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読書日記・学ばない人

12月7日(木)

日々の支払いはキャッシュレスが多いのに、気づいたら小銭がパンパンにたまっている。たまった小銭は小銭専用の袋に入れて保管しているのだけど、その袋もいっぱいになったのでATMに小銭だけ入金することにした。たしか去年も同じことをしたよね? と思って通帳を見たら、やっぱり12月に小銭を入金していた。12月は銀行が非常に混み合うので、入金するなら別の月にしよう!と去年痛感したはずなのに、すっかり忘れて今年も12月に入金している。学ばない。私は学ばない人だ。

12月8日(金)

大阪へ旅行。大阪と言えば、たこ焼き?お好み焼き?? と一瞬思ったものの、子どもたちは粉ものが得意じゃないので、どちらも大阪で食べられないことは知っている。せめて!と思いながら、コンビニでお好み焼きを購入して食す。夫に「それは大阪でなくても食べられるやつだよ」と言われたけれど、おいしかったので良し。

12月9日(土)

『沈黙の果て』を読み終わる。登場する人が誰もかれもあやしくて、誰が犯人でも驚かないつもりだったけれど、結局は真相に驚いた。ただ事件の真相を知って、あぁそうだよね、と思っている自分もいて、それは登場人物たちも思っているようでもあり、狂気がそこかしこに存在しているのに、その狂気は理解できないけれど、なぜか納得してしまえるラストだった。語彙力がないので、読み終わってからも、ただただ「すごい作品だった」を連呼していた。

12月10日(日)

ようやくクリスマスツリーを出した。夫が。ツリーを出さなきゃ!と朝は思っていた。昼もツリーのことを思い出した。それでもツリーを出していない私を見かねたのか、夫がツリーを出して飾りつけしてくれた。思い出したその時にやらないと、私はすぐに忘れてしまうんだということを私はずっと学ばない。どうして学ばないんだ!と自分に怒りを覚えたけれど、学ばなければいけないことも忘れてしまうんだもの、どうにもならないよねと気づいたので寝た。

12月11日(月)

益田ミリさんの『ミウラさんの友達』を読む。ミウラさんは仲の良かった子と仲たがいしてしまったようなんだけど、その理由が何だったのか、どうして関係が終わってしまったのか、理解しているようで、でも相手に確認したわけじゃないから漠然としか理解できなくて、だからモヤモヤとしたものを抱えているんだけど、友情ってこんな風に、パタッと終わりを告げるようなことがあるのかもしれないな、と思った。

恋人ならば別れを告げたり告げられたりして、明確な終わりがあるほうが多いんだろうけれど、友だちって「今日で私たちは終わりね!」なんて確認をしあうわけじゃないから、関係を終わらせようとしている側にとっては、それが自然な形であっても、関係を終わらせようなんて考えてもいない側にとっては青天の霹靂というか、なんとなくの予感があったとしても、やっぱり青天の霹靂だと思うんだけど、でもよく考えたらやっぱりこれは恋人でも同じことだよなぁと思ったりした。

そういうことを抜きにしても、この本はとても良かった。「友達」という関係だけでなく、人としての温かさがほんのりとあって、それがとても良かった。


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