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フラフラしていると疲れるっていうのに

「このままでいいのだろうか」
という不安が、いつまで経ってもなくならない。

たぶん自分に満足しないと不安はなくならないと思うんだけど、その「自分に満足ってなんぞや?」という気持ちもあって…。

こういうとき私は深く考えることなく、とりあえず自分に自信をつけるために資格を取ろう!なんて安易に結論を出していた。
勉強して学んで知識を得て、そして資格を取れば自分にも何かしら「できる」という自信につながるのでは?と考えていた。

しかし最近読んでいた『知的再武装』に、
「手当たり次第に資格を取ろうとするのは、一種の承認欲求なのでは」
みたいなことが書いてあって、ハッとした。

言われてみると、自分に自信をつけたい!という思いは、根底に「認めてほしい」という思いがあるかもしれない。

資格を取って自分にも「できる」という自信が欲しいと思っていた。
それって実は、自分には何も「できない」と考えている証拠かも。

そもそもどうして自分には「できない」と感じているのか。
自信のなさの原因はいろいろとあるけれど、一番大きな原因は「人と比べている」だろうなと思う。

ネット社会になり、多くの人のがんばりが目に見えるようになった。
世の中の人たちは自分以外、とんでもなく頑張っている人ばかりに思えて、自分ももっと頑張らなくちゃ!と思っていた。
稼ぐためにスキルアップが必要だと言われたら、その通りにしないとこの先の未来に苦しむことになる!!と、危機感すら抱いていたのだ。

しかしこの危機感、本当に必要な危機感なんだろうか?
たしかにスキルを上げれば、給料が上がったりして、生活はラクになるのかもしれない。
でもそれ、自分が本当に必要としていることなんだろうか??

『サイコロジー・オブ・マネー』の中に、
「自分がしているゲームを明確にする」
という話がある。

この本で言う「自分のゲーム」は投資のこと。
長期的な目で市場を見ている人と、短期的な目で市場を見ている人では、投資の仕方も変わってくる。
自分はどのゲーム(投資)をするのか明確にしておかないと、自分とは別のゲームをしている人の意見にも振り回されると、本に書いてあった。

これって投資の世界だけの話じゃないよね、と思った。
たとえば私が考えていた資格取得もそう。

自分が本当にそれを必要としているならいいけれど、
「スキルアップをしないと稼げないよ」
という言葉に振り回されて、スキルアップしようとしていたら?
それって自分のゲームじゃないよね????

そんなことを考えて、自分の軸がないと本当にフラフラして疲れるんだなと気づけた。

自分が何のゲームをしているのかはっきりしていないから、あっちの意見も良さそう、でもこっちの意見も良さそう、これも大事っぽい、でもあれも大事じゃない??みたいに、ずっとフラフラフラフラしまくってる。

このフラフラしまくっていることが、自分の不安を巨大化させている大きな原因なんだよなと気づいてみると、自分の不安を作り出していた犯人は自分だとわかった。
犯人はやっぱりお前か!!の気分。

フラフラせずに、ちょっと止まってみよう。
自分のゲームを明確にしてみようっと。

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