スターリンの葬送行進曲【映画感想で宇宙をお手に入れください「待て、それは無理だ!」】(2017年:アーマンド・イアヌッチ監督)
注意:性的虐待のシーンがさりげない演出で出てきます!
ただしこの映画の本幹はそのペドフィリアのおっさんが無残に殺されるとこです。
これはスターリンが死んだ直後のソ連を扱った政治コメディです。
コメディ調に仕立てているけど、
実は完全実話だというオソロシア案件です。
いや、ホント実話しか出てこんわ!
なまじ歴史を知ってるから正確な史実に基づいて作られてるのがわかっちゃう!
(もちろん登場人物たちを面白おかしくする演出は入ってるけど)
実話の素材だけを利用してコメディ調に味付けしました的な。
コメディ調というのは、そうしないと陰惨すぎて誰も観てくれないからなんでしょうか? まあしかし、図にはまったのは確か。
一言でいうとギャング映画ですね。これは。
完全に「ゴッドファーザー」やないけ。
どこが違うんや。
いやむしろマフィアよりもマフィアらしいんじゃないか?
マフィアなんて所詮は警察権力を恐れてコソコソやらないといけない存在だからな。
配役はペドのおじさんと、フルシチョフとマレンコフとモロトフ、それとスターリンの子供である次男ワシーリーと長女スベトラーナ。軍のジューコフ元帥。
(スターリンの長男ヤーコフは独ソ戦によって殺害されてますのですでにいません)
諸悪の権化に見えるペドおじさんとその愉快な手下たちが、時流が変わると一瞬で転がされる側になるという、暴力と力だけがすべてを決する世界。
これはもう、そこら辺のやくざ映画を超越してますね。
私は「地獄に落ちた勇者ども」とかを想い出しました(これはナチスモノだけど)
「地獄に落ちた勇者ども」は主要要素がコメディ要素ではなく同性愛要素になってるからな。
ともあれ。
クライム映画好きな人にも自信をもってオススメできます。
言うまでもなく共産趣味者の方もすでに満腹気味ですね。
おや、歴オタの方はすでにお腹が核爆発してるようです。
ちなロシア政府は公開禁止にしたそうです。
ロシア人映画監督が昭和天皇を扱った「太陽」は日本で観れましたので、
まあ、あれですね。出羽守の方々にいくら批判されても、
「我々にはロシアがいるじゃないか」
と自信をもって言えるという、なんでしょうね。
皆さんの世界ランクを上げてくれる頼もしい存在ですね。ウラー!
これには中国共産党もほっこり!
本当はチャップリンの「独裁者」みたいなノリの映画を作ろうと思ってたのでしょうけど、
実話しか素材に使ってない時点で、K点は余裕で超えてますね。
これは紹介してもいいのだろうか?
毒あるなー。
でもいい加減にナチスの軍服には秋田県民の方には、
こちらをオススメしてみますか。
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