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マインドイーター(著:水見稜)【お前の目的はいったいなんだ!「我々はまったく同じ読書紹介をやった記憶があるんだ」そ、それはいったい?】

この先生は若干ほぼこれ一作しか書いてない作家先生で、
たぶん作家が本業ではない人です。

その一作に中学生時代に出会ったのですが、
気がついたら加筆修正された新装版が出ていました。
買いましたとも。
当然ながら、読めていません。
定常運転ヨシ。安定のツンドク。
というわけで知っている範囲で紹介していきたいと思います。
ちゃんと読むのはいつになるのか、わからないからね。


まずはざっくりあらすじ。

宇宙に進出した人類を謎の脅威が襲う。
彗星のような形をしたそれは、近づくと、強力な思念派のようなもので、人間を退化させ、最終的に石化させてしまう。
人類は、謎の怪物をマインドイーターと名付け、それを破壊するための戦いを始める。

石化というか、
マインドイーターの思念派を浴びていると、人間は砂のような無機物になってしまうそうなのです。当然ながらマインドイーターに、戦闘能力のない宇宙船や植民都市が近づいてしまうと、もうアウトです。
対抗策としては、宇宙戦闘機みたいな宇宙船で、物理的にマインドイーターを破壊するというだけです。

彗星の構造を破壊されると、マインドイーターは機能停止します。
いったい何者なのか?
作中では、実はこういうもの、という説明が出てきます。
宇宙人ではないし、人類が過去未来別次元で作ったものでもない。

これはネタバレ不可避だな。
結論からばらそう。

マインドイーターとは、
前の宇宙で生きていた生命であり、
現在の宇宙で生きている生命を、ねたみ、憎んでいる。

まあ、こういうコンセプトの上で、
いくつかの短編をつなげていくオムニバス作品となっています。
短編集です。
シンプルながらすごく魅力的な設定世界です。

SFというより神話に近いかも。
80年代作品は、神話をメタファーにしている作品が多い気がする。
宇宙版のクトゥルフ神話とでもいうか。
(クトゥルフもコズミックホラーなんだけど)

神話であるがゆえに、物語は強いテーマ性を帯びる。
テーマが各短編ごとに微妙に変わる。

マインドイーターも、まったく会話すら通じない場合もあれば、
いくらか話ができる者もいる。
まあ、会話できても、所詮は悪魔みたいな存在なので、
対話するだけ危険なんでしょうけど。

さて新装版では、どんな感じで変わっているのか?
それは皆さんにお願いしたいのです。


ちなみに、アマゾンの書評に上記の設定が書かれているので、
ネタバレというほどでもないのかもしれない。


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