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リフレクション(ウクライナ映画2021年)【難解すぎる映画感想を何回かリテイクした。何回目かに目から目玉が落ちた】

最近、ご時勢にも関わらず、
いつもロシア映画を観てしまうつむじ曲がりなので、
西側諸国民としてはいささか忸怩たるものがあり、
ウクライナ映画も観てみようということになりましたが、
これがガチの芸術映画でした。

これはヤバいレベルでアートだ。
最後に???の霧に包まれた。
いや、たまにそういうのに出くわすけど。

ざっと解説。今回はネタバレアリです。お気を付けください。
ネタバレしてもわからんぞ。絶対に安心してくれ!

2014年の第一次ドンバス戦争の時代。

主人公セルヒー(ロシア語だとセルゲイになる名前ですね)は医師として、
前線から送られてくる負傷兵を治療していました。
冒頭でも後送されてきたウクライナ兵が手当てのかいなく息を引き取ります。

主人公は、離婚した妻子がいるようで、
その妻は別の男性と結婚しているようです。
(なんとなくそう読み込みました)
間違ってないかな?

でも娘の父親であることは変わりなく、
再婚相手の男性とも仲良しです。

この関係性が描かれる場面が、
娘の試合がある日です。

なぜか全身白づくめの白衛兵(察してください)の格好をして、
サバゲーをするスポーツ。
ケバケバしいペイント弾で、親御さんたちが見学しているガラス窓が、
カラフルに染まります。
(このシーンは何を表現しているのでしょう?)

その後、再婚相手の男性は軍人として戦場へ、
あれこれあって、主人公も軍医として戦場に行きます。
が、いきなりロシア軍に捕まってしまう。

ロシア軍が野蛮というか、
尋問のために拷問しているではなく、
拷問するために拷問するという感じです。オソロシアです。
ただ医師であったためか、拷問されるウクライナ兵が死んでいるかどうかという確認作業に従事させられます。

さらに死体を「ロシア政府援助物資」というロゴの入っている、あのオウム真理教も使っていた死体焼却装置のところまで運ぶ仕事もやらされています。
このあたりは実話をもとにしているようです。
ただし、映画自体は創作であることをお忘れなく。

やがて、主人公の知っている男性が捕虜として連れられてきます。
それは、妻も再婚相手の男性でした。

過酷な拷問に危篤状態になる彼を見て、主人公はこっそりと安楽死を施すのでした。
そして死体焼却場に持っていくとき、ロシア兵が、
「おれ、この戦争が終わったらタクシーの運転手をやるんだ」
なんてことを言っていたので、
「車が欲しいか?」
と語って取り引きします。
彼の死体をこっそり埋めて置き、後で回収するのです。

その後、捕虜交換で主人公は帰国します。
かつてのドイツ軍と違い、ロシア軍はなぜか捕虜交換を積極的に実施します。それはともかく、

帰国したのち、主人公は、彼が死んでいることを隠します。
妻と娘は心配します。
主人公は真実を言わないまま、3人で生活していきます。
鳩がマンションの窓にぶつかって死んだことで、娘がメンタルを病んだりしますが、
なんとか生きていきます。
主人公は、死んだ彼が約束していたことを替わりに実行します。
娘にドローンを買ってやるとか、馬に乗せてやるとか、
キャンプに連れていくことを実行します。

「なんで鳩は死んだの?」
「あれは、窓ガラスに反射した空に向かって飛んだんだ。だから気づかなかった」
タイトルのリフレクションとは、反射とか鏡像とかいう意味です。

そして主人公は、最後に野犬の群れに襲われます。

そのあと、登場人物たちが、
後ろで誰が歩いているか、当てる心理ゲームをして終わり。
これがラストシーンなんです。
後ろで歩いているのが、自分の家族だと、見ないで当てられるでしょうか?

このラストシーンはいったい????

わかりましたでしょうか?

ロシア軍の残虐行為などは史実準拠なのでしょうが、
しかし芸術映画なのです。
全編が巨大な比喩になっていて、
視聴者が何を読み取るかが期待されています。
これは岡田斗司夫さんのような解説好きな方に、解説してもらいたいですね。

個人的な答えを感想として言います。









本当に感想を言ってしまいますよ?
(いや、これは隠さなくてもいいやつだ)











私なら、自分の家族が歩いているところを、
背中を向けたまま判別するのは不可能です。
つまり、そこに家族がいても、
中身が入れ替わっていることに気がつかない。

本当は、主人公が殺されて、彼が帰ってきたのかもしれない。
でも、そんなことわかりっこないのです。

人間は、見た目どおりの存在ではないのですから。

当たっているかどうかは分かりません。たぶん外れ。
気がついたらネタバレ全開だった。

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