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恋愛枝角化現象(著:秋★枝)【読書紹介をしあうって、若い男女がすること?・・・あ、そうか恋愛小説を紹介して自分の気持ちを伝え・・・るんじゃないのね。やっぱり】

上下巻、つまり全二巻のラブコメ枠です。
女性の作家さんでターゲット層も女性向けなんでしょうが、老若男女問わず楽しめるのは当然です。

恋愛枝角化フェノメノンと読みます。

この世界では、思春期の男女に限り、本気で人を好きになると頭に角が生えてきてしまい、恋をしていることが丸わかりになってしまいます。
恋が冷めると角が落ちてしまいます。これまた見た目で分かります。
ちなみに思春期を過ぎるとこの現象は無くなります。

基本的に1話ないし数話で完結するエピソードをいくつかまとめたものなんですが、
上記の設定から、すでにして色んな恋愛話が想定されます。

しかし中には、この中で断然最も長くそして重い話である、マリカちゃんが出てくる話もあります。
上巻の後ろ半分をこの人の話が埋め尽くしているのですが、それがもっとも印象深い話でした。
一言でいうとマリカちゃんは悪女です。

男性にも女性を口説くための恋愛工学なんちゃらがあるように、
女性にも同様の必殺技、というか禁じ手があります。
それは彼女持ちの男を奪うこと。
男が外れでないのは、前の彼女によって証明済みなので、
高確率で「いい男」です。

しかしこれを身近な身内の中でやると世界に対する宣戦布告になります。
たとえ世界を敵に回しても恋愛勝者を目指す茨城の道。ちがった茨の道。

というかこの作者さんの作品には割とその手の覇者がでてきて、どうにかぎりぎりうまくいかず、逆にそこらへんの日常に適応してしまう話が多いです。悪女に優しい。

長編「恋は光」でもこの手の悪女さんが脇役として大活躍しますね。

こちらの方が代表作かもしれない。映画化もされてるらしい。
ただ全巻持ってないので、あえてこちらを紹介はしませんでした。
それはともかく。

良いですね。悪女。
身近にいるとアレですが、遠くから見てると無関係な第3者の立場に留まる限りは楽しいですね。悪女がんばれ。
そう言えるのは、このマリカちゃんを巡る話が、ラストで好転するからです。
なんか、みんな明るい話なんだな。
ちっとも悪女じゃないぞ。つまらん(つまらんことはない)

全二巻といっても一話完結スタイルで、連作形式になっているのはいくつかあるくらいです。読みやすい。
マンガ喫茶で気軽に読むには、こういう一話完結物の方がいいでしょう。
もちろん買うのもアリだと思います。

この作者さんはこういう話をたくさん描いてるので、作者の名前で調べてもいいかもしれません。
自分の気に入ったとこばっか話してしまって、毎度ご迷惑かけます。
ほんじゃ!

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