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さよなら妖精(著:米澤穂信)【読書紹介の心臓が痛くなってきたので、いっそのこと昼間から寝ることにしたんだ】

90年代初頭。
ユーゴスラヴィアから来た留学生の女の子と仲良くなったんだ。
そのあと、彼女は祖国に帰り、
その後の話を知らない。
淡い初恋の思い出。

これだけで、もう悲しい話だって分かっちゃいますよね。

結末は最初からわかってる。
刑事コロンボみたいに、
結末は読者に「もうわかってんだろ?」と暗示されていて、
後は登場人物がどうやってそれにたどり着けるのか、
そういう過程の部分が醍醐味。

ミステリって本当に因業ですよね。
なんで救いのない話がこの界隈には多いのか。
ハッピーエンド至上主義の人が読んだら脳血管破裂しそう。

ただまあ、バッドエンド平気な人達なら大丈夫なのかもしれない。
米澤先生の青春小説だけあって、ムナクソ悪いだけの話ではない。

本当は氷菓シリーズに含まれる予定だったみたいだけど、
含まれなくて本当に良かったんよ!
こういうのエルちゃんの前に出さないでください。
私、未視聴です!(?)見たくないといいたい。

どさくさに紛れて過去記事紹介。
しかし太刀洗さんはこの世界線にいるんだよなあ。
まあ彼女は大丈夫なんだろう。
というか、この世界あんまり読んでない。
(当作品の視点は別の男性主人公からのものだけど)


☆★

ところで、米澤先生の作品においては、
女性主人公が社会的なハードルを課せられていることが多いのに対して、
男性主人公は内面的なハードルを課せられていることが多いのだそうです。

そういえば折木君も、周りのプッシュがないと、
名探偵してくれませんでしたね。
周りから圧力をかけられて、ようやく動き出す大義を与えられる。
ひとたび動き出せば、名探偵のエンジンが、
あらゆる難問を解決してしまう。
それも動き出せばの話。そこまでが面倒くさい。

というスタイルなんですね。
家族に貸したのですが、評価が高かったんですね。
私の周りからの評価は高かった。
うーん、悪くはないんだけど。
物足りない感があるのは、自分だけかんな?

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