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読書日記・母は疲れているのです、たぶん

11月22日(水)

食べ過ぎるから太るんだし食べ過ぎなければいいんだよと、太り続ける私に、同じく太り続ける夫が言う。夫の言葉が全然耳に入ってこない。

11月23日(木)

息子に自転車に乗ろうよ!と誘われたので、またもや全速力でかけまわった。足が痛い。ラピュタで有名なムスカの「目があ!目があ!」のセリフのように「足があ!足があ!!」と言っていたら、息子に「うるさい!ママ静かにして!!!」と怒られた。母は疲れているのだよ、君こそ大人しくムスカごっこを聞いていたまえ。

11月24日(金)

樹木希林さんの『老いの重荷は神の賜物』を読む。見た目や話し方だけで、勝手ながら樹木さんはとても穏やかな人だと思っていた。しかし樹木さんの本を読むとけっこう激しい人なんだろうな、と思えるエピソードがいくつもあってビックリする。大先輩に向かってダメ出ししたり(しかも嫌味のある言いかたで)、夫婦げんかで殴り合ったりしてたって笑いながら言えるの本当にすごい。

11月25日(土)

「づんの家計簿」をつけるようになって支出が減っているのは、お金を使うこと、お金を使わないことに意識が向いてきたからなんだと思うんだけど、でもどうしたって週末は子どもたちもいて何だかんだと散財しがち。『お金と時間が貯まる暮らしのルール』を久しぶりに読み返していたら、休日にはお弁当を持って公園に行ったりしているづんさんの話があって、あぁステキな奥さんってのはこういう人ですよね、と鼻をほじりながら思った。どういう育ちかたをしたら、づんさんのようにステキな奥さんになれるんだろうね。とりあえず鼻をほじらないところから始めれば、私もステキな奥さんになれるかしら。うふ。

11月26日(日)

子どもたちを連れて公園へ出かけた。これで私もステキな奥さんの仲間入りね☆という気持ちはまったくなし。ブランコに乗って延々と大爆笑している娘と、虫を怖がってギャーギャー言っている息子とを、うんこ座りしながらボーッとながめていた。ステキにはほど遠い。

相変わらずシャルロッテ・リンクさんの『沈黙の果て』を読み進めている。登場人物のひとりがものすごく威圧的で、周囲の人間を自分の思いのままにコントロールしようとしている姿が、とてもわかりやすく悪役っぽくてすごく嫌。とにかく登場するたびに「この人ほんとに嫌だ!!」と思うことをやらかしてくれる。自分が正しいと信じて疑わず、そしてそんな自分にしたがわない人がいるなんて信じられない!という彼女のような人間に、どうか自分がなっていませんように!!!!と強く願った。


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