕なら頭に茨の冠の傷痕があるはずでしょ?」
なんてことを指摘しようものなら、
2,3日後にはちゃんと頭にも傷がつくのです。



いやいやいや、明らかにやば子でしょ。
今だったらメンヘラも個性と開き直れるかもしれないけど。

この当時は、
聖痕までやっちゃうと権力闘争に発展するのでした。

田舎町を有名観光地じゃなかった巡礼地にしたい、
地元政治家もとい司教さまのバックアップを受けて、
修道院長に出世。

でも収まらなかったのが、前修道院長の娘です。
え?聖職者に娘?
いやいや、結婚した後に母娘で出家したのでしょう。

今回、割とネタバレ全開で行こうと思います。

















しかし完全やば子であるベネちゃんは、
いざとなると悪魔憑きみたいな野太いおっさん声を出して威嚇するのです。
「「キリストの奇跡を信じないというのかっ」」(野太い)

爆笑!


いや、笑ってはいけないのかもしれないけど、

しかもベネちゃんとそのお気に入りの女の子は、
欲求不満をこじらせた挙句、
惜しげもなく全裸を披露してくれます。
男がいないんで、女が対象になるんですね。
しかし、全裸サービスは彼女たちだけではありませんゾ。

話を聞きつけたバチカンの枢機卿。
赤い制服を身に着けた傲慢な権力の使徒。

突然ですが、
ナチス制服やハプスブルグ制服に飽きてきた制服オタクにとっては、
バチカン制服はラストリゾート最後の楽園だったりします。
この時代の赤の枢機卿礼服は豪奢そのもの。
道端で、ペストで死んでいく人々を傍目に、
無限の富と権力を見せびらかしているのです。
いや、そんなんどうでもいいのですが、

しかしこのおっさんも全裸を披露してくれます。

え?

ここで、おっさんの全裸に需要はないとか言わないでください。

この権力の使徒、
聖職者なのに堂々と妻を侍らせて孕ませているという、
いや親鸞聖人みたいにセックス合法にしてるならいいよ。
でもカトリックでは、下々には禁止してるんだぜ。

それでペスト患者がやってくると「他に行け」と押しやり、
「私は教皇特使だ。私の命令が法だ」
とうそぶく権力の化身も、







希代のやば子であるベネちゃんと、
それに熱狂するヤバ大衆の前に、

もろくも兵士が全滅させられ、
身ぐるみ剥がされて全裸羞恥されるという、

カタルシスを描くのです。やったぜ!

やりたい放題ですな。監督!


全裸伏線、貼りすぎー。

もうね。
これは深刻なテーマを語っていると見せかけて、
ぶひゃひゃひゃと笑えるノリ突っ込みコメディ映画なんじゃないかって。

これ絶対にゾンビ映画的なノリで作ってるあるよ。

広告「当時の権力の腐敗を鋭く指摘した社会批判的な問題作」
嘘つけ。

そんなベネちゃんは、実は実在する人物が元ネタらしく、
いや、中世ロックだな。
と思ったのでした。

↑ ここにリンクが貼ってあるんだが・・・



いったい僕は何を視聴してしまったんだ・・・
こ、これは監督が悪いんだ。
ちち、ちがうんだっ

↑ この監督の作品は、以前にこちらを紹介したことありまっせ。




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