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読書日記・3月11日~3月17日

3月11日(月)

齋藤孝さんの『20歳の自分に教えたい本物の教養』を読む。知識のない自分にコンプレックスのようなものを抱いているらしく、こういう類の本をつい手に取ってしまう。「お金・資本」「宗教」「哲学・思想」「歴史」「芸術」「言葉と文学」と、6つのテーマの教養を深めるために齋藤さんが教えてくれる本たちがどれも面白そうだったので、そちらもあわせて読んでいきたいと思う。

3月12日(火)

noteにAmazonリンクが貼りつけられなくて慌てる。私はAmazonリンクを写真のような気持ちで活用していたので、リンクに写真がなくなると途端にさびしい見た目になるので気になってしまった。未だにリンク先の写真はないようなので、とりあえず犬の写真でも貼って見た目を華やかにしておこうかと思う。

私の愛する犬の尻

3月13日(水)

久坂部羊さんの『老乱』を読む。最初は「何だかおかしいな?」ぐらいだった父親の様子が、どんどんおかしくなっていく姿に恐怖を抱いた。認知症ってこんなにさっさと進むの!?という気持ち。認知症の家族がいることで、何かしらの責任を負わされるかもしれないと不安になる家族と、家族に迷惑をかけないようにと奮闘するものの、認知症になり物事の区別がつきにくくなっていく父親の葛藤とが、とても興味深く描かれていた。認知症になったからといって、迷惑をかけたいと思っているわけではないという事実を忘れないようにしたい。

3月14日(木)

『老乱』を読み終わる。施設に入った父を見舞いにいった息子・和之は、自分が見舞いに来ているのに父が喜んでいないことに腹を立てる。そんな和之に対しての、医師の言葉が刺さる。

「少しきつい言い方になりますが、相手に求めたり批判的な気持になるのは、自分の都合に執着しているせいです。それでは優しい介護はなかなかできません。相手の都合を受け入れることが大事です。自分を抑えて、相手の状況に従う。そうすれば軋轢が少なくなって、穏やかな介護になるでしょう」

『老乱』より引用

自分の都合に執着しまくって腹を立てやすいので、「相手の都合を受け入れることが大事」というのは肝に銘じたい。

3月15日(金)

久坂部羊さんの『人間の死に方』を読む。糖尿病になり、足の指がくさっているのに動じない久坂部さんのお父さんがすごい。そして足の指がくさっても、治療することなく自然治癒させてしまうところもすごかった。過度な治療は必要ないと思っている私でも、くさった足を放置しているところはさすがに引いてしまったけれど、結果オーライなので何とも言えない気持ち。

3月16日(土)

畠山織恵さんの『ピンヒールで車椅子を押す』を読む。畠山さんの息子さんである亮夏さんは重度の脳性麻痺。うちと境遇が似ているため、読んでつらくなるだろうかと不安もあったけれど杞憂だった。

「障害がある=何もできない」と思い込んでいるのは親である私のほうであり、障害者である娘はそういう気持ちで生きていない。人に助けてもらわなければ生きられない娘を、人に迷惑をかける存在になっているのでは?と不安に思っていた私にとって、亮夏さんが見知らぬ人に助けられながらキャンプしたり、ヒッチハイクをする姿に勇気づけられる。何もできないと決めつけているのは私だ。それは娘に対してだけでなく、自分に対しても同じかもしれない。

3月17日(日)

亀石みゆきさんの『死ぬのが怖くて死にたくなった日記』を読む。足が痛むので病院で検査を受けたら、ステージ4の乳がんだった亀石さんのがん治療や、病気になったことでの気持ちの変化などが書かれた日記。タイトルがすべてを物語っていてとてもよかった。


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